1月10日 記念日 その2 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

110番の日(続き)。
110番に通報すると、原則として、東京都であれば、東京都千代田区霞が関にある警視庁の庁舎(通称は「桜田門」)の警視庁本部、若しくは、東京都立川市緑町にある警視庁多摩総合庁舎の「通信指令センター」、北海道であれば、北海道札幌市中央区北2条西7丁目にある北海道警察の警察本部、若しくは旭川・北見・釧路・函館各方面本部の通信指令室等の「110番集中収容地域」と呼ばれる地域等では、通報地点を管轄する警察本部の通信指令室(管轄部署は地域部通信指令課)へと繋がる。島嶼部等では、管轄の警察署に直接繋がる地域もある。また、県境等から携帯電話を使用した通報では、電波を受信した基地局により隣県の警察本部に繋がることもある。警察本部には、1ヶ所、若しくは管内遠隔地等に複数の通信指令室が設置され、110番受理台で担当の警察官が応答する。110番を受けた受理台は、直ちに状況を聴取するが、必要に応じ指令台でも、同時に通話聴取が可能で、現場周辺を巡回中のパトカーに警察無線で「(警察本部名)から(パトカーの識別信号)へ。(事件内容)が(現場所在地)で発生。現場で通報者に会い事象を把握せよ。(現場の所轄署)へ、110番受理番号はXXX」と指示する場合がある。かつて、パトカーに位置自動報告装置(衛星測位システム[GPS、人工衛星を使用して地球上の現在位置を測定するためのシステム]応用の無線自動車動態表示システム[カーロケーターシステム])が装備されていなかった時代は、事案発生場所をアナウンスし「近い局(移動する無線局≒パトカー)どうぞ!」と呼掛けたが、現在では、カーロケーターシステム、及び、地域警察デジタル無線システム(PSW[公衆携帯電話システムを利用したもので、従来からある音声通信に加えて、衛星測位システム{GPS}を使った位置情報の送信が行なわれる]とPSD[公衆携帯電話システムを利用したもの])により、各局(署活系[署外活動系]に限る)・各移動局(カーロケーターシステム搭載車両に限る)の大多数の所在をリアルタイムに把握している。なお、俗に「カーロケ」等と呼ばれる無線自動車動態表示システム(カーロケーターシステム)は、日本の警察が導入している、警察用緊急自動車等(警察用無線自動車)の現在位置、進行方向や活動状況等を地図上(地図端末装置)に表示するシステムである。パトカーが近くに居ない場合は、現場所轄の警察署へ「交番、又は、地域課、交通課の警察官を現場へ向かわせよ」と指令する(JRグループの鉄道施設内で発生した事件、事故の場合は鉄道警察隊へ、高速道路上で[サービスエリア、パーキングエリア内等、高速道路付帯施設を含む]発生した事故、事件の場合は、高速道路交通警察隊へ指令を出す)。事件性や緊急性が高いと判断する場合(交通人身事故、強盗事案、発砲音が聞こえた・人が血を流して倒れている等という通報)は「直ちに現場へ急行せよ!」と指令して、警察車両はサイレンを吹鳴し、パトライトを明滅させて緊急走行する。110番通報を受けてから、警察官が現場に到着するまでの時間である「レスポンス・タイム」は、全国平均で6分57秒(2014[平成26]年度警察白書より)。110番で使用する電話回線は一般公衆回線とは異なり、通報者が一方的に通話を切断しても、110番受理台側で回線を開放しない限り接続状態が維持され、110番受理台側から呼返しができ、冒頭に非通知設定の184を付加しても、通話の逆探知を実施している。これは、通報途中で通話が途切れても、必要な情報の聴取を可能にするためである。