2月8日 記念日 その5 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

和ちょこの日。
1869(明治2)年に京都南部の山城町(後の京都府相楽郡山城町、現在の京都府木津川市)で創業して以来、茶一筋に取組み、大阪市中央区に心斎橋本店を構える企業、株式会社宇治園が2017(平成29)年に制定した。抹茶チョコレート等の「和ちょこ」を、さらに多くの人に知ってもらい、日本ならではの、和と洋を融合させた食文化を、世界に発信することが目的。日付は、日本茶(煎茶)の生みの親である永谷宗円の誕生日、1681(延宝9)年2月8日(旧暦)から。山城国宇治田原郷湯屋谷村(現在の京都府綴喜郡宇治田原町湯屋谷)の篤農家(農業に熱心で研究的な人)、永谷宗円は、茶葉を揉まずに乾燥して粉末にした抹茶(てん茶)に対して、茶葉を湯に浸して(煮出して)成分を抽出する「煎じ茶」である煎茶の普及に、大きな功績を残したと伝承されている。宇治園の定番商品となっている「和ちょこ」は、「抹茶生ショコラ小佳女(おかめ)」「ほうじ茶生ショコラ火男(ひょっとこ)」である。「小佳女」は、ホワイトチョコレートの独特な甘みを「職人の技」と「和の心」で巧みに包み込み、生チョコ特有の「生感」「口当たり」を損なうことなく、老舗茶舗ならではの究極の「生ショコラ」に仕上げている。「火男」は、株式会社宇治園の看板茶「浅火ほうじ茶火男」の香りそのままを生チョコに再現したい、という拘りから開発された。他社には真似できない、ユニークな「生ショコラ」となっている。また、チョコレートはベルギー産、カレボー社の高級チョコレートを使用している。ショコラのベースとなるホワイトチョコレートは、非常に気品ある甘みと香りが特徴的で、抹茶と合わせた時に、抹茶を一層引き立てると共に、深い味わいを生み出す。
STICK MASTERの日。
神奈川県川崎市川崎区東田町に所在する、福祉用具開発やインテリアデザイン、バリアフリー工事等を手掛ける企業、株式会社REVO(レボ)が2017(平成29)年に制定。歩行、散歩、ウォーキング、登山等で活用する「STICK(杖)」に関する専門的な知識や活用方法を指導、アドバイスできる人材「STICK MASTER」を育成して、健康長寿社会を目指すことが目的。日付は、2月8日の「2」と「8」で、「STICK = 杖(ツエ)」を「ツ(2、TWO)エ(8、eight)」と読む語呂合わせから。株式会社REVOは、障害者や高齢者にやさしい社会、生きがいのある暮らしの実現を目指し、福祉用具の開発に取組んでいる。国内、海外の特許を取得した世界初の「杖」をスタートに、安全で利便性の高い福祉用具に機能とデザイン性をプラスし、福祉用具に革新を興す、としている。国内生産に拘った特許取得杖「REVO」は、シャフト部分を回転させることで、先ゴムが90度回転する。先ゴムの片減りによる転倒の危険性を軽減し、先ゴムをより長く使用することができる。
東京二八そばの日。
東京都千代田区神田神保町に所在し、東京都内に500店舗以上のそば・うどんの加盟店をもつ協同組合、東京都麺類協同組合が制定。東京都麺類協同組合では、そばの風味が最も豊かで、喉ごしの良いおいしいそばが、そば粉八割、小麦粉二割の黄金比で作られ、「二八」と言われていることから、2019(令和元)年12月に、「東京二八そば」としてブランド化した。記念日を通して、江戸時代からの職人の技を現代、将来へ向かって継承し、より多くの人に「東京二八そば」のおいしさを、改めて知ってもらうことが目的。日付は、「二八」の名前となったそば粉と小麦粉の割合に因み、2月8日とした。東京では、蕎麦専門店だけではなく、うどんも提供する店もあり、このような店も「蕎麦屋」と呼ぶ。立食い店も多く、蕎麦と酒を楽しむ趣向もある。古く江戸では、うどんも盛んに食べられていた。江戸時代には、製麺技術が全国的に普及していなかったため、殆どの地方では、麺としての蕎麦・うどんは、ハレの日のご馳走であり、蕎麦屋のある江戸等の都会において、蕎麦・うどん文化は開花してゆく。しかし、江戸時代中期以降、江戸での蕎麦切り(そば粉の生地を麺状に切ったもの)流行に伴なって、うどんを軽んずる傾向が生じたという。江戸で、うどんよりも蕎麦が主流となった背景には、水質や、ダシの原料、醤油の質、男女比や労働層、文化の特殊性等、さまざまな要因があるが、食事からの栄養の多くを白米で摂取したことにより、ビタミン類の欠乏により生じる「江戸患い(えどわずらい)」と呼ばれた脚気(ビタミン欠乏症の1つで、ビタミンB1[チアミン]の欠乏によって、心不全と末梢神経障害をきたす疾患)を、ビタミンB1を多く含む蕎麦を食べることで防止・改善できたことにもよる。