2月17日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

天使のささやきの日(天使の囁き記念日)。
1978(昭和53)年2月17日、北海道雨竜郡幌加内町母子里の北海道大学演習林で、国内最低気温(非公式)のマイナス41.2℃を記録したことに由来し、幌加内町の地元の有志で作る「天使の囁きを聴く会」が1994(平成6)年に制定。また、雪や寒さの持つマイナスイメージをプラスに変え、雪の神秘を感じ、北国の生活の楽しさや素晴らしさを体験してもらおうと、1987(昭和62)年から、この日にダイヤモンドダストの観察等、厳冬の一夜を体験する「天使の囁きを聴く集い」を、「母子里クリスタルパーク」で実施している。「母子里クリスタルパーク」は、マイナス41.2℃を記録したことを記念して作られた施設で、敷地内にある、特徴的なデザインのモニュメントは「クリスタルピークス」という名称で、凍て付く寒さの中のつららをイメージしている。パークゴルフ(18ホール)も楽しめ、管理棟内には、近年の気温の推移等の寒さに関する展示室がある他、「日本最寒地域到達証明書」を100円で発行している。「天使の囁き」とは、マイナス10℃からマイナス20℃以下になると空中にできる氷の結晶、「ダイヤモンドダスト(細氷)」のことである。よく晴れた朝等、気温が氷点下10℃以下の状態の時に発生する。視程(肉眼で物体がはっきりと確認できる最大の距離)は1km以上である。日光で輝いて見えることから、ダイヤモンドダストと呼ばれる。氷晶で光が反射、屈折することで、太陽や月の周囲、ダイヤモンドダストが発生している大気中に暈(かさ、太陽や月に薄い雲が掛かった際に、その周囲に光の輪が現れる現象)、幻日(太陽と同じ高度の太陽から離れた位置に光が見える現象)、太陽柱(サンピラーとも呼ばれる、日出、又は日没時に、地平線に対して垂直方向へ、太陽から炎のような形の光芒が見られる現象)等の大気光学現象が現れることがある。大気光学現象とは、大気そのものや、大気中の水滴や氷晶(雲や霧等)によって、太陽、又は月の光が反射、屈折、回折(媒質中を伝わる波[又は、波動]に対し障害物が存在する時、波がその障害物の背後等、つまり、一見すると幾何学的には到達できない領域に回り込んで伝わっていく現象等を起こすことによって見える、光学現象一般を指す。日本では、厳冬期の北海道の内陸部(旭川市や、旭川市に隣接する北海道雨竜郡幌加内町等)での観察が典型的である。但し、ダイヤモンドダストは、一般的に極めて低温でないと発生しないとされているが、2005(平成17)年2月9日の茨城県つくば市の朝のような、-2℃という温度でも、短時間ではあるが、局所的に発生が観察されている。この際の湿数(気温から露点温度[水蒸気を含む空気を冷却した時、凝結が始まる温度]を引いた数値)は、ほぼ0℃であった。逆に、-30℃の12月の北アメリカ大陸西部を北西から南東に走るロッキー山脈の山中の朝でも、林の中のみで観察されており、風の弱い局所的条件が重要である。3月の蔵王山(宮城県と山形県に跨る、東北地方の中央を南北に連なる奥羽山脈の連山)の霧氷林の中(-10℃程度)の観察では、樹高まで多量に認められている。また、2009(平成21)年1月24日午前には、熊本県で観測された(当日の阿蘇山[熊本県東部の阿蘇地方に位置する活火山]上の最低気温は、-11.4℃であった)。よく似た現象に「氷霧」がある。「氷霧」は小さな氷晶が大気中を浮遊する現象で、氷晶が降る「細氷」とは厳密には異なる。氷晶の大きさも、「氷霧」より「細氷」の方が大きいのが特徴である。天気の種類としては、「氷霧」は霧に含まれるが、「細氷」は降水現象なので雪に含まれる。よって、空が晴れている場合でも、「細氷」、即ち「ダイヤモンドダスト」が観測されれば、その時の天気は晴れではなく、雪として記録される。
千切り大根の日。 
