12月1日 できごと その1 | スズメの北摂三島情報局

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2011/08/02 リニューアル
2019/07/14 アメブロ移動
柴犬ハルがお伝えします

1640年 - ポルトガルの有力貴族、ブラガンサ公ジョアンらがスペイン王宮を襲撃し、ポルトガル王政復古戦争が勃発。12月15日には、事実上60年に亘って続いていたポルトガルとスペインの同君連合が解消され、ブラガンサ公ジョアンが、ポルトガル王ジョアン4世として即位する。ジョアン4世は、1910年までポルトガル王国を統治したポルトガル最後の王朝、ブラガンサ朝の創始者となり、誇張された動き、凝った装飾の多用、強烈な光の対比のような劇的な効果、緊張、時として仰々しいまでの豊饒さや壮大さ等によって特徴付けられる、華やかなバロック文化を花開かせる。また、ジョアン4世は、音楽家達のパトロンであっただけではなく、自身も作曲を行ない、音楽に関する著書も残している。  
1821年 - 南北アメリカ大陸に挟まれたカリブ海海域の洋上に位置するドミニカ共和国が、スペインからの独立を宣言する。 
1822年 - ブラジル皇帝ペドロ1世が(国王が即位の後、公式に王冠・帝冠を聖職者等から受け、王位への就任を宣明する儀式を行なうこと)。ブラジルでは、一般にドン・ペドロ1世(ドン・ペドロ・プリメイロ)、「解放者」と呼ばれるペドロ1世は、ポルトガルの王朝、ブラガンサ朝の一員で、実質的な王位継承者であったが、フランス第一帝政皇帝ナポレオン1世(ナポレオン・ボナパルト)の侵攻を受け、当時のポルトガル王国の植民地、南アメリカ東部に位置するブラジルに避難する。その後、ブラジル人は、ブラジルの地位向上のため、王室のブラジル残留を望んだことから、ペドロ1世はブラジルに残り、ブラジルの内政、外交、安全保障、金融財政の問題に取組んでいる。    
1885年 - アメリカ特許庁が認定した炭酸飲料、ドクターペッパーが初めて売出される。ドクターペッパーは、モリソンズ・オールド・コーナー・ドラッグストアのオーナー、ウェード・モリソンがかつて勤務していたドラッグストアのオーナーである、チャールズ・ペッパー博士の名前から商品名が取られているが、実際に材料を選び、味を調合したのは、同じ店で働いていた薬剤師のチャールズ・アルダートンである。コカ・コーラやペプシコーラと違い、コーラを素に作られた飲み物ではない。ドクターペッパーの味は、ソーダ・ファウンテンにあった数種類の味を混ぜて作られた、ということになっているが、23種類とされている原料は、未だに非公開であるため確認できない。
1898年 - 官設鉄道上田駅 - 軽井沢駅間(後の東日本旅客鉄道[JR東日本]信越本線、現在のしなの鉄道)が延伸開業。新潟県上越市にある直江津駅と、長野県北佐久郡軽井沢町にある軽井沢駅との間が鉄道で結ばれる。東日本旅客鉄道(JR東日本)の信越本線(群馬県高崎市の高崎駅から長野駅、直江津駅を経て、新潟駅に至る路線)の一部で、1997年10月1日に、北陸新幹線高崎駅 - 長野駅間(2015年3月14日の金沢延伸前は、長野新幹線と通称)が開業した際に、東日本旅客鉄道(JR東日本)から、第三セクター(国や地方公共団体と民間が合同で出資・経営する企業)のしなの鉄道に経営分離されたしなの鉄道線は、長野県上田市の上田駅を含む、長野市の篠ノ井駅から軽井沢駅までを結ぶ、長野県内の並行在来線(新幹線と並行する在来線)である。
1891年 - 常設国際平和局(現在の国際平和ビューロー[IPB])が設立される。1910年にはノーベル平和賞を受賞したが、第一次世界大戦後の国際連盟、第二次世界大戦後の国際連合の発足によって次第に存在意義が薄れたため、1959年には、新たに設立された平和機関国際連絡委員会に継承され、スイス西部にあるジュネーヴに移されていた事務局は、国際平和ビューローと命名される。現在、その理事会メンバーには、ノーベル平和賞の推薦権が付与されている。 
