5月4日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

エメラルドの日。
2000(平成12)年、美しい緑色の宝石、エメラルドをアピールするために、コロンビアエメラルド輸入協会が制定。日本国内のエメラルド輸入業者によって、1985(昭和60)年に設立されたコロンビアエメラルド輸入協会は、駐日コロンビア大使館との連携を密にしながら、エメラルドの普及活動や広報活動、コロンビアへの慈善活動、国際交流等を行なっている。エメラルドの宝石言葉は「愛と幸福」で、5月の誕生石としても知られている。日付は、緑色の連想から、5月4日の「みどりの日」と同じ日に。なお、2006(平成18)年までは4月29日であった。宝石用のエメラルドの約80%以上が、南アメリカ北西部に位置するコロンビア産と言われる。エメラルドの歴史は古く、世界の4大宝石にも数えられている。但し、量的に出回るようになったのはアメリカ大陸発見後、新大陸で発見されてからである。エメラルドは、内部に特有の傷が無数にあり、これが天然ものの標識ともなっている。当然ながら、大きく、傷が少ない方が価値が高く、明るく濃い緑色のものが最上級とされる。エメラルドは、天然には良質の石が殆ど産しないため、かなりの傷物も、宝石として流通させることが一般に認められており、その場合、オイルや樹脂に浸すなど、化学的処理を施して傷を隠したり、石の耐久度を高めたりする。特に、無処理、ノンオイルとの断わりがない限り、この手の処理を施してあると考えて差支えない。本来は硬い石であるが、内部に多数の傷を抱えているという結晶の性質上、衝撃に極端に弱い。非常に脆く、指輪の台に取付けるだけで割れることさえあり、職人泣かせの石とされる。エメラルドカットと呼ばれるカットがされることが多いが、これは屈折率(光が境界面で屈折する時の入射角の正弦と屈折角の正弦の比)がダイヤモンドのように高くなく、ブリリアントカット(ダイヤモンドの研磨方式の一種で、ダイヤモンドの反射・屈折率といった光学的特性を数学的に考慮した最も美しく輝く型)を施しても、屈折率の高い石に特徴的な煌き(ファイア)が見られないためで、印象的な緑色をより広く見せようとした結果である。原子番号 4 の元素、ベリリウム(Be)を含む六角柱状の鉱物が緑柱石で、不純物に由来する色の違いがあり、透明で美しいものはカットされて宝石になる。緑から淡緑のものはエメラルド、淡青のものはアクアマリンで、アクアマリンは、エメラルドより低価格で、市販品の多くは緑色から黄褐色の緑柱石を熱処理したものである。稀に、キャッツアイ効果(シャトヤンシー効果等とも呼ばれる、宝石等に見られる光の効果の1つで、針状に並んだインクルージョン[鉱物等に入っている液体や小さな結晶等の総称]をもつ宝石の底面を、そのインクルージョンに平行になるようにカボション・カット[宝石のカット法の1つで、石を丸い山形に整えて研磨し、光の反射ではなく、石そのものの光沢や文様を生かすカットの方法]すると、宝石の表面に、猫の目のような明るい光の筋がみられる効果)の現れるエメラルド・キャッツアイや、スター効果(アステリズム効果や星彩効果とも呼ばれる、星のような光の筋がみられる効果)の現れるスターエメラルドが産出されることがあるが、非常に希少である。トラピチェ・エメラルドと呼ばれる、均等に放射状に6つに割れた、一見スターに見紛う石もあり、こちらも非常に希少である。エメラルドは、エメラルドグリーンのように色の名前として、また、美しい鮮やかな緑色を表現する上で「エメラルドのような・・・」といったように、慣用句として使われる。アメリカ合衆国北西部、ワシントン州のシアトル市は、豊かな自然に囲まれ、その美しさからエメラルド・シティーと呼ばれる。シアトルを本拠地とするメジャーリーグベースボール(MLB、大リーグ)、アメリカンリーグ西地区所属のプロ野球チーム、シアトル・マリナーズのチームカラーはエメラルドグリーンである。
ノストラダムスの日。
