5月9日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

対独戦勝記念日。
アゼルバイジャン、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イスラエル、カザフスタン、キルギス、モルドバ、ロシア、セルビア、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンでの記念日。1945(昭和20)年5月8日、ドイツの首都ベルリンで、ドイツが第二次世界大戦の降伏文書に調印したことを記念して、ヨーロッパ諸国では5月8日が戦勝記念日とされているが、モスクワ夏時間では5月9日未明のことであったため、ソビエト連邦を構成していた諸国や、ソビエト連邦の影響下にあった東ヨーロッパの一部の国等では、5月9日が記念日になっている。ソビエト連邦は、5月9日にベルリンでの降伏式典を報じ、「大祖国戦争」の勝利を祝った。「大祖国戦争」は、ロシアを始めとする旧ソビエト連邦諸国の幾つかで使われる用語である。第二次世界大戦の内、ソビエト連邦がナチス・ドイツ(国家社会主義ドイツ労働者党支配下のドイツ国)、及びその同盟国と戦った、1941(昭和16)年6月22日から1945(昭和20)年5月9日までの戦いを指す。旧ソビエト連邦諸国の外では、この用語は一般的に使われることはなく、「東部戦線」「独ソ戦」等の用語が使われている。「大祖国戦争」と「第二次世界大戦」とでは、指す範囲が異なっている。「大祖国戦争」は、ドイツを始めとするヨーロッパの枢軸国諸国軍とソビエト連邦との間の戦いであり、ソビエト連邦と日本との戦い(日本の関東軍と極東ソビエト連邦軍との間で行なわれた、満州・朝鮮北部における一連の作戦・戦闘と、日本の第五方面軍とソビエト連邦の極東ソビエト連邦軍との間で行なわれた南樺太・千島列島における一連の作戦・戦闘)や、ドイツと西欧・英米諸国との戦い(西部戦線)は含まれない。「大祖国戦争」という用語は、1941(昭和16)年6月22日のドイツの対ソ攻撃(バルバロッサ作戦)開始の直後に登場した。1812(文化9)年にロシア帝国へ侵攻したフランス帝国(第一帝政)皇帝ナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)を、ロシアが打破った戦いは、ロシアでは「祖国戦争」と称される。ソビエト連邦当局は、これをなぞらえた呼称でナチス・ドイツとの戦争を呼ぶことで、戦いに当たって、ロシア・ナショナリズムにより、国民を鼓舞しようとした。第二次世界大戦の当初は、中央ヨーロッパに位置するポーランドを共に占領していたドイツとソビエト連邦であったが、1941(昭和16)年6月22日に突如ドイツ国防軍がソビエト連邦に侵入し、戦争状態となった。ドイツ国首相、及び国家元首であり、国家と一体であるとされた国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス党)の指導者でもあるアドルフ・ヒトラーは、ソビエト連邦との戦争を「イデオロギー(信念や思想の体系)の戦争」「絶滅戦争」と位置付け、西部戦線とは別の戦争であると認識していた。独ソ戦において、特にソビエト連邦側の死者は大規模である。なお、独ソ戦の犠牲者(戦死、戦病死)は、ソビエト連邦兵が約1,128万名、ドイツ兵が約500万名である。民間人の犠牲者を入れると、ソビエト連邦は約2,000万名から約3,000万名が死亡しており、ドイツは約600万名から約1,000万名である。ソビエト連邦の軍人・民間人の死傷者の総計は、第二次世界大戦における全ての交戦国の中で最も多いと言われている。
ヨーロッパ・デー(シューマンの日)。
1950(昭和25)年5月9日、フランスの外務大臣ロベール・シューマンが、欧州石炭鉄鋼共同体設立構想「シューマン宣言」を発表したことによる。欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)は、欧州連合(EU)の前身である。1985(昭和60)年にイタリア北西部のミラノで開かれた欧州連合(EU)の重要な問題を扱う機関、欧州理事会で制定された。これとは別に、ヨーロッパの統合に取組む国際機関、欧州評議会が、1949(昭和24)年の設立日である5月5日を、ヨーロッパデー(ヨーロッパの日)と定めている。
呼吸の日。 
新緑の美しいこの季節、風のそよぎに深呼吸すると、自然への感謝と生きる喜びを感じる。生き物全てに与えられる「よりよい呼吸を考える日」にと、東京都文京区本駒込に所在し、呼吸器に疾患のある患者、在宅酸素療法(HOT)の患者団体、特定非営利活動(NPO)法人日本呼吸器障害者情報センターが制定した日。日付は、5月9日の「5」と「9」で、「呼吸(こ[5]きゅう[9])」の語呂合せから。一般市民を対象に、肺の健康についての理解を深め、呼吸器疾患の早期発見と、煙草の害等の知識を普及し、啓発することが目的。酸素を利用するに当たっては、動物の場合、全身の細胞にくまなく酸素を行き渡らせるため、血液によって酸素を運搬する必要がある。血中への酸素取込みは、肺呼吸で行なう。呼吸運動は随意運動であると同時に、脳幹の呼吸中枢(ヒトでは延髄にある)によって自動的に制御される。そのため、睡眠中も不随意な呼吸運動が保たれる。この中枢機構に問題があり、睡眠時に呼吸不全に陥る疾患が、先天性中枢性肺胞低換気症候群である。先天性中枢性肺胞低換気症候群は、脳幹部の自律神経中枢の先天的な形成異常、機能不全による重篤な呼吸障害であり、睡眠時に呼吸不全を起こすのが特徴である。英語の「Congenital central hypoventilation syndrome」を略して「CCHS」、また、睡眠時に重篤な症状が起ることから「オンディーヌの呪い」という別名をもつ。成人の睡眠時無呼吸症候群(睡眠時に呼吸停止、又は低呼吸になる疾患で、最も一般的な特徴は、大きないびきである)等と誤解され勝ちであるが、発症の仕組みは全く異なる。仕事や家事で疲れた時、大きく息を吸ってゆっくり吐くと、体全体のこりがほぐれてゆったりした気分になる。こうしたリラックス効果は、深呼吸のもつ大きなメリットの1つとされる。深呼吸をするとリラックスできるのは、自律神経の内、交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなるからである。心身が活動状態にある時は、交感神経の働きが副交感神経よりも強まり、逆に活動を休んでいる時は、副交感神経の働きの方が優位になることはよく知られている。例えば、朝目が覚めて体を動かし、心身が活動している時は交感神経の働きが強く、自律神経は言わば戦闘状態にある。日中の活動を終えて夜になり、入浴して寝る頃には副交感神経がより活発になり、全身の余分な力が抜け、ゆったりと落着いた状態になる。こうした活動状態からリラックスした状態へのスイッチの切替えを、深呼吸は可能にしてくれる。また、副交感神経の働きが優位になると、体の末端の血流が良くなって、冷え症の改善や美肌作りに効果がある。深呼吸は、高血圧を改善し、動脈硬化や血栓を予防して、生活習慣病の予防にも繋がることも分かっている。これは、呼吸をした時に、肺から出る「プロスタグランディンI2(アイツー)」という物質による作用である。「プロスタグランディンI2(アイツー)」は、医薬品にも使われている物質で、血管を拡張させて血圧を下げたり、血管を収縮させるホルモンの分泌を抑制する働きがある。また、動脈壁にコレステロール等の血中脂質が浸み込むのを防いで、動脈硬化を予防したり、血栓ができるのを防ぐ作用がある。深呼吸をした時には、他に「プロスタグランディンE」という物質も出て、これも高い血圧降下作用を発揮する。