1898年 - 現在の東京都新宿区西新宿にあった東京都水道局の浄水場、淀橋浄水場(建設当時は現在の東京都区部[東京23区]に相当する東京市の事業)が通水。東京に初の近代水道ができる。原水を玉川上水から引入れていた淀橋浄水場は、1965年3月31日をもって廃止され、その機能は、東京都東村山市の東村山浄水場に移される。跡地の再開発計画として、新宿副都心計画がスタートし、1960年代後半から、京王プラザホテルを皮切りに住友ビル、三井ビル、東京都庁舎等、次々と超高層ビルの建築が進む。現在は、新宿中央公園の一角に、淀橋給水所が残る。 
1900年 - 官設鉄道東海道線(現在の東日本旅客鉄道[JR東日本]、東海旅客鉄道[JR東海]、西日本旅客鉄道[JR西日本]東海道本線)の客車に、蒸気暖房が導入される。
1913年 - 南アメリカ南部に位置するアルゼンチンの首都、ブエノスアイレス市内の地下鉄、ブエノスアイレス地下鉄が開業。 
1918年 - 北ヨーロッパのバルト海と北海に挟まれたユトランド半島と、その周辺の多くの島々からなる、デンマーク王国との同君連合体制下で、北ヨーロッパの北大西洋上に位置するアイスランド王国が成立。1944年に完全独立する。 
1918年 - 南東ヨーロッパのバルカン半島地域に、セルビア・クロアチア・スロベニア王国(後のユーゴスラビア王国)が成立。 
1919年 - 18900形(後のC51形)蒸気機関車が、日本国有鉄道(国鉄、現在のJRグループ)の前身である鉄道院浜松工場の車両工場(現在の静岡県浜松市中区南伊場町に所在する東海旅客鉄道[JR東海]浜松工場)で落成。1928年6月にC51形と改称されたC51形蒸気機関車(愛称:「シゴイチ」)は、幹線旅客列車用の大型(後には中型)蒸気機関車である。従来と比較して飛躍的な性能向上を実現した機関車で、牽引力・高速性能・信頼性において高い水準を達成し、1920年代から1930年代には主要幹線の主力機関車として用いられる。1930年から1934年まで超特急「燕」の東京 - 名古屋間牽引機を務めたことは有名である。第二次世界大戦後も適度な大きさから地方幹線の旅客列車牽引に重用されたが、製造年が古いため、動力近代化計画が実行に移されると早々に廃車が進められ、1965年には全車が運用を退いている。
1921年 - 箱根観光の旅客輸送を担う、関東地方では最も古いケーブルカー路線で、神奈川県足柄下郡箱根町の強羅駅と早雲山駅とを結ぶ、箱根登山鉄道鋼索線(箱根登山ケーブルカー、路線距離1.2km)が開業。
1923年 - 同年9月1日の大正関東地震(関東大震災)で、東京の食品流通を担ってきた日本橋市場一帯が全焼。東京市(現在の東京都区部[東京23区])が築地への市場移転方針を決定し、隅田川や汐留駅といった水運、陸運に恵まれていた旧外国人居留地(築地居留地)の海軍省(大日本帝国海軍の軍政機関で、1945年11月30日に廃止)所有地(海軍大学校、造兵廠、水路部等の施設があった)を借り受け、臨時の東京市設魚市場を開設する。これが、東京都中央区築地に所在し、金額ベースで日本最大規模であった公設の卸売市場、築地市場の始まりとなる。
1925年 - イギリスの首都ロンドンでロカルノ条約(スイス南部にあるロカルノで行なわれた協議を受けた、フランス・ベルギーの国境現状維持等、7つの協定の総称)が調印される。 
1925年 - 日本初の無産政党(合法的社会主義政党)である農民労働党が結成されるが、即日に解散・結社禁止を命じられる。
1925年 - 京都学連事件。京都府警察部特別高等警察(特高、国体護持のために無政府主義者、共産主義者、社会主義者、及び国家の存在を否認する者を査察・内偵し、取締まることを目的とした政治警察)課が、京都帝国大学(現在の京都大学)や同志社大学等の社会科学研究会(社研、大学で結成されるマルクス主義の研究サークル)部員33名を拘束する。 
1926年 - 大阪中央放送局(現在のNHK大阪放送局)が本放送を開始。 
1927年 - 「徴兵令(明治22年1月22日法律第1号)」が全部改正され、「兵役法(昭和2年4月1日法律第47号)」が施行される。「兵役法」は、帝国臣民(日本国民)の男子に兵役(軍務に服すること)の義務を課す法律で、いわゆるポツダム命令(連合軍最高司令官[SCAP]の要求を実施するために発せられた命令)の1つ、「兵役法廃止等ニ関スル件(昭和20年11月16日勅令第634号)」により、1945年11月17日をもって廃止されている。