2月10日 記念日 その4 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

簿記の日。 
明治六大教育家の1人として列される、豊前国中津藩藩士・江戸幕府旗本・蘭学者・著述家・啓蒙思想家・教育者、福沢諭吉が、アメリカから持帰った本を翻訳した、簿記の原点とされる『帳合之法』が、1873(明治6)年2月10日に慶應義塾出版局から発行されたことに因んで、東京都豊島区北大塚に所在する社団法人全国経理学校協会が、2004(平成16)年に制定。全国の約300校の専門学校が加盟し、簿記、経理、及び税務に関する検定試験を実施している全国経理教育協会は、2005(平成17)年4月に全国経理学校協会から改称しており、2011(平成23)年4月には、公益社団法人に移行している。1879(明治12)年、福沢諭吉の出資によって、江戸築地鉄砲洲(現在の東京都中央区明石町)の中津藩中屋敷内に、1858(安政5)年冬に開校した蘭学塾、慶應義塾外の東京府京橋区南鍋町(現在の東京都中央区銀座)に設けられた講習所、簿記講習所が約3年間に亘って開設され、『帳合之法』を教材として使用し、簿記法の普及を図った。入学生は、約500名前後に達したと言われている。1880(明治13)年9月には、専修学校(慶應義塾夜間法律科の初代講師となった、法学者・経済学者・代言人[弁護士]の相馬永胤らによって設立された私立法律経済学校で、従来の私塾的法律学校に代わる、日本初の本格的私立法律経済学校であり、現在の専修大学の前身となっている)が開校するに当たり、本校舎の内部工事の遅延により、仮教場として約1ヶ月程提供され、1881(明治14)年には、慶應義塾で学び、歯科医になった小幡英之助(豊前国中津[現在の大分県中津市]出身で、日本最初の歯科医師とされ、日本人の体格に合った「小幡式治療椅子」を開発する等、草創期の西洋歯科学の発展に大きな足跡を残している)の診療所が移転して来ている。簿記とは、ある経済主体が経済取引によりもたらされる資産・負債・純資産の増減を管理し、併せて一定期間内の収益及び費用を記録することである。より平易な言い方をすると、「お金やものの出入りを記録するための方法」が簿記である。今日では、最も一般的な簿記である「複式簿記」(個々の取引を2つの側面へと分析して左右を対照させ、二重記録を行なう簿記法)を指して単に「簿記」と称することが多い。日本では、福沢諭吉の『帳合之法』をもって洋式簿記書の嚆矢(ものごとの始まり)とするが、当初は「帳合」「記簿」「簿記」等が充てられた簿記書が刊行された。その後、1887(明治20)年頃には、簿記書の標題に「簿記」の語を使用することが一般的となった。経済主体(企業や政府等)の経済活動に応じた簿記の方法論があり、その代表的なものが、商業簿記と工業簿記である。商業簿記は、完成している商品を仕入れて販売する会社の財務状態を管理するための記帳方式で、最も基本的な簿記である。但し、どの会社にも共通する、決算に関する会計処理や、固定資産の償却処理等も、「商業簿記」として取扱うことがある。工業簿記は、材料を仕入れ、製造し、製品を販売する会社の財務状態を記録・計算・報告するための記帳方式で、その製品を作るために必要な経費を、材料費や製造作業員の賃金、製造機器のランニングコスト(設備や建物を維持するために必要となるコスト)等から算出するには、複雑な計算手続きを必要とするため、原価計算の理論を主に用いる。簡便法としての、商的工業簿記も存在する。商的工業簿記とは、商業簿記の手法で、製造業の取引を記帳する方法である。材料・仕掛品・製品等の棚卸資産に付き、決算時に棚卸高を計算し(期首棚卸高+当期受入高-期末棚卸高)という式に当嵌めて、材料消費高・製品完成高・売上原価等を計算する。完全工業簿記に対して不完全工業簿記と言われ、通称では、「丼勘定」とも呼ばれる。商業資本主義の時代には、商的工業簿記によって、企業活動の内容を記録していた。しかし、18世紀後半のイギリスに始まった、綿工業(木綿工業)での手工業に替わる機械の発明、さらに、蒸気機関の出現と、それに伴なう石炭の利用という、生産技術の革新とエネルギーの変革である産業革命により、工場制企業が台頭してくると、原価を測定するためのより正確な手法が必要となって来た。そして、現在の原価計算が発生し、同時に商的工業簿記は衰退して、現在の日本では、一部の中小企業等でしか用いられていない。