1555(天文24)年5月4日、フランスの医師・占星術師・詩人、ミシェル・ノストラダムスが主著『ミシェル・ノストラダムス師の予言集(諸世紀)』を出版したことに因む。『諸世紀』は、『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』の日本における邦題の1つであり、ルポライターで作家の五島勉の著書『ノストラダムスの大予言』によって広まった名称である。なお、『ノストラダムスの大予言』は、1973(昭和48)年に発行されたもので、ミシェル・ノストラダムスが著した『ミシェル・ノストラダムス師の予言集』について、ミシェル・ノストラダムスの伝記や逸話を交えて解釈するという体裁を取っていた。その中で、「1999年7の月に人類が滅亡する」という解釈を掲載したことにより、公害問題等で将来に対する不安を抱えていた、当時の日本でベストセラーとなった。翌1974(昭和49)年には、東宝(映画・演劇の製作配給・興行等の会社)で、これを原作にした文部省(現在の文部科学省の前身の1つ)推薦の同名の特撮映画も制作公開されている。特撮映画『ノストラダムスの大予言』は、1973(昭和48)年に制作され、12月29日より正月映画として公開された特撮映画『日本沈没』の大ヒット(約880万名の観客を動員し、配給収入は約16億4,000万円で、1974[昭和49]年の邦画部門配給収入第1位)を受けて、東宝が製作したパニック映画の第2弾で、当時のパニック映画と同様に、派手な爆発シーンや地震のシーンが新たに撮影されている。フィクション脚本による娯楽性の高い作品で、1974(昭和49)年の邦画部門の興行収入第2位となっている。つまり、1974(昭和49)年の邦画部門を東宝の特撮パニック映画が第1位と第2位を独占した訳で、1970年代に深刻な状況を迎えていた映画産業の中で、昭和における特殊撮影技術の第一人者であり、独自に創出した技術で特撮映画界に多大な功績を残したことから、特撮の神様と呼ばれる特撮監督・映画監督、円谷英二による特撮作品『ゴジラ』や『モスラ』等で実績を挙げていた、東宝の面目躍如と言える。
スターウォーズデー。
世界中に熱狂的なファンをもつアメリカ映画『スター・ウォーズ』。日本においても、もっと沢山の人に『スター・ウォーズ』の魅力について知ってもらおうと、東京都港区虎ノ門に本社を置く、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(アメリカ合衆国西部、カリフォルニア州に本社を置くエンターテインメント会社[メディア系総合企業]、ウォルト・ディズニー・カンパニーの日本における現地法人)が制定。日付は、劇中の名台詞「May the Force be with you(フォースと共にあらんことを)」の「May the Force」を「May 4th(5月4日)」にかけたもの。「May the Force be with you」は、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』(1999[平成11]年公開)で、ポッドレースに出場直前の少年アナキン・スカイウォーカーに、ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジンが掛けた一言である。その他、ジェダイが去り際に、相手へ送る言葉として使用され、「Good luck(幸運を)」に近い使われ方がされている。アメリカ映画『スター・ウォーズ』シリーズは、アメリカの映画監督・映画プロデューサー、ジョージ・ルーカスの構想を中心に、ジョージ・ルーカスが設立した映像製作会社、ルーカスフィルム(2012[平成24]年10月にウォルト・ディズニー・カンパニーが買収している)が制作するスペースオペラ(宇宙空間で繰広げられる騎士道[中世ヨーロッパにおける、騎馬で戦う者に与えられた名誉的称号、騎士の精神的支柱をなした気風・道徳]物語的な宇宙活劇)である。「遠い昔、遥か彼方の銀河系」を舞台としており、 世界で最も大きな興行的成功を収めた映画シリーズの1つとされる。映画が、『スター・ウォーズ』シリーズの劇中での時系列では第1章に当たる『エピソード1/ファントム・メナス』(1999[平成11]年公開)からではなく、ルーク・スカイウォーカーを主人公とする旧三部作(オリジナル・トリロジー)の第1章『エピソード4/新たなる希望』(1978[昭和53]年の日本での公開当初のタイトルは『スター・ウォーズ』)から制作されたのは、まずは1作目が商業的に成果を収めなければシリーズ化が望めず、更に、最も「冒険活劇」としての完成度の高かった『エピソード4/新たなる希望』を、最初に世に出すことが得策とされたためである。