なお、「個人の権利と自由を保護し、公共の安全と秩序を維持するため、民主的理念を基調とする警察の管理と運営を保障し、且つ、能率的にその任務を遂行するに足る警察の組織を定めること」を目的とする「警察法(旧法、昭和22年12月17日法律第196号)」は、1947(昭和22)年に制定された後、全部改正されて「警察法(昭和29年6月8日法律第162号)」となった。この全部改正によって、国家地方警察(事実上全国の警察を指揮していた警察組織)と自治体警察(約1,600の市町村に設置された警察組織)による二本立ての制度は廃止され、警察庁と警視庁及び道府県警察が設置されて、日本の警察機構は再び中央集権化された。警察庁の統計によると、2015(平成27)年中の110番通報の受理件数は約923万件と、前年より約12万件減少している。これは、約3.4秒に1回、国民約13.8人に1人の割合で110番通報したことになる。最近では、移動(携帯)電話からの通報が増えており、その割合は約69.9%と、過去最高を記録した。1986(昭和61)年1月から警視庁では、「通信指令センター」を一般公開し、女性アイドルを「一日通信指令本部長」に任じている。但し、2016(平成28)年には、男性のDAIGO(シンガーソングライター・ミュージシャン・俳優・声優・タレントで、3人組ロックバンド『BREAKERZ』のボーカルであり、母方の祖父は元衆議院議員で、第74代内閣総理大臣の竹下登でもある)が、2017(平成29)年には、男性タレントのコロッケ(ものまねタレントの代名詞的存在の1人で、大劇場での座長公演を定期的にこなし、喜劇俳優としても活躍している))が任命された。また1月10日には、全国の警察でも、これに関連したキャンペーンが行なわれている。
明太子の日。
福岡市博多区中洲に本社を置く、辛子明太子を主力商品とする食品会社、株式会社ふくやが制定。株式会社ふくやは、1949(昭和24)年に創業以来研究を重ねてきた「明太子」を初めて店頭に並べ、福岡名産「からし明太子」が誕生した。明太子とは、「スケトウダラ(介党鱈、北太平洋に広く分布するタラの一種で、重要な漁業資源となっている)の子」という意味であり、タラの卵巣(魚卵)、及びそれを加工した食品である「たらこ」を示す言葉として使うのが正しい。元々、「たらこ」を示す言葉としての「明太子」が使われない地域に、お土産としてメジャーになった「辛子明太子」がもたらされ、その内にその「辛子明太子」の略称としての「明太子」が全国的に広がっていった、と考えられている。辛子明太子は、「明太子・たらこ」を主に唐辛子を使用し、味付けしたものである。辛子明太子は、その形状によって販売価格・流通経路が大きく異なる。卵巣の形を保ったままのものは「真子(まこ)」といい、比較的高値で取引される。主に、贈答や接待に用いられる。皮が切れたものを「切れ子(きれこ)」と称し、比較的安価で家庭用として好まれる。さらに、全く形がなく粒のみのものを「ばら子(ばらこ)」という。ばら子は、パック詰めにして業務用に使用されたり、チューブに入れたりして販売される。切れ子には少し切れただけのものから、殆どばら子に近いようなものまで多種が存在する。なお、真子・切れ子・ばら子の品質には、特に違いはない。ふくやの「からし明太子」は、漬込み型の辛子明太子と呼ばれるもので、「乳酸発酵」を伴なっている。ふくやの後を追って、1960年代には多くの同業者が設立された。1975(昭和50)年に山陽新幹線が博多駅まで繋がり、東京駅 - 博多駅間の全通後に設立された、福岡市にある福さ屋が、新幹線駅や東京の三越百貨店等へ販路を築き、全国的に知れ渡るようになった。近年では、料亭や老舗醤油メーカー等も明太子を扱うようになり、良質の原材料を贅沢に使用した、高級品の研究も進んでいる。なお、これとは別に、日本で初めて「明太子」という名称が新聞(関門日日新聞[かつて山口県で発行されていた新聞、防長新聞の源流の1つ])に登場した、1914(大正3)年12月12日に由来する12月12日も、「明太子の日」とされている。