2月25日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

箱根用水(深良用水)貫通の日。
1670(寛文10)年2月25日、芦ノ湖水を箱根山西の駿河国駿東郡深良村(現在の静岡県裾野市深良地区)へ引く用水トンネルが貫通した。日本の土木史上重要な意味を持つ箱根用水(深良用水)は、箱根山(神奈川県足柄下郡箱根町を中心に、神奈川県と静岡県に跨る火山体の総称)をトンネルで貫き、神奈川県足柄下郡箱根町の芦ノ湖の湖水を、静岡県裾野市に引くために造成された、全長1,280mの灌漑用水路である。芦ノ湖の水門から、湖尻峠(静岡県裾野市と神奈川県足柄下郡箱根町との境界、箱根山の外輪山にある標高850mの峠)付近の地下を通り、神奈川・静岡県境を越え、狩野川水系黄瀬川支流の深良川に注いでいる。完成以降現在に至るまで、静岡県裾野市、静岡県御殿場市、静岡県駿東郡長泉町、及び静岡県駿東郡清水町の一部事務組合である静岡県芦湖水利組合により、灌漑用水、生活用水、防火用水、東京発電(東京都港区三田に本社を置く卸電気事業者で、首都圏1都7県、及び静岡県の富士川以東を供給区域・事業地域とする「一般電気事業者」、東京電力の100%子会社)が利用する水力発電用水として利用している。日本を代表する用水の1つとして、農林水産省の疏水百選に選定され、2014(平成26)年には、国際灌漑排水委員会(ICID)による灌漑施設遺産にも登録された。2020(令和2)年、通水350周年の節目を迎えることから、用水を運営する静岡県芦湖水利組合と静岡県裾野市が、記念事業を行なう準備を進めていたが、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、記念式典は中止となった。ただ、箱根用水(深良用水)の通水350周年記念動画が制作され、静岡県裾野市のウェブサイトや公式ユーチューブチャンネルで公開している。
親に感謝の気持ちを伝える日。
大阪市中央区内本町に本社を置く、「還暦祝い本舗」「プレゼント本舗」「手元供養本舗」等のサイトで、メモリアルギフトの販売等を手掛ける企業、株式会社ボンズコネクトが制定したもの。日頃は面と向かって言えない親への感謝の気持ちを、きちんと伝えるきっかけの日、としてもらうことが目的。日付は、2月25日の「2」と「25」の、「2」が親と子の双方を、「25」がニコニコ笑顔を表わしていることから。「還暦祝い本舗」のサイトにおいて、還暦祝いプレゼントの人気第1位は「似顔絵ポエム」である。笑顔絵は、1992(平成4)年4月16日から2006(平成18)年9月21日までテレビ東京系列で放送されていた競技型バラエティ番組、『TVチャンピオン』の似顔絵選手権で優勝した似顔絵作家、コオロギが描いている。笑顔絵とメッセージポエムは、見る人みんなを笑顔にしてくれる。 
ひざ関節の日。
福岡市中央区草香江に本社を置く、機能性表示食品の「ひざサポートコラーゲン」を開発・販売する、青汁(ケール等の緑葉野菜を絞った汁)で知られる食品加工品会社、キューサイ株式会社が制定。ひざの痛みがなく、自分の足で100歳まで歩けるような身体作りをすることで、健康寿命を延ばす、キューサイ株式会社の「100歳まで楽しく歩こうプロジェクト」のPRが目的。日付は、2月25日の「2」と「25」で、「ひざ」を英語で「ニー(knee)」ということからの「2」と、楽しいことを「ニッ(2)コ(5)リ」と表現することの「25」を組合わせて。「ひざサポートコラーゲン」は、機能性関与成分として「コラーゲンペブチド」が含まれるため、膝関節の曲げ伸ばしを助ける機能がある。その他、「ヒアルロン酸」「コンドロイチン」といった軟骨成分も配合し、日頃の食事だけでは十分に摂りにくい3つの軟骨成分を、一度に摂取することができる。キューサイ株式会社の社名となっている「キューサイ」とは、旧商号の『九州自然野菜組合』を略したものである。1965(昭和40)年に菓子製造販売会社として創業し、後に冷凍食品製造業にも参入した。国産ケール100%の青汁の通信販売で知られるが、製品化のきっかけは、創業者長谷川常雄が体調を崩したことで、1978(昭和53)年頃、アブラナ科の野菜であるケールの搾り汁が、ビタミン、ミネラル、食物繊維等の栄養素を豊富に含むことを知り、摂取したことで健康を回復する。その効用を体感したことで、1982(昭和57)年から、ケールを原材料とする青汁を、冷凍食品技術を生かしての製造販売を始めた。当初は独特の苦みもあって、売行きは芳しくなかったが、「まず~い、もう一杯!」のテレビCMがきっかけで知名度が広がり、市場に浸透した。
