3月9日 できごと その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

-141年 - 武帝が中国の王朝、前漢の第7代皇帝に即位する。 
0712年 - 『古事記』が完成し、第43代天皇、元明天皇(第38代天皇、天智天皇の皇女)に献上される。『古事記』は、稗田阿礼(『古事記』の編纂者の1人、ということ以外は殆ど分かっていない人物)の記憶を元に、文官の太朝臣安萬侶(太安万侶とも表記)が編纂した日本最古の歴史書である。『古事記』の原本は現存せず、幾つかの写本が伝わる。成立年代は、写本の序に記された年月日(和銅5年正月28日 = ユリウス暦712年3月9日)により、8世紀初めに措定(実質的な内容を定義すること)される。内容は、神代における天地(アメツチ)の始まりから、第33代天皇、推古天皇の時代に至るまでの様々なできごと(神話や伝説等を含む)が紀伝体(人物の逸話を中心に話を纏める形式)で記載される。また、数多くの歌謡を含む。なお、『古事記』は、「高天原」という語が多用される点でも特徴的な文書である。『古事記』は、『日本書紀』のような勅撰(天皇や上皇の命により編集されたもの)の正史ではないが、勅撰とも考えられる。史料の上では、序文に書かれた成立過程や皇室の関与に不明な点や矛盾点が多いとする見解もあり、また、『日本書紀』における続日本紀のような、『古事記』の存在を直接証明する物証もないため、『古事記』偽書説も唱えられていたが、現在では否定されている。『古事記』は、歴史書であるが文学的な価値も非常に高く評価され、神典の1つとして、神道を中心に日本の宗教文化・精神文化に多大な影響を与えている。『古事記』に現れる神々は、現在では多くの神社で祭神として祀られている。なお、元明天皇の代には、藤原京から平城京への遷都や、中国式の法典で、日本最古の成文法典である律令法、大宝律令の整備と運用、日本初の銅銭「和同開珎」の鋳造、『風土記』(地方の文化風土や地勢等を、国毎に記録編纂して、天皇に献上させた報告書)編纂の詔勅(天皇が公務で行なう意思表示)等が行なわれている。また、元明天皇は、娘の氷高皇女(第44代天皇、元正天皇)に皇位を譲って太上天皇(譲位により皇位を後継者に譲った、譲位元の天皇に贈られる尊号で、主に上皇を指す)となったが、女性天皇同士の皇位の継承は、日本史上唯一の事例となっている。
1009年 - クヴェードリンブルク年代記に、バルト海(ヨーロッパ大陸本土とスカンディナビア半島とに囲まれた海域)東岸に南北に並ぶバルト三国の中で最も南の国、リトアニアについての、最も古い記録が記される。 
1276年 - アウクスブルク(ドイツ南部にある都市)が帝国自由都市になる。帝国自由都市は、中世よりドイツ(神聖ローマ帝国)で見られた都市の一形態である。地方領主や司教の統制下でなく、皇帝直属の地位に置かれ、一定範囲における自治を行使した都市を指す。 
1617年 - ロシア・ツァーリ国(ロシア帝国、現在のロシア連邦の前身)とスウェーデン王国が、ストルボヴァの和約(スウェーデンが東方に領土を拡張することとなった講和条約)を締結する。 
1776年 - イギリス(グレートブリテン王国)の経済学者・神学者・哲学者、アダム・スミスが、『国富論(諸国民の富の性質と原因の研究)』の初版を刊行する。『国富論』には、産業革命以後における経済学について、明確に記述されている。 
1796年 - フランス国内軍司令官ナポレオン・ボナパルト(後のフランス第一帝政皇帝ナポレオン1世)が、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネと結婚する。1804年12月、ナポレオン・ボナパルトが「フランス人の皇帝陛下」として即位すると、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネにも「フランス人の皇后陛下」の称号が与えられるが、1810年1月には、嫡子が生まれないことを理由に離縁される。その後、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネはパリ郊外で余生を送ったが、多額の年金を支給され、死ぬまで「ナヴァル女公皇后殿下」という「皇后」の称号を保持することを許されている。
