1月19日 記念日 その3 | スズメの北摂三島情報局

スズメの北摂三島情報局

2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

家庭消火器点検の日。
消火器は、一般住宅における最も手軽な初期消火設備。これをさらによく人々に知ってもらい、家庭での点検、火災発生時の使い方等の認識を高めてもらおうと、東京都中央区新川に本部を置く一般社団法人全国消防機器販売業協会(全消販)が、1991(平成3)年10月に制定した。日付は、消防への通報電話番号、「119」に因んだもの。消防庁が制定した「119番の日」が11月9日であることから、11月9日を避けて1月19日とした。消防機器等の販売者団体である全国消防機器販売業協会(全消販)は、1981(昭和56)年に任意団体として設立され、1986(昭和61)年に社団法人に認可された後、2012(平成24)年には、「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(一般社団・財団法人法、平成18年6月2日法律第48号)」に基づく「一般社団法人」への移行が認可され、現在に至っている。消火器は、初期の火災を消すための可搬式、又は、半固定式の消防用設備で、注水等による冷却により燃焼温度を奪って消火する冷却作用、酸素を遮断するか、濃度を薄くして消火する窒息作用、燃焼の反応を抑えて消火する抑制作用(粉末消火薬剤、ハロゲン化物消火薬剤が持つ特殊な作用で、負触媒効果とも称する)の応用により消火する。「消防法(昭和23年7月24日法律第186号)」では、対応する火災により、紙、木、繊維、樹脂等、主として固形物が燃える一般的な火災に適応するA火災(普通火災)用、油、ガソリンによる火災に適応するB火災(油火災)用、電気設備の火災に使用可能なC火災(電気火災)用の3種類が表示されている。消火器には3種類の円型マークがあり、これにより、消火器が適応する火災が分かるようになっている。一般に、消火器で消火可能な火災は、「天井を炎がなめる」以前の状態である。消火器で鎮圧困難であれば、消火栓設備等の備えがあれば直ぐその操作に切替え、或いは避難し、無闇に消火器に執着して脱出の時期を失することの無いようにすべきである。粉末消火器は、粉末の消火薬剤を用いたもので、現在最も普及しているのが、各種の粉末中、燐酸二水素アンモニウムを用いたABC粉末消火器である。構造としては、使用時に容器に圧力が掛かるガス加圧式の物と、常時圧力が掛かっている蓄圧式の物がある。加圧式はその構造上、使用時に急激に容器に圧力が掛かる為、容器やキャップが腐食した物は破裂事故を招く。消火の作用は、主に抑制作用によるものである。抑制作用は他の消火薬剤より最も強力で、これを応用して、可燃性ガス等の爆発を事前に防ぐ装置・用途もある。放射時間は約10数秒から約30秒程度でかなり短く、放射距離も約3mから約7m程度である。冷却作用が無く、再燃の危険が非常に大きいので、鎮火後は完全に消火したがどうか、注意を要する。消火方法は、放射された粉末が空中に舞っている状態で、火元を粉末で覆うようにすると消火し易い。放射時間が短いのは、短時間に大量の粉末を放射する方が効果的なためでもある。火炎を急激に減衰させる、という点では、非常に効果的な消火器であり、最も普及しており、ガソリン・ガス燃料の火災には非常に好適であるが、放射が止まると、一部でも火種があればまた元通りに炎上してしまう。使う人により、十分に能力を発揮できない場合も多い。また、屋内では視界が悪くなり、狙った火元以外にも薬剤が掛かるので、汚損が甚だしい。一見、能力単位が大きく、軽量強力に見える消火器であるが、この様な制約も多い。その為、強化液消火器や泡消火器と併置することが理想的で、消防機関でも併置を指導する場合が多い。  
はっぴいおかん・大阪いちじくの日。
大阪府羽曳野市伊賀で、地元の名産品である「いちじく(無花果)」を使った商品を製造販売するグループ、「はっぴいおかん」が2017(平成29)年に制定。健康にも良いとされる「いちじく」の商品を、より多くの人に知ってもらい、地元大阪を代表する特産品、お土産品にすることが目的。大阪府羽曳野市周辺は、砂質土壌で、金剛山系の地下水も豊富なため、保水力が高く、いちじく栽培に適しており、羽曳野いちじくは、大阪府下で随一の生産量を誇っている。日付は、1月19日の「1」と「19」で、「いち(1、一)じく(19、十九)」と読む語呂合わせから。