ヌヌコ記念日。
福岡市在住で、通信教育や出版等の事業を行なう企業、株式会社ベネッセコーポレーションのチャレンジタッチの「チャレンジタッチ」ナビゲートキャラ「ニャッチ」や、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(第32回オリンピック競技大会・第16回パラリンピック競技大会)の公式マスコットキャラクター「ミライトワ」「ソメイティ」等のキャラクターデザインを手掛けたイラストレーター・キャラクターデザイナー、谷口亮が制定。2頭身のかわいいキャラ「ヌヌコ」は、谷口亮オリジナルの猫キャラクターで、福岡県内においてさまざまな民間企業のイベント等に起用されており、記念日を通して全国的に、親しみ易くクリーンなイメージの「まったりと和風なヌヌコ」を、多くの人に知ってもらうことが目的。日付は、「ヌヌコ」の音の響きを「に(2)に(2)ご(5)」と連想して、2月25日としたもの。また、この日は「ヌヌコ」の誕生日でもある。
とちぎのいちごの日。
全国農業協同組合連合会(全国の農業協同組合が出資し組織している[JA全農])栃木県本部(JA全農とちぎ、所在地は、栃木県宇都宮市平出工業団地)に事務局を置く「栃木いちご消費宣伝事業委員会」が制定。1968(昭和43)年から、いちごの生産量日本一を誇る栃木県。「とちおとめ」「スカイベリー」等、美味しい栃木のいちごを、より多くの人に知ってもらい、食べてもらうことが目的。日付は、いちごの流通の多い1月から3月の中の「と(10、十)ちぎのいちご(15)」を、「10 + 15 = 25」とした25日をそれぞれ記念日としたもので、1月25日、2月25日、3月25日の3日間。
茂吉忌。
精神科医でアララギ派の歌人、斎藤茂吉の1953(昭和28)年の忌日。斎藤茂吉は生涯に全17冊の歌集を発表し、全17,907首の歌を詠んだ。但し、あくまでも精神科医を本来の生業とする姿勢は崩さず、「歌は業余のすさび」と称していた。また、文才に優れ、飛鳥時代の歌人の柿本人麻呂、鎌倉幕府第3代将軍で歌人としても知られる源実朝らの研究書や、『ドナウ源流行』『念珠集』『童馬山房夜話』等の優れた随筆も残している。長男は、精神科医・随筆家の斎藤茂太、次男は、精神科医・作家・随筆家の北杜夫である。なお、俳人・歌人・国語学研究家で明治時代を代表する文学者の1人、正岡子規の短歌論を信奉し、短歌結社誌『アララギ』に拠った歌人達をアララギ派と称する。写実的、生活密着的歌風を特徴とし、近代的人間の深層心理に迫り、知性的で分析的な解釈をした。 
道眞忌。
平安時代の貴族・学者・漢詩人・廷臣、菅原道真(菅原道眞)の903(延喜3)年の忌日(旧暦)。この日には、京都市上京区御前通今出川上ル馬喰町に所在する北野天満宮で「梅花祭」が行なわれる。北野天満宮の境内には、菅原道真ゆかりの梅が、1,500本植えられている。菅原道真は忠臣として名高く、第59代天皇、宇多天皇に重用されて寛平の治(宇多天皇による各種政治改革)を支えた1人であり、醍醐朝では右大臣にまで昇った。しかし、菅原道真の才能を妬む左大臣、藤原時平の策略により、第60代天皇、醍醐天皇は菅原道真のことを逆臣と思い込むようになり、901(延喜元)年1月25日に菅原道真を大宰員外帥(九州の筑前国[現在の福岡県西部]に設置された地方行政機関、大宰府の長官である大宰帥の権官[正規の員数を越えて任命する官職])に左遷した。菅原道真は大宰府で没したが、死後天変地異が多発したことから、祟りを恐れた朝廷は、菅原道真の罪を赦すと共に贈位(生前に功績を挙げた者に対して、没後に位階[名誉ある待遇]を贈る制度)を行なった。それからは、天満天神(菅原道真を「天神様」として畏怖・祈願の対象とするもの)として信仰の対象となる。平安時代末期から鎌倉時代頃になると、怨霊として恐れられることは少くなった。江戸時代以降は、菅原道真が生前優れた学者・歌人であったことから、学問の神として寺子屋等で盛んに信仰されるようになった。近代に入ると、天皇への忠誠心を説く為に、忠臣として教科書等で取上げられた。現在では、学問の神として親しまれる。