1841年 - アミスタッド号事件: アメリカ合衆国最高裁判所(SCOTUS)が、アフリカから連れて来られ、スペイン籍の奴隷輸送船『アミスタッド号』で反乱を起こしたアフリカ人達は、法的には奴隷ではなく自由の身であると認める。 
1842年 - 19世紀を代表するイタリアのロマン派音楽の作曲家、ジュゼッペ・ヴェルディの歌劇(オペラ)『ナブッコ』が、イタリア北部ミラノにある歌劇場『スカラ座』で初演される。『ナブッコ』は、ジュゼッペ・ヴェルディの出世作として知られ、特に、その第3幕での合唱「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」は、今日のイタリアにおいて国歌並みに、或いは、それ以上に有名な旋律となる。 
1862年 - 南北戦争:ハンプトン・ローズ海戦。南軍のバージニアと北軍のモニターが世界初の装甲艦同士による海戦を行なう。
1864年 - 南北戦争:アメリカ合衆国大統領エイブラハム・リンカーンが、ユリシーズ・グラント将軍を北軍最高司令官に任命。
1866年 - 寺田屋事件(寺田屋遭難)。薩摩国/大隅国薩摩藩と長門国/周防国長州藩との間で結ばれた薩長同盟の立会人となった後、寺田屋に投宿していた土佐国土佐藩の脱藩浪人、坂本龍馬が伏見奉行(京都御所の警備や西国大名の往来の監視等にも当たった、現在の京都南部の民政や船舶の取締を行なっていた江戸幕府の役職の1つ)の襲撃を受ける。坂本龍馬らは防戦し、脱出している。 
1872年 - 壬申戸籍が完成する。壬申戸籍は、1871年の「戸籍法(明治4年4月4日太政官布告170号)」に基づいて編製された戸籍である。編製年の干支「壬申」から「壬申戸籍」と呼び慣わす。なお、「戸籍法」は制定以来、度々改正されているが、1947年に全面改正され、現行の「戸籍法(昭和22年12月22日法律第224号)」が制定される。 
1888年 - ドイツ皇帝ヴィルヘルム1世が死去し、フリードリヒ3世が即位する。 
1894年 - 日本初の記念切手、「明治天皇銀婚」記念切手が発行される。 
1899年 - 「商法(明治32年3月9日法律第48号)」が公布される。「商法」は、商人の営業、商行為その他商事について定めた法律である(第1条1項)。制定時は第1編総則、第2編会社、第3編商行為、第4編手形、第5編海商であったが、第4編は「手形法(昭和7年7月15日法律第20号)」制定で第1章から第3章までが、「小切手法(昭和8年7月29日法律第57号)」制定で第4章が削除され、第1編総則、第2編会社、第3編商行為、第4編海商となっている。その後、「会社法(平成17年7月26日法律第86号)」制定に伴なって、会社に関する規定の削除等の整備が行なわれ、現在の編構成となる。さらに、「保険法(平成20年6月6日法律第56号)」制定で第2編第10章が削除される。
1908年 - イタリア北西部、ミラノをホームタウンとするプロサッカークラブ、インテルナツィオナーレ・ミラノが創立される。セリエAとして知られる、イタリアサッカーのトップディビジョン(1部リーグ)の歴史上、降格経験のない唯一の強豪クラブで、略称は「インテル」「インター・ミラン」である。
1916年 - 第一次世界大戦: 第五次イゾンツォの戦い。 
1918年 - 実質的にソビエト連邦(ソビエト社会主義共和国連邦)の中核を成した連邦の構成国の1つ、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国が、首都をペトログラード(現在のロシア西部にあるサンクトペテルブルク)から、約200年振りにモスクワに戻す。 
1933年 - アメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズヴェルトが、世界恐慌対策のための特別議会を招集。ニューディール政策(世界恐慌を克服するために行なわれた一連の経済政策)の基本15法が成立する。 
1934年 - 繊維メーカーの鐘淵紡績(後の繊維・化粧品・食品・薬品・日用品等のメーカー、カネボウ、2008年に消滅)元社長で、「政・財・官」の癒着を次々と暴いたことから、権力者から付け狙われていた、元衆議院議員の武藤山治が、失業者により銃撃され、翌日に死亡する。犯人がその場で自殺したため、真の動機は未だ不明となっている。 
1936年 - 廣田弘毅が第32代内閣総理大臣に就任し、廣田内閣が発足する。