5月3日 できごと その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

1791年 - ポーランド王国(現在の中央ヨーロッパに位置するポーランド共和国)で、5月3日憲法が成立する。5月3日憲法は、近代的な成文国民憲法として、ヨーロッパで最初のものであり、世界でもアメリカ合衆国憲法に次ぐ、2番目のものとして知られている。また、第6章から第8章に亘り、議会(立法)・国王(行政)・裁判所(司法)の「三権分立」の原則、及び「法の支配」を明示しており、国王には立法権がない。実際の行政は、国王に代わり議会の代表者である首相が取仕切る「国王の評議会」が行ない、これが現在の内閣に相当する(「立憲君主制」と「議院内閣制」)。実質上の国軍の最高司令官は、国王ではなく首相とされ、戦争も行政の一環である、と認識されている。このように、現代の基準に照らしても、極めて先進的で、かつ完成度の高い民主憲法とされる。  
1814年 - 「フォンテンブロー条約」(フランスと第六次対仏大同盟諸国との間で締結された講和条約で、ナポレオン・ボナパルト[ナポレオン1世]の退位条件を定めたもの)により、フランス第一帝政皇帝としての地位を放棄したナポレオン・ボナパルト(ナポレオン1世)が、地中海(北と東をユーラシア大陸、南をアフリカ大陸に囲まれた海)の海域の1つで、イタリア半島の西側、ティレニア海にあるエルバ島に転封される。 
1868年 - 江戸城が明治政府軍に無血開城。事前に官軍が入城した後、この日、正式に江戸城の明渡しが行なわれて、江戸幕府将軍徳川慶喜は、常陸国(現在の茨城県)水戸へ退去する。 
1882年 - 東京気象学会(現在の日本気象学会)が設立される。日本気象学会は、気象に関連する仕事をしている研究者・企業人を主な構成員とする学会(査読[研究者仲間や同分野の専門家による評価や検証]、研究発表会、講演会、学会誌、学術論文誌等の研究成果の発表の場を提供する業務や、研究者同士の交流等の役目を果たす機関)である。地球の大気で起こる諸現象(気象)や、個々の流体現象を研究する学問、気象学の研究を盛んにし、その進歩を図り、国内、及び国外の関係学会と協力して、学術文化の発達に寄与することを目的としている。なお、気象学の中で、将来の大気の状態の予測という、実用に特化した分野が天気予報(気象予報)である。 
1928年 - 中国東部、山東省の西部に位置する済南で、日本軍と蒋介石率いる国民政府軍が衝突(済南事件、済南慘案)。 
1939年 - イギリス海軍のキング・ジョージ5世級戦艦の2番艦、『プリンス・オブ・ウェールズ』が進水。 
1939年 - インドの政党、インド国民会議の分派として、独立運動家のスバス・チャンドラ・ボースが、全インド前進同盟を結成する。全インド前進同盟は、社会主義を党是としているが、スバス・チャンドラ・ボース流の、諸民族の団結を謳う左翼ナショナリズムを標榜する。1947年のインド独立を前に、世界では中国共産党に次いで規模が大きい政党であり、民主主義国家の中では世界最大の政党となる、インド国民会議とは別の政党として再組織されている。 
1942年 - 第二次世界大戦・フロリダ諸島の戦い: 日本軍がツラギ(現在の南太平洋にあるソロモン諸島に属する島)を占領する。
1945年 - 第二次世界大戦・ビルマの戦い: イギリス領インド軍(英印軍)第15軍団の第26インド歩兵師団が、ラングーン川からビルマ(現在の東南アジアのインドシナ半島西部に位置するミャンマー)中南部の国内最大都市、ラングーン(現在のミャンマーの旧首都ヤンゴン)を占領する。 
1946年 - 極東国際軍事裁判(東京裁判)開廷。極東国際軍事裁判(東京裁判)は、連合国が「戦争犯罪人」として指定した日本の指導者等を裁いた一審制の裁判である。この裁判は、アメリカ合衆国が主導した連合国によって、東京に設置された極東国際軍事法廷により、東條英機元首相を始めとする、日本の指導者28名を、「平和愛好諸国民の利益並びに日本国民自身の利益を毀損」した「侵略戦争」を起こす「共同謀議」を「1928年1月1日から1945年9月2日」にかけて行なったとして、平和に対する罪(A級犯罪)、人道に対する罪(C級犯罪)、及び通常の戦争犯罪(B級犯罪)の容疑で裁いたものである。「平和に対する罪」で有罪になった被告人は23名、通常の戦争犯罪行為で有罪になった被告人は7名、人道に対する罪で起訴された被告人はいない。裁判中に病死した2名と病気によって免訴された1名を除く25名が有罪判決を受け、その内の7名が死刑となる。死刑判決を受けた者への刑は、同年12月23日に執行されている。また、収監されていた極東国際軍事裁判(東京裁判)による受刑者12名は、1956年3月末時点で、全て仮釈放されている。 
1946年 - ソビエト連邦軍の満州(現在の中国東北部に所在)からの撤退が完了。 
1947年 - 1946年11月3日に公布された、日本の法体系における最高法規に位置付けられる日本国憲法が施行される。同日には、第124代天皇、昭和天皇臨席の下、東京都千代田区皇居外苑にある皇居前広場(国民公園として開放されている、皇居外苑の代表的な広場)で、「日本国憲法施行記念式典」が開催されている。 
1950年 - アメリカとの単独講和を主張した吉田茂首相が、中国やソビエト連邦も含めた全面講和論を唱える東京大学総長南原繁を、「曲学阿世の徒」とラジオ演説で批判。なお、「曲学阿世」とは、「世間に阿り(おもねり)学問を曲げる」という意味で、本来周りに左右されずに真実を追究すべきなのに、世の中の人に受入れてもらうことを優先して、世の中に都合の良いような学問を行なうことを非難する言葉である。 
1956年 - 東京都台東区蔵前に所在した蔵前国技館(2代目の両国国技館が造られるまで、東京での大相撲の本場所を開催していた場所)で、第1回世界柔道選手権大会が開催される。世界柔道選手権大会は、文字通り、柔道の世界一を決定する大会である。かねてより、この大会の権威はオリンピック等と同格で、現在でも、国際柔道連盟(IJF)が2009年1月から施行する柔道国際大会、IJFワールド柔道ツアーで最高峰に位置付けられている。男子は1956年から、女子は1980年から開催されており、1987年からは、男女とも同一大会で開催されている。オリンピックでは実施されない、無差別級も同時に行なわれる。第1回大会は、体重無差別のみのトーナメント戦で、エントリーも僅か21ヶ国31名であったが、2021年の第38回大会には、118ヶ国から661名の選手が参加する、大規模な大会となっている。 
1960年 - 欧州自由貿易連合(EFTA)発足。欧州自由貿易連合(EFTA)は、イギリスが中心となって設立された自由貿易連合であり、欧州経済共同体(EEC、2009年のリスボン条約の発効によって廃止)の枠外にあったヨーロッパ諸国が加盟してきたが、イギリスとデンマークが欧州共同体(EC)加盟に伴ない脱退する等、増減を繰返し、現在はアイスランド、ノルウェー、スイス、リヒテンシュタインの4ヶ国が加盟している。
1960年 - オランダ西部にあるオランダ最大の都市、アムステルダムのアンネ・フランク(日記様の文学作品『アンネの日記』の著者として知られるユダヤ系ドイツ人の少女)一家の隠れ家が、博物館「アンネ・フランクの家」として開館する。 
1960年 - 在家仏教の団体、宗教法人創価学会の第3代会長に池田大作が就任する。