2月23日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

ふろしきの日。
長い歴史を誇るふろしき(風呂敷)は、繰返し使えて環境保全に役立つエコマーク商品。その価値を広くアピールしようと、京都ふろしき会、京都ふろしき振興会、東京ふろしき振興会で組織する、ふろしき(風呂敷)メーカーの業界団体、日本風呂敷連合会が2000(平成12)年に制定した。日付は、2月23日の「2」と「23」で、「風呂敷」を「包み」と読み替えて、「包み(つ[2]つ[2]み[3])」の語呂合わせから。ふろしきの起源は定かではないが、奈良市の東大寺大仏殿の北北西に位置する、校倉造の大規模な高床式倉庫、正倉院の所蔵物にそれらしきものがある。古くは、衣包(ころもつつみ)、平包(ひらつつみ)と呼ばれていた。それが風呂敷と呼ばれるようになったのは、室町時代末期に大名が風呂に入る際に平包を広げその上で脱衣等して服を包んだ、或いは、足拭きにした、等の説があるが明確ではない。一枚の布ではあるが、様々の形状、大きさのものを包むことができるため、広く普及していった。ふろしき自体、様々な大きさのものが作られ、強度を上げるため刺子(布地に糸で幾何学模様等の図柄を刺繍して縫込むこと)を施す等もされた。サイズの大きいものは大風呂敷といい、布団を包めるようなものもある。明治時代以降、西欧から鞄類が入ってふろしきの利用は減っていき、現代、街中で見ることは希である。しかし、西欧渡来の鞄等に比べ、包むものの大小・形状に捉われることなく変幻自在に包むことができること、包むものがない時には、畳んでかなり小さくすることができ、軽量であること等、その融通性・自在性が、環境問題への貢献と共に、ふろしきが近年見直されている点である、と考えられる。慶事等での袱紗(贈り物の金品等を包んだり、覆うのに使用する方形の布)の場合と同様に、贈答品を先方に渡す際には、ふろしきに包んで持参し、その場で「ふろしきを解いて渡す」ことが日本での礼儀とされている。従来、贈主の面前で貰った側が中身やその内容を確認することは、日本の作法において無作法とされてきたことに加えて、現代以前の贈答品の中には、生鮮品等もあったこと等もあり、贈主側が先方の前でふろしきを解いて差出すことが通例とされていた。この作法による慣習から、現代でも手渡す際にふろしきを解き、包装等が施された贈答品のみを置いて、ふろしきを持帰る場合が多い。近年では、使用者側のグローバル化、また、環境問題等の考慮から、ふろしきでの包み自体を新しい感覚のギフトラッピングと捉え、「ふろしきに包んだまま先方に渡す」試みも一部でみられる。大風呂敷とは、寸法の大きなふろしきをいうが、一方、できそうにもない大袈裟な計画や話や実現不可能な計画を立てる、大言壮語することを揶揄や批判し、「大風呂敷を広げる」という。逆に、物事や計画、物語等が収束に向かうこと、或いはその準備段階に当たる状況を「風呂敷を畳む」と呼称することがある。 
工場夜景の日。
工場の夜景を新たな観光資源として捉え活動する「全国工場夜景都市」(北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市、山口県周南市、兵庫県尼崎市、静岡県富士市で構成)が2016(平成28)年に制定。工場夜景の魅力を発信し、工場夜景観光の発展が目的。日付は、第1回の「全国工場夜景サミット」が2011(平成23)年2月23日に、神奈川県川崎市で開かれたことから。「新しい観光」として産業観光が大きく注目を浴びる中、工場の夜景を鑑賞することが全国的なブームとなり、今では誰もが楽しめる観光資源の1つとして成長している。全国的にも逸早く、工場夜景の活用に取組んでいた北海道室蘭市、神奈川県川崎市、三重県四日市市、福岡県北九州市の4市が連携し、工場夜景観光の魅力と可能性を探る「第1回全国工場夜景サミット」を開催。サミット参加4エリアによる「日本四大工場夜景」共同宣言が行なわれ、今後の連携と工場夜景観光の発展を誓い合った。その後、2012(平成24)年11月の第3回サミット(開催地:北海道室蘭市)で山口県周南市が参加、2014(平成26)年10月の第5回サミット(開催地:山口県周南市)では兵庫県尼崎市が参加し、「日本六大工場夜景」を宣言した。静岡県富士市も2015(平成27)年度に開催された第6回サミット(開催地:兵庫県尼崎市)から正式参加し、日本七大工場夜景エリアとして活動を展開、さらに、静岡県富士市は2016(平成28)年度のサミット開催地となった。