広島県福山市駅家町法成寺に総本部を置き、2011(平成23)年に創立40周年を迎える、乾燥野菜食品メーカーのこだま食品株式会社が制定。こだま食品株式会社は、千切り大根の普及に努めており、日本の伝統食である千切り大根の良さを、広く知ってもらうことが目的。日付は、千切り大根の生産が2月に最盛期を迎えることと、「千」の字を「二」と「1」に見立て、「切」の字の「七」とを合わせて2月17日としたもの。千切り大根とは、ダイコンの乾燥品で、切干大根、或いは、単に切干とも呼ばれる。乾物の中では、戻す時間が短く、灰汁が少ないため扱い易い。戻すと重量は約4倍に増加する。軽く洗ってから水に漬けて戻し、醤油や酢をかけてそのまま食べる他、煮物等の料理に用いる。また、漬物にも用いられる。精進料理では、そのコリコリとした食感を生かし、中華料理のクラゲ等に見立てることもある。実際に含まれる栄養価は、生育土壌、栽培条件、品種、加工方法によって異なるが、良質の食物繊維やカルシウムが多く含まれており、健康食品としても有用とされる。産地としては宮崎県が最も有名で、全国シェアの約9割を生産している。原料になる主な大根の品種は、日本国内の市場に流通する大根の約9割以上を占めている青首大根で、秋の終わりから冬にかけて収穫された完熟の青首大根を千切りにして、1日から3日間程度かけ、寒風で天日干して乾燥させることで、風味豊かな甘味と独特の食感を持つようになる。寒さが厳しい程、良質な製品になる。 
電子書籍の日。
東京都港区芝浦に本社を置き、国内最大級の電子書籍蔵書数を誇り、様々な電子書籍事業を手掛ける企業、株式会社BookLiveが制定。電子書籍の認知度向上や利用促進を図り、電子書籍市場の拡大と、豊かな読書体験の提供が目的。日付は、株式会社BookLiveが綜合電子書籍ストア「BookLive!」の運営等、電子書籍サービスを開始した2011(平成23)年2月17日から。東京都千代田区神田和泉町に本社を置く、国内印刷業界2強(凸版印刷と大日本印刷)の一角で、世界最大規模の総合印刷会社である凸版印刷株式会社を中核企業とする、トッパングループの電子書籍事業推進のため、2011(平成23)年1月に設立された株式会社BookLiveは、電子書籍ストア 「BookLive!」等の運営と、電子書籍を読むためのアプリ・Webシステムの開発(電子書籍配信プラットフォーム事業)、オリジナル電子書籍の編集・配信を行なっている。電子書籍とは、紙とインクを利用した印刷物ではなく、電磁的に記録された情報の内、従来の書籍(雑誌を含む)を置換える目的で作成されたコンテンツ(文字列・音・動画等のこと)をいう。そのため、目次、ページ送り、奥付等、書籍としての体裁を整えたものが多い。再生には、電子機器のディスプレイの他、スピーカーが必要な場合もある。電子書籍は、ソフトウェアであるコンテンツだけを指すが、ハードウェアである再生用の端末機器(電子ブックリーダー)も重要な要素である。呼称については、電子書籍の他、電子ブック、デジタル書籍、デジタルブック、Eブック、オンライン書籍といった呼称が存在する。電子書籍のコンテンツの多くは、既に出版された印刷書籍の情報を、デジタルな文字情報や、必要ならば挿絵をデジタル画像情報へ変換して電子ファイルにすることで、印刷、製本、流通の経費削減や省スペースを図ったものである。コンテンツは有料と無料のものがあり、その多くが無線/有線のネットワークからダウンロード完了後に読むことになる。紙の書籍では不可能な、ハイパーリンク(複数の文書を結び付ける役割を担う「参照」)・動画・音声・振動(バイブレーション)等を併用したコンテンツも存在する。読者が無線や有線によってインターネットに接続すれば、書籍の購入が即時に行なえて本棚に場所を占めずにすみ、出版社に相当するコンテンツ・プロバイダ側でも在庫確保と資産コスト、絶版による販売機会の喪失が避けられる。環境の観点からは、紙・在庫・流通・店舗等の負荷軽減の側面と、電力消費や機器の陳腐化や廃棄等の負荷発生の側面がある。但し、著作権や課金等の課題が存在する。