3月1日 記念日 その7 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

春季全国火災予防運動。
3月1日から3月7日までの1週間。総務省の外局(特殊な事務、独立性の強い事務を行なうための組織で、独任制の庁)、消防庁が1950(昭和25)年から全国的に展開している運動で、火災の起こり易い春と秋(11月9日から11月15日までの1週間)の2度行なわれている。「全国火災予防運動」の名称が使用されるようになったのは1953(昭和28)年からで、1952(昭和27)年までは「全国大火撲滅運動」と呼ばれていた。市町村は、この期間に関係団体と協力・連携の下、各種広報活動を行なうと共に、消防訓練等を実施するものとされている。1922(大正11)年にアメリカで制定された「火災予防週間」に由来するもので、この「火災予防週間」は、1871(明治4)年10月9日に発生したシカゴ大火(アメリカ合衆国中西部、イリノイ州シカゴ市内で発生した、250名以上の死者を出し、17,400以上の建造物が全焼するという大規模火災で、火元発生は10月8日)を記憶するため、1911(明治44)年に全米防火協会(NFPA)の北米消防隊長協会(FMANA)によって、10月9日が「防火デー(Fire prevention day)」と定められた。その後、各地の火災予防啓発活動の拡大を受け、1922(大正11)年にアメリカ合衆国第29代大統領ウォレン・G・ハーディングにより、10月9日を含む日曜から土曜までの1週間が、火災予防週間として公式に決定された。アメリカに倣い、日本国内でも火災予防運動をする気運が発生するが、実現するのは1930(昭和5)年になってからであった。1927(昭和2)年3月7日に発生した北丹後地震による火災被害を教訓とした啓発活動が、1930(昭和5)年3月7日に大日本消防協会(地域防災力の向上等に資する事業の実施している、現在の日本消防協会の前身)により「防火運動」として近畿地方で実施された。なお、北丹後地震は、京都府丹後半島北部を震源とする直下型地震で、規模はマグニチュード(M)7.3、最大震度は震度6(烈震)である。直下型地震ながら、この地震による被害は、北近畿を中心に中国・四国地方までと広範囲に及び、死者2,925名、負傷者7,806名等を出す大災害となった。「防火運動」の盛況を受けて同年12月1日、関東地方でも「防火デー」として、火災予防の啓発活動が実施された。以後、類似の行事を実施する地方は増えていくが、戦時体制に伴ない、防火よりも国防としての側面が強くなっていく。1946(昭和21)年、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の指令により、東京都で「火災予防運動」が、10月21日から10月27日までの間に実施される。これは、アメリカの火災予防週間に倣って実施されたものであり、1949(昭和24)年以降は、国家消防庁(現在の総務省の外局、消防庁の前身)の設置を受けて「大火撲滅運動」が実施されたが、現在の形式になるのは1952(昭和25)年の国家消防本部設置以降である。なお、国家消防本部は当初、現在は内閣府の外局であり、警察庁を管理する国家公安委員会に設置されていたが、1960(昭和35)年、自治省(現在の総務省の前身の1つ)の設置に伴ない、国家消防本部が消防庁となり、国家公安委員会の下を離れ、自治省の外局となった。これは、消防が警察から完全に離れて、自治体行政の一環として、はっきりと位置付けられたことを意味するものであった。
防災用品点検の日。
1923(大正12)年に大正関東地震(関東大震災)の起きた9月1日の他、3月1日、6月1日、12月1日と季節の変わり目になる日を選び、年4回防災用品の点検を行ない災害に備えようと、防災・危機管理アドバイザーの山村武彦が提唱した日。電池、非常用の飲料水、非常用食料、消火器、避難ロープ等の防災用品点検キャンペーンを展開する。防災用品は、災害発生に際し、避難や避難生活、復旧の為に使用する用品であるが、自治体、企業、家庭、個人によって目的が異なるので、内容に違いがある。
えいようかんの日。