その後、そば粉八割、つなぎの小麦粉二割の割合で調理することで、切れにくく、つるっと喉ごしが良く、食べ易い麺として、江戸の職人や町人から広まり、商家や武家に出前される程の人気を博した。細くて長い「二八そば」は、その喉ごしと鼻に抜ける風味の美味しさで、気忙しい江戸っ子の生活に溶け込み、年越しそばや引越しそば、雛そば等として、「お側で細く末長く宜しく」という意味を込め、縁起ものとして愛されてきた。なお、「二八そば」の名前の由来には、江戸時代後期にそば1杯の値段が16文であったことから、九九の「二×八」からきたという説もある。 
結婚相談・トゥルーハートの日。
大阪市中央区平野町に本社を置く、結婚相手紹介サービス等を行なう企業、株式会社ソルヴズが制定。株式会社ソルヴズは、結婚相談所「トゥルーハート」を運営しており、婚活を頑張る全ての人を応援するために記念日を設けることで、婚活活動の支えにしてもらうことが目的。日付は、2月8日の「2」と「8」で、「トゥルー(2)ハート(8)」の語呂合わせから。日本においては、結婚を目指して恋愛相手を自力で探したり、見合いや結婚相談所を利用したりすることは、2000年代以前から行なわれていた。「婚活」という言葉は、就職活動(就活)に見立てて、社会学者の山田昌弘が考案、提唱した造語である。言葉の初出は、朝日新聞社の完全子会社である出版社、朝日新聞出版(2008[平成20]年3月31日発行分までは朝日新聞社出版本部)が毎週発行する週刊誌『朝日新聞ウィークリー AERA』2007(平成19)年11月5日号。なお、山田昌弘は1999(平成11)年、成人後や学卒後も親と同居し続ける未婚者を、「パラサイト・シングル」と命名して話題となっている。婚活のブーム化や、少子化対策等を背景として、結婚活動の支援に取組む地方自治体や企業も出てきている。また、こうした社会情勢を奇貨とみた企業によって、結婚活動関係のビジネスが活況を呈している。しかし、商行為が悪質とされた企業が告発される等の問題も発生しており、様々な婚活に参加したもののうまくいかず、「婚活疲れ」に陥った女性らも存在する。人材派遣会社やイベント会社が婚活事業に参入する例が多いが、婚活ブームにより、婚活専門の会社も登場している。職業や年収、或いは、参加者の趣味や嗜好を限定した仲介活動やイベントも多い。自衛官や警察官、消防士、弁護士や会社経営者等、職種が細かく設定されていたり、スポーツやアニメ等の趣味別、50代以上やバツイチ(離婚経験者)等、婚活では不利とされる条件同士の人間を対象としたりする仲介事業もある。
木製ハンガーの日。
兵庫県豊岡市日高町江原に本社を置く、木製ハンガーを製造しているハンガー専門メーカー、中田工芸株式会社が制定。日付は、数字の「2」と漢数字の「八」を縦に組合わせると、ハンガーのシルエットになることから。木製ハンガーの良さについて、より多くの人に知ってもらい、その価値の向上を図ることが目的。また、翌日の2月9日は、「ふ(2)く(9)(服)」と読む語呂合わせから「服の日」で、衣食住の内、衣に関わるハンガーや洋服を切り口にして、豊かなライフスタイルについて思いを巡らせてほしい、という願いが込められている。1946(昭和21)年4月に創業した中田工芸株式会社は、日本唯一の木製ハンガーメーカーである。自社工場で木製ハンガーを製造しており、そのハンガーは主に、店舗の業務用ハンガーとして使用され、アパレル産業の発展を支えて来た歴史がある。その過程の中で顧客からの信頼を守り、品質を重視する企業文化は、自社ブランド「NAKATA HANGER」の展開へも引継がれ、一般の顧客からも評価されるようになった。
節忌(たかしき)。
歌人・作家の長塚節の1915(大正4)年の忌日。長塚節(ながつかたかし)は、俳人・歌人の正岡子規門下で万葉の短歌の研究と作歌に励み、正岡子規の没後もその方向性を違えず、写生主義を継承した作風を発展させた。正岡子規は、日本に現存する最古の和歌集『万葉集』を高く評価して、江戸時代までの形式に捉われた和歌を非難しつつ、短歌の革新に務めた。さらに、西洋美術に由来する「写生」(つまり、スケッチ)の概念をこれらの文学に適用し、俳句・短歌、及び文章の近代化を図った。長塚節は、正岡子規門人の間で「節こそが正岡子規の詠風の正統な後継者である」と評価されている。現在、長塚節の生誕地である茨城県常総市では、長塚節の文業を顕彰し、短編小説・短歌・俳句の3つの部門について、長塚節文学賞を設け、毎年表彰している。