簿記に関する基礎知識、実務、計算の能力を判定するための検定試験として各種の簿記検定があり、日本では、日商簿記検定(日商簿記)、全国経理教育協会 簿記能力検定(全経簿記)、全国商業高等学校協会 簿記実務検定(全商簿記)、日本ビジネス技能検定協会 簿記能力検定試験(日ビ簿記)の4種が行なわれている。日商簿記検定(日商簿記)は、「商工会議所法(昭和28年8月1日法律第143号)第9条第9号の規定に基づき、日本各地の商工会議所(商工業の改善・発展を目的として、市等、一定地区内の商工業者によって組織される、自由会員制の公益経済団体)を会員として組織される団体、特別民間法人(特別の法律により設立される民間法人)日本商工会議所(「商工会議所法[昭和28年8月1日法律第143号]に基づく団体で、東京都千代田区丸の内に所在する)、及び、各地商工会議所が実施する検定試験(商工会議所検定試験)の内、簿記に関する技能を検定するものを指す。正式名称は、「日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験」である。全国的に知名度の高い資格とあって、経理や財務、一般事務職等への就職・転職の際に、有利な資格とされる。全国の約300校の専門学校が加盟し、簿記、経理、及び税務に関する検定試験を実施している、東京都豊島区北大塚に所在する公益社団法人、全国経理教育協会が主催する検定試験、簿記能力検定(全経簿記)には、上級(商業簿記、会計学、工業簿記、及び原価計算について高度な知識を有し、併せて複雑な実務処理能力を有する)、1級(商企業、及び工企業における経理責任者として必要な、商業簿記、及び工業簿記に関する知識を有し、かつ高度な実務処理ができる)、2級(個人企業、及び法人企業の経理担当者、又は経理事務員として必要な商業簿記に関する知識を有し、かつ実務処理ができる)、3級(個人企業における経理担当者、又は経理補助者として必要な商業簿記に関する知識を有し、かつ簡易な実務処理ができる)、基礎簿記会計(組織管理のための基本的な帳簿を作成できる、簿記の基本的仕組みが必要な組織、サービス産業全般に必要とされる知識)がある。全国の商業高等学校が加盟し、各種検定試験の主催も行なっている公益財団法人、全国商業高等学校協会(東京都新宿区大京町に所在する)が実施している検定試験、簿記実務検定(全商簿記)は、1級、2級、3級の3段階に階級分けされている。この内、1級は、会計と原価計算の2科目に分かれており、それぞれ独立した試験であるが、両科目に合格しなければ1級合格とは認められない。東京都千代田区神田神保町に所在する一般財団法人、日本ビジネス技能検定協会(日ビ)が主催する簿記検定、簿記能力検定試験は当初、東京都千代田区神田駿河台に所在する一般財団法人、全国産業人能力開発団体連合会(全産能連)の主催であったが、2010(平成22)年4月1日からは、日本ビジネス技能検定協会(日ビ)の主催となっている。1級商業簿記・会計学、1級工業簿記・原価計算、2級工業簿記、3級商業簿記の試験級があり、合格率は各級共に高く、各種簿記検定の中では、比較的安易な試験に分類される。       
トムとジェリーの誕生日。
東京都港区西新橋に本社を置く、アメリカ合衆国のエンターテインメント企業、ワーナー・ブラザース・エンターテイメントの日本法人で、さまざまな映像作品の上映、配給、キャラクター商品のライセンス管理等を手掛ける企業、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社が制定。記念日を通して、「トムとジェリー」のプロモーション活動を行なうことが目的。日付は、「トムとジェリー」の第1作となる短編作品『上には上がある(原題:Puss Gets The Boot)』が、アメリカで劇場公開された1940(昭和15)年2月10日から。「トムとジェリー」は、多才だけどお調子者でドジなネコのトムと、いたずら好きでお茶目なネズミのジェリーが、追掛けっこを繰広げるドタバタコメディアニメ。1943(昭和18)年の短編アニメ映画『勝利は我に(原題:Yankee Doodle Mouse)』や、1945(昭和20)年の短編アニメ映画『ただいまお昼寝中(原題:Quiet Please!)』等、アカデミー短編アニメ賞を何度も受賞している。その受賞回数は、アニメ作品として最も多く、ディズニー作品以上である。日本でも、1964(昭和39)年に在京キー局の1つ、東京放送(TBS)の系列でテレビ初放送されて以来、幾度も繰返し再放送され、VHSビデオやDVDも数多くリリースされて、現在に至るまで愛され続けている。