三重県津市高茶屋に本社を置く、あずき製品・アイス・和菓子等、様々な食品を製造・販売する企業、井村屋グループ株式会社が制定。日付は、「防災の日」の9月1日を始めとした、年4回(3月1日・6月1日・9月1日・12月1日)の「防災用品点検の日」に合わせたもの。井村屋グループ株式会社の「えいようかん」は、備蓄保存用に最適な賞味期間が5年間と長い羊羹(ようかん)で、手軽にカロリー補給ができる。万一の災害に備えて「えいようかん」のような備蓄食品の定期点検を行なうと共に、消費した分を補充するローリングストックに対する意識を高めてもらうことが目的。「えいようかん」は1本171kcal(煉)で、1本60gの食べ切りサイズのミニ羊羹。種類として「煉」と「チョコ」がある。1本でご飯小盛1杯分(171kcal)のエネルギー補給になる。アレルギー物質(特定原材料等)を含む原料不使用で、多くの人に配布する学校や会社、公共施設の備蓄に適している。
全国山火事予防運動。
3月1日から3月7日までの1週間。全国山火事予防運動は、国民の山火事予防意識を高めること、予防対策を強化し、森林の保全と地域の安全の助けになることを目的として、農林水産省の外局(特殊な事務、独立性の強い事務を行なうための組織)である林野庁と、総務省の外局である消防庁が中心となって行なっている。森林火災、山林火災、林野火災とも呼ばれる山火事の原因は、主に2つに分かれる。1つが自然発火で、雷や火山の噴火等が原因となり発生する。稀には、枯れ葉同士が風で擦れ合い、その摩擦で発生する場合もある。もう1つは人間によるもので、焚火やタバコの不始末、放火や焼畑農業等が主因である。前者は火事であり、後者は火災である。消火には、航空機やヘリコプター、消防車による散水の他に、樹木を帯状に伐採して防火帯を形成し、自然鎮火を待つといった方法があるが、近年のアメリカ合衆国やオーストラリア等のように、落雷等により自然に発生した山火事は、自然のサイクルの一現象として捉え、人命に影響しない限り、無闇に消火しないといった方策を採る場合もある。
子ども予防接種週間。
3月1日から3月7日までの1週間。医師を会員とする職能団体(法律や医療等の専門的資格を持つ専門職従事者らが、自己の専門性の維持・向上や、専門職としての待遇や利益を保持・改善するための組織)である公益社団法人日本医師会、「小児の保健、医療及び福祉の充実、向上を図るための事業を行い、小児の心身の健全な発育に寄与すること」を目的とする、小児医等から構成される団体である公益社団法人日本小児科医会、及び厚生労働省が、保護者を初めとした地域住民の予防接種に対する関心を高め、予防接種率の向上を図ること目的として、2004(平成16)年から実施。4月からの入園・入学を前に、保護者の予防接種への関心を高めるために、3月の最初の1週間とした。この期間には、賛同した医療機関や、各地域の予防接種センターが、種々の予防接種の相談に応ずると共に、通常の診療時間に予防接種が受けにくい人達に対し、特に、土曜日や日曜日に予防接種を行なっている。また、予防接種についての講習会が開催され、予防接種への普及・啓発に努めている。「予防接種法(昭和23年6月30日法律第68号)」や、「結核予防法(昭和26年3月31日法律第96号)」が統合された「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症予防法、平成10年10月2日法律第114号)」に基づく予防接種を原則とし、特に、麻疹(「はしか」と呼ばれる、感染力の極めて強く、発疹が麻の実のようにみえる急性熱性発疹性感染症)、風疹(一般に日本では、「三日はしか」や「三日ばしか」としても知られ、伝染力はインフルエンザより強い、急性熱性発疹性感染症)が重点に置かれている。
三汀忌、微苦笑忌。
作家・劇作家・俳人、久米正雄の1952(昭和27)年の忌日。俳号の三汀から三汀忌、久米正雄が微笑と苦笑を合わせて作った造語「微苦笑」から微苦笑忌と呼ばれる。久米正雄は、日本を代表する文豪の1人である作家・評論家・英文学者、夏目漱石の門人となる。大正文学の1つの拠点になった文芸雑誌『新思潮』の同人、新思潮派の1人で、数多くの通俗小説を書いた。代表作に戯曲『牛乳屋の兄弟』、長篇小説の『蛍草』や『破船』等がある。
幻花忌。
作家・詩人、今官一の1983(昭和58)年の忌日。代表作となる長編小説『幻花行』の題名に因む。この日には、郷里の青森県弘前市で、今官一を偲ぶ会が開催される。今官一は、同郷出身の作家、太宰治と親しく、桜桃忌の名は、今官一によって名付けられた。1956(昭和31)年には、短篇小説集『壁の花』で、青森県で初めて、第35回直木三十五賞(大衆性を押さえた長編小説作品、或いは短編集に与えられる文学賞で、通称は直木賞)を受賞した。