1月21日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
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柴犬ハルがお伝えします

聖アグネスの祝日。
勇気、貞潔、愛の象徴聖人アグネスに捧げる日。聖アグネスは、カトリックのミサで記念される女性の中で、イエス・キリストの母であり、全人類の母である聖母マリアを除いた7人の中の1人である。異教の若者の求婚を拒み、イエス・キリストに我が身を捧げると断言して、火刑に処せられ、若くして(13歳で)殉教した。イタリアの首都ローマでは、2ヶ所で聖アグネスの聖遺物(不朽体)が崇敬されている。聖アグネスの躯体骨はローマのサンタニェーゼ・フオリ・レ・ムーラ聖堂(壁の外の聖アグネス記念堂)で、頭蓋骨は聖アグネスの墓があるカタコンベの上、ナヴォーナ広場に建てられた聖アグネス聖堂で、それぞれ保存されている。聖アグネスの祝日には、興味深い習慣がある。それは、2匹の子羊を、ローマにあるトラピスト修道団のトレ・フォンターネ修道院からローマ教皇に送り、その後、聖金曜日(キリスト教用語で、復活祭[十字架に架けられて死んだイエス・キリストが3日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭]前の金曜日のこと)にその子羊の毛を刈取り、そこから得たウールで、新たに聖別された大司教に教皇が与えるパリウム(カトリック教会で、教皇自身が身に着けている、及び、管区大司教に教皇から親授される、祭服の一種で、司牧の権威と使命の象徴となっている)が編まれる、というものである。 
スイートピーの日。
全国の花の生産者、生花店、園芸店等で構成する任意団体、「日本スイートピーの会」が2017(平成29)年に制定。女性に好まれる「春の花」の代名詞のスイートピーを、より多くの人に楽しんでもらうことが目的。日付は、この時期が1年でいちばん香りが豊かで、きれいに輝くことと、花弁が左右対称で3種類の花びら(旗弁、翼弁、舟弁)からなり、それぞれ1枚、2枚、1枚あることから、{121}の1月21日とした。マメ科レンリソウ属の植物であるスイートピーは、和名では、ジャコウエンドウ(麝香豌豆)やカオリエンドウ(香豌豆)、ジャコウレンリソウ(麝香連理草)等と呼ばれている。日本では主に観賞用として栽培されるが、有毒植物でもあり、多食すればヒトの場合、神経性ラチリスムと呼ばれる痙性麻痺を引起こし、歩行等に影響が出るという。17世紀末に発見されて以降、イギリスで園芸植物として発展した。本格的に改良、交配が進むのは19世紀後半に至ってからであった。スイートピーを題材とした歌に『赤いスイートピー』があり、スイートピーの日本国内での認知度を高めた。1982(昭和57)年1月21日にリリースされた(この1月21日は、「スイートピーの日」の日付と一致している)、1980年代を代表するアイドル歌手で、「日本の雑誌に最も頻繁に登場した著名人」とされている松田聖子の8枚目のシングル『赤いスイートピー』は、松田聖子の代表曲となり、世代を超えた名曲ともなっている。この歌について、「この歌が世に出た1982[昭和57]年1月当時に、赤色の花をつけるスイートピーは存在していなかった」と語られることがあり、記事もあるが、これは「真紅のスイートピーは、21世紀初頭に品種改良で生み出されるまで存在していなかった」ということであり、実際には、「赤色系の色合いの花をつけるスイートピー」自体は、1800(寛政12)年に既に存在している。なお、品質の良さから花束やフラワーアレンジメントに多く使われ、全国有数の出荷量を誇る岡山県倉敷市船穂町のスイートピーをもっと広くアピールしようと、岡山県倉敷市に所在する、農業者(農民、又は農業を営む法人)によって組織された協同組合である全国農業協同組合中央会(JA全中)が組織する農協グループ(総合農協)、岡山西農業協同組合(JA岡山西)の「JA岡山西船穂町花き部会」が制定した「船穂スイートピー記念日」は、品質・量共に安定して、本格的なシーズンを迎える1月と、1月27日の「1」と「27」で、「良い船穂(い[1]いふ[2]な[7]お)」と読む語呂合わせから、1月27日とされている。
瞳の黄金比率の日。 