「はっぴいおかん」では、「大阪いちじくDRINK」「いちじくの無限大ディップ」「いちじくのたし算式 ノンオイルドレッシング」「いちじくの飲める食べれるジュレ」「大阪いちじくプリン」等の商品を販売している。「いちじく」の葉は、大型の3裂、又は、5裂する掌状で互生する。日本では、浅く3裂するものは、江戸時代に日本に移入された品種で、深く5裂して裂片の先端が丸みを帯びるものは、明治以降に渡来したものである。葉の裏には荒い毛が密生する。葉や茎を切ると白乳汁が出る。日本には江戸時代初期、ペルシャ(現在の中東に所在するイランを表わす古名)から中国を経て、長崎に伝来した。日本に古く渡来したものが在来種で、後に果樹として洋種が栽培されている。当初は、薬樹としてもたらされたというが、やがて果実を生食して、甘味を楽しむようになり、挿し木で容易に殖やすことが可能であることも手伝って、手間の掛からない果樹として、家庭の庭等にも広く植えられるに至っている。果実は生食する他に、乾燥イチジク(ドライフィグ)として多く流通する。生果、乾燥品、共に、パン、ケーキ、ビスケット等に練込んだり、ジャムやコンポート(果物を水や薄い砂糖水で煮て作る、ヨーロッパの伝統的な果物の保存方法で、ジャムに比べ、果実自体の食感や風味が残っており糖度も低い)にしたり、スープやソースの材料として、また、ワインや酢の醸造用等、さまざまな用途をもつ。他に、ペースト、濃縮果汁、パウダー、冷凍品等の中間製品も流通している。果実には、果糖、ブドウ糖、たんぱく質、ビタミン類、カリウム、カルシウム、ペクチン(食物繊維の一種)等が含まれている。柑橘類や梅干し等の酸味成分、クエン酸が少量含まれるが、糖分の方が多いので、甘い味がする。肥満防止やコレステロール上昇抑止、血糖値上昇抑制等の効果があるとされる食物繊維は、不溶性と水溶性の両方が豊富に含まれている。「いちじく(無花果)」の熟した果実、葉を乾燥したものは、それぞれ無花果(ムカカ)、無花果葉(ムカカヨウ)といい、生薬として用いられる。また、整腸作用があり、果実を干したもの3個から5個を、600ミリリットル程度の水に入れて、とろ火で半分まで煮詰め、かすを取除いたもの、又は、30分程度煎じたものを、1日3回に分けて服用して、便秘の緩下剤に使われた。生の果実をそのまま1日2個から3個程度を毎日食べ続けても、同様の効果が期待される。便秘の他にも、滋養に利用されたり、痰の多い咳、のどの痛みや痔にも効能がある、とされる。
ワンクの日。
福岡市博多区博多駅前に本店を置く地方銀行(本店所在府県では最大規模の金融機関で、地域経済にも大きな影響力を持っていることが多い)株式会社西日本シティ銀行が制定。「ワンク」とは、株式会社西日本シティ銀行のイメージキャラクターで、2006(平成18)年に誕生した。当初、このキャラクターには名前が無かったが、2006(平成18)年(戌年)を迎えることを機に、一般公募で名前を募集して、「ワンク」と名付けられた。日付は、名前が決定した1月と、19日の「19」で「ワン(1)ク(9、九)」と読む語呂合わせから。記念日を通して「ワンク」がこれまで以上に、親しみのある愛犬のような身近な存在になってほしい、という願いが込められている。株式会社西日本シティ銀行は、「ワンク」のオリジナルグッズの商品を、オンラインショップ「ワンクショップ」にて販売している。通帳ケースやカレンダー、段ボールオブジェ、ふせん、メモ用紙、缶バッジ、鉛筆、シャープペンシル、消しゴム、ペンケース、下敷き、クリアファイル等、様々なワンクグッズがある。
明恵忌。
鎌倉時代前期の僧で華厳宗中興の祖、明恵の1232(寛喜4)年の命日(旧暦)。生まれは、現在の和歌山県有田郡有田川町。その人柄は、無欲無私にして清廉、なおかつ、世俗権力・権勢を怖れるところがいささかもなかった。明恵は和歌にも長けており、また、臨済宗の開祖である栄西請来の茶の種子を栂尾(京都市右京区にある栂尾山高山寺の周辺)に播き、茶の普及の契機をなしたことでもその名を知られている。華厳宗は大乗仏教の宗派の1つで、中国において、大乗仏典の1つ『大方広仏華厳経(華厳経)』を究極の経典として、その思想を拠り所として独自の教学体系を立てた宗派である。金鐘寺(後の東大寺[現在の奈良市中心部に所在])の良弁の招きを受けて来日した審祥が、この寺において『華厳経』や『梵網経』に基づく講義を行ない、その思想が反映されて、東大寺盧舎那仏像(奈良の大仏)が建立(743[天平15]年 - 749[天平21]年)された。鎌倉仏教期には、明恵によって密教思想が取込まれ、さらに、鎌倉時代後期の東大寺の学僧、凝然による教学の確立がなされている。法相宗と並ぶ、南都六宗の1つでもある。