CH レオヴィル・ポワフェレ詳解 その5
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ その5
Chateau Leoville Poyferre
AOC Saint Julien Beychevelle
シャトー・ムーラン・ リッシュ
Chateau Moulin Riche
AOC Saint Julien Beychevelle
畑 面 積 20ha (別 畑)
年間生産量 13万本
植栽比率 カベソー60% メルロー32% プティ・ヴェ 8%
土 質 石灰岩、砂利
清 澄 卵白
新 樽 率 70%
熟 成 18ケ月~20ケ月
アッサンブラージュ
2006年 カベソー49% メルロー37% カベフラ 4% プティ・ヴェ10%
2010年 カベソー68% メルロー21% プティ・ヴェ11%
2014年 カベソー53% メルロー27% プティ・ヴェ20%
2016年 カベソー63% メルロー26% プティ・ヴェ11% 新樽率30%
2018年 カベソー57% メルロー31% プティ・ヴェ12%
○ 2010年 PP90~PP91 Neal Martin RobertParker.com April 2011
ブラックベリー、フルーツケーキ、グラファイト、タールで鼻にオークをたくさん見せています。モカのヒントは時間とともに現れます。口蓋は非常に細かいタンニンでミディアムボディで、非常にしなやかで丸みを帯びていますが、良い酸味と相殺され、賢明なクリーミーなオークで磨かれた絹のような滑らかな仕上げにつながります。ディディエ・キュヴェリエのスタイルに非常に合わせて。非常に細かい。
○ 2010年 PP87 Robert Parker Wine Advocate #205 Feb 2013
コンサルタントとしてミシェル・ローランドは、深いルビー/紫の色を表示し、杉の木、ローストハーブやアンダーブラシと混合黒と赤のカラントの簡単なノートを持っています。それは中程度の体、絹のような質感のワインです
予想される飲み頃 現在から2028年
○ 2016年 PP90~PP92 Neal Martin Wine Advocate #205 Apr 2017
少し揮発性の酸味を持つ非常に豪華で魅惑的な花束を持っていましたが、それはボトルの中にある時間までに含まれています(それはワインの幼児期に特に私を悩ませるものではありません)。口当たりは、多肉の黒いサクランボと黒い梅、バニラのスミアとミネラル仕上げの穏やかなグリップでエントリに非常に滑らかです。これは、10年分の飲酒の喜びを与えるべき魅惑的なドゥシメ・ヴィン(2番目のワイン?)になります。
○ 2018年 PP92~PP93 Wine Advocate
深いガーネットパープルの色とブラックカラントパスティーユ、ブラックベリーパイ、プラムプリザーブの生き生きとしたノートに加えて、野生のセージ、グラファイト、スモークされていない葉巻の提案をしています。ミディアムからフルボディの口当たりは、粒状のタンニンと新鮮さのヒントに支えられ、そのステップでハーブスキップで仕上げ、活気のある黒いフルーツの味で破裂します。
シャトー・ムーラン・ リッシュはシャトー・レオヴィル・ポワフェレのセカンドであった。或いはセカンド扱いであったとの表現が為されてきました。どのワインをセカンドとするかはシャトーが決めることですから、発表されたらそれに従うしかないと私は思うのですが・・・・・・。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレの畑とシャトー・ムーラン・ リッシュの畑は1920年にキュヴェリエ家により買収されます。両者の畑は下図の通り当時から別区画であったようです。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレの畑が60ha、シャトー・ムーラン・リッシュの畑が20haです。シャトー自体はレオヴィル・ラス・カーズの隣に位置しますが、ブドウ畑はやや散在ししているようです。
ワインもシャトー・ムーラン・リシュの古いエチケットが残っていますので、別のワインとしてリリースされていたようです。一方はグラン・クリュ2級として、他方シャトー・ムーラン・リッシュは、Classement des crus bourgeois 1932~所謂1932年メドック格付けに於いて最高峰のCrus bourgeois superieurs exceptionnels6シャトーの一つとしてエントリーされています。
シャトー・ムーラン・リッシュに転機が訪れたのが2009年ヴィンテージ。伝説のワインが造られたのです。以降シャトーではシャトー・レオヴィル・ポワフェレのセカンドなどと呼ばなくなります。シャトー・ムーラン・リッシュのブランドが確立します。