現在では、2017(平成29)年5月に設立された「全国工場夜景都市協議会」には、北海道室蘭市、千葉県千葉市、千葉県市原市、神奈川県川崎市、静岡県富士市、愛知県東海市、三重県四日市市、大阪府堺市、大阪府高石市、兵庫県尼崎市、山口県周南市、福岡県北九州市の12都市が加盟し、工場夜景の美しさや力強さ等、その魅力を全国に向けて発信している。日本国内において、コンビナート(石油化学工業や鉄鋼業等で、原料や製品を有機的に結び付けた工場の集合)や工場の、夜間照明や煙突・配管・タンク群の重厚な「構造美」を愛でる、工場観賞(工場鑑賞)を趣味とする人々が増えており、従来決してきれいとは言えない外観であるとされてきた工場に美を見出す動きが、インターネット等を通じて拡大した。工場の内部において、製造工程等を見学、若しくは体験する工場見学や、産業観光とは主眼が異なる。工業地域やコンビナートを抱える地域においては、従来では考えられなかったものが観光資源として着目されるようになり、各地でツアーを開催する等の取組みが行なわれている。2007(平成19)年11月、千葉県商工労働部観光課は、千葉市内の京葉工業地域の工場等を巡る「工場鑑賞モニターツアー」を開催した。また、阪神工業地帯の一角を占める兵庫県尼崎市では、町おこしに工場鑑賞を利用しており、尼崎公害訴訟(大気汚染を原因として、1988[昭和63]年12月に尼崎住民472名の原告が、国 、阪神高速道路公団[現在の阪神高速道路株式会社]、及び9企業を被告として訴えた公害裁判)の和解金で設立された市民グループ「尼崎南部再生研究室(あまけん)」によって、2004(平成16)年から年1回、運河クルージングが開催されている。北九州工業地帯を抱える福岡県北九州市においても、2010(平成22)年11月から夜景観賞バスツアーを開始しており、ツアーガイドが各工場の歴史や機能を説明している。 
ハローベビー・デー。
神奈川県川崎市幸区大宮町に本社を置く、アメリカ合衆国発祥の玩具量販チェーン店運営企業、日本トイザらス株式会社のマタニティ・ベビー用品の総合専門店「ベビーザらス」が制定。プレママ(妊婦さん)・ママ・ベビーが、暖かな春の季節に向かいながら、1年を通し、安心して健やかな生活が送れるようように、「ベビーザらス」からエールを送る日。日付は、2月23日の「2」と「23」で、「妊婦さん(に[2]んぷ[2]さん[3])」と読む語呂合わせから。妊婦さんから生まれてくる赤ちゃんを連想して、記念日名を「ハローベビー・デー」に。「ベビーザらス」は、国内の競合チェーンと比べると、1店舗当たりの売場面積が広く、通路等がゆったりしていることが特徴である。
チーズ鱈の日。
東京都北区王子に本社を置き、水産加工製品や畜肉加工製品、酪農加工製品等のおつまみの製造・販売を手掛ける企業、株式会社なとりが制定。日付は、「チーズ鱈」の生産が開始された日、1982(昭和57)年2月23日から。「チーズ鱈」は、株式会社なとりのロングセラー商品で、シート状にした鱈のすり身でチーズを挟んだおつまみ。常温保存でき、いつでもどこでも手軽に食べられる「チーズ鱈」を、おつまみとしてだけでなく、おやつ等、様々なシーンで活用してもらうことが目的。風味豊かなナチュラルチーズを使用し、鱈のすり身でサンドした「チーズ鱈」。チーズのコクと鱈の味わいがマッチした、いつでも手軽につまめるおつまみとなっている。なお、「チーズ鱈」と、ホッケ等の鱈以外の魚肉も使用されている「チータラ」は、株式会社なとりの登録商標である。株式会社なとりの設立は1948(昭和23)年6月。チーズ鱈やチータラ、さきいか、焼きするめ、ビーフジャーキー、サラミ、柿ピー、ミックスナッツ、いかフライ等のおつまみの製造・販売を手掛ける。
咸宜園の日。
大分県日田市が制定。江戸時代後期、豊後国日田郡(現在の大分県日田市)に生まれた儒学者の広瀬淡窓が開いた、日本最大規模の私塾「咸宜園(かんぎえん)」を、多くの人に知ってもらうことが目的。「咸宜園」は、年齢、学歴、身分を問わず、全ての門下生を平等に教育することを理念とした塾で、日本最大規模の藩校(江戸時代に、諸藩が藩士の子弟を教育するために設立した学校)「弘道館」(茨城県水戸市)、日本最古の学校「足利学校」(栃木県足利市)、日本最古の庶民学校「閑谷学校」(岡山県備前市)と共に、「近世日本の教育遺産群」として、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界遺産(文化遺産)登録を目指している。日付は、「咸宜園」が開かれた日が、1817(文化14)年2月23日(旧暦)であったことから。「咸宜」とは、中国最古の詩篇『詩経』から取られた言葉で、「ことごとくよろし」の意味となり、塾生の意志や個性を尊重する理念が込められている。