12月1日と1月21日。意識調査によって、白目と黒目の比率が「1:2:1」の瞳がかわいいとされたことから、「輝く瞳」推進委員会が制定。輝くような魅力的な瞳について考える日。日付は、瞳の黄金比率「1:2:1」を、12月1日と1月21日に置換えたことに由来する。日本人の瞳の比率は、平均で「1:1.5:1」と言われている。しかし、平均より黒目が大きい、「1:2:1」の比率の女性に人気が集まることが判明している。日本人の平均的な黒目の直径よりも、約10%大きいと黄金比率に近くなる。「パッチリ大きな目」は男性からも好意的に見える、とされている。 
ユニベアシティの日。 
ディズニーブランド商品を独占的に販売する専門店チェーン、ディズニーストア・ジャパンのオリジナルキャラクター「UniBEARsity(ユニベアシティ)」が、2011(平成23)年1月21日に発売を開始したことから、アメリカに本社を置く、多国籍マスメディア・エンターテイメント複合企業、ウォルト・ディズニー・カンパニーの日本における現地法人、ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社(本社所在地は、東京都港区虎ノ門)が制定。「UniBEARsity(ユニベアシティ)」とは、「university」(学校)と「BEAR」(クマ)を合わせた造語で、ミッキーマウス達が学校の宿題でクマのぬいぐるみを作った、というストーリーから誕生したキャラクターである。ディズニーストア・ジャパン発のショートストーリーで、ディズニー作品等をテーマとしたテーマパーク、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーでは扱われていない。
初大師、初弘法。
真言宗の最初の縁日。毎月21日は、真言宗の宗祖である空海(弘法大師)が入定(自らが即身仏となる修行)した日(835[承和2]年3月21日[旧暦])の月命日で、真言宗の縁日となっている。1月21日はその最初の縁日となり、初大師・初弘法と呼ばれて、とりわけ参拝者が多い縁日となる。神奈川県川崎市川崎区大師町に所在する真言宗智山派の大本山、金剛山平間寺には、川崎大師という通称がある。金剛山平間寺(川崎大師)への参詣客を輸送する目的で、1899(明治32)年1月21日(初大師の縁日)に開業した大師電気鉄道は、現在の大手私鉄、京浜急行電鉄(京急)の基となった。営業運転を行なう鉄道としては、日本で初めて標準軌(世界で最も普及している、レール頭頂部の内側の間隔が1,435mmの軌間[鉄道の線路を構成する左右の軌条の間隔])を採用し、また、電車による運行は、関東で初めてのものである。大師電気鉄道の開通以降、金剛山平間寺(川崎大師)は、毎年各地からの参詣客で大いに賑わうこととなり、それまで初詣と言えば、地元の神社仏閣へ参拝することが習慣であったものを、各地の有名社寺まで電車に乗って初詣をする、という習慣に変えた、歴史的にも意義のある路線である。開業後、会社の予想を大幅に超える収益を上げたことから、京浜間に路線網を拡大する基礎を築くと共に、各地の電気軌道計画に影響を与えることとなった。 
久女忌。
俳人、杉田久女の1946(昭和21)年の忌日。杉田久女は、明治期から昭和期に活躍した近代俳句における最初期の女性俳人であり、男性に劣らぬ格調の高さと、華やかさのある句で知られた。家庭内の不和、師である俳人・作家の高浜虚子との確執等、その悲劇的な人生から、小説や芝居に最も多く登場する俳人とされる。各作品に登場する杉田久女は、才能ある俳人ながら夫の理解を得られず、師の高浜虚子にも疎まれ、狂気の内に亡くなる。しかし、実際の杉田久女はエリートの家庭に生まれ、当時としては比較的自由に生きた女性であった。
大寒忌。
作家、里見弴の1946(昭和21)年の忌日。この日はかつて、二十四節気の「大寒」に当たっていたことが多く、「大寒忌」と呼ばれている。なお、「大寒」は2017(平成29)年以降、1月20日となることが多くなっている。1915(大正4)年、本格的に文壇デビューした里見弴は、1940(昭和15)年には、年配の作家の業績を称えるために制定された文学賞、菊池寛賞(第2回)を受賞し、第二次世界大戦後の1959(昭和34)年、文化勲章(学問・芸術等、文化の向上・発展に多大な貢献をした人に授与される勲章)を受章した。「日本の近代文学」の頂点を極めた作家の1人と言われ、永く神奈川県鎌倉市に住み、鎌倉文士の始まりとされることもある。代表作に、長編小説『多情仏心』や『安城家の兄弟』、短編集『恋ごころ』等がある。