シャトー・ムーラン・リシュがセカンドでなくなった?ため、サードであったパヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ(下記の通り名称変更あり))が昇格?します。一時、パヴィヨン・ド・ポワフェレがシャトー・レオヴィル・ポワフェレとシャトー・ムーラン・リシュ両者のセカンド等と紹介されていたこともあります。確かに両シャトーの葡萄を使っていたでしょうから両者のセカンドで正しいのかも。
2018年ヴィンテージに於いてシャトー・ムーラン・リシュの畑から新しいワインがリリースされます。エム・ド・ムーラン・リッシュ M de Moulin Riche です。同ヴィンテージの70%はプチヴェルドーと言われています。このプチヴェルドー、高樹齢、高品質と言われレオヴィル・ポワフェレにも使われているとささやかれています。
話を本筋に戻し、エム・ド・ムーラン・リッシュがシャトー・ムーラン・リシュのセカンドとなります。
の セカンド
シャトー・レオヴィル・ラス・カーズのクロ・デュ・マルキと同じ方式ですね。一般的にシャトー・ムーラン・リッシュは『濃縮された、緻密で強力、スパイスの効いた黒い果物とプラムのスモーキーな風味、タニック』といった言葉で表現されることが多いようです。
ボトルはセラーで3〜5年寝かせた後5〜12年に渡って堪能できるようです。
価格表 Chateau Moulin Riche
2000年 £25 2011年 £38
2001年 £30 2012年 £28
2002年 £ 2013年 £33
2003年 £ 2014年 £34
2004年 £30 2015年 £34
2005年 £39 2016年 £33
2006年 £37 2017年 £41
2007年 £89 2018年 £27
2008年 £44 2019年 £22
2009年 £36 2020年 £
2010年 £32 2021年 £
WINE SEARCHER 2021.4.16記
パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ (セカンド)
Pavillon de Leoville Poyferre
AOC Saint Julien Beychevelle
年間生産量 9万本
樹 齢 15年~20年の若木から
セパージュ 2008年 カベソー 41% メルロー52% プティ・ヴェ 7%
収 量 2009年 42hl/ha
マセレーション 3週間
樽 熟 成 1年落ち樽
〇 2012年 PP85 Neal Martin Wine Advocate Oct 2016
2012年のパビヨン・ド・レオヴィル・ポイフェレは、はっきりとしたブラックベリーとワイルドストロベリーの果実、杉、グラファイトがグラスの中で発達した非常にエレガントなブーケを持っています。味わいはミディアムボディで、丸みを帯びたエントリーがあり、同業他社よりもわずかに酸味が低く、直線的で、残酷に正直で、かなり酸っぱい仕上がりです。 予想される飲み頃 2021年まで
価格表 Pavillon de Leoville Poyferre
2000年 £ 2011年 £28
2001年 £ 2012年 £25
2002年 £ 2013年 £25
2003年 £ 2014年 £51
2004年 £ 2015年 £37
2005年 £23 2016年 £37
2006年 £ 2017年 £32
2007年 £29 2018年 £55
2008年 £ 2019年 £
2009年 £36 2020年 £
2010年 £31 2021年 £
WINE SEARCHER 2021.4.16記
パヴィヨン・デ・コネーターブル (旧サード)
Pavillon des Connetable
AOC Saint Julien Beychevelle
パヴィヨン・ド・ポワフェレに名称変更
Gulliver
AOC Bordeaux
サン・ジュリアンの葡萄は使われていないようです。
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ 1982年~1999年 その1 詳解はこちら
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ 2000年~2009年 その2 詳解はこちら
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ 2010年~2018年 その3 詳解はこちら
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ 2019年~ その4 詳解はこちら
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
Chateau Moulin Riche 等 その5 詳解はこちら
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