CH レオヴィル・ポワフェレ詳解 その1
シャトー・レオヴィル・ポワフェレ その1
Chateau Leoville Poyferre
2 級 PP2級
AOC Saint Julien Beychevelle
~元々はレオヴィル(地名)の畑の一部を取得。ポワフェレは旧所有者名。
セカンド パヴィヨン・ド・レオヴィル・ポワフェレ
Pavillon de Leoville Poyferre 年間生産量 9万本
畑 面 積 80ha
年間生産量 24万本
隣 接 畑 レオヴィル・ラス・カーズ、レオヴィル・バルトン
オーナー キュヴエリェ家、 ディディエ・キュヴェリェ2017年引退、
管 理 サラ・レコンプテ・キュヴェリエ
コンサルタント ミッシェル・ロラン
作付割合 カベソー68% メルロー24% カベフラ 6% プティ・ヴェ 2%
平均樹齢 45年
植栽密度 8,500本/ha
収 量 45hl/haから50hl/ha
土 質 等 砂利と砂に富んだ傾斜地、層は石灰岩
ラス・カーズとバルトンに挟まれる。
タ ン ク ステンレスタンク
新樽比率 75% 25%は1年落ち
収 穫 手 摘。
選 果 醸造所の外で2回(16人体制)
マセレーション 低温マセレーション(2000年から)
発 酵 1週間 28℃から30℃
マセレーション さらに15日から30日
マロラクティック発酵 50%は樽、50%はタンク
2007年から全量樽
酵 母 酵母添加
新 樽 率 70%
樽 熟 成 18ケ月
澱 引 き 3ケ月に一度
コラージュ 減菌アルブミン(卵白の主成分で卵の65%)
濾 過 軽くする。
アッサンブラージュ
1970年代後半 カベソー65% メルロー25% カベフラ10%
1980年代末 カベソー65% メルロー25% カベフラ 2% プティ・ヴェ8%
1994年 カベソー62% メルロー28% カベフラ 2% プティ・ヴェ 8%
2004年 カベソー60% メルロー30% カベフラ 2% プティ・ヴェ 8%
2005年 カベソー68% メルロー26% プティ・ヴェ 6%
2006年 カベソー73% メルロー21% プティ・ヴェ 6%
2007年 カベソー65% メルロー24% カベフラ 4% プティ・ヴェ 7%
2008年 カベソー60% メルロー30% カベフラ 3% プティ・ヴェ 7%
2009年 カベソー60% メルロー29% カベフラ 6% プティ・ヴェ 5%
2010年 カベソー61% メルロー30% カベフラ 3% プティ・ヴェ 6%
2011年 カベソー58% メルロー30% カベフラ 6% プティ・ヴェ 6%
2012年 カベソー62% メルロー32% プティヴ 6%
2013年 カベソー65% メルロー26% カベフラ 3% プティ・ヴェ 6%
2014年 カベソー60% メルロー35% カベフラ 3% プティ・ヴェ 2%
2015年 カベソー65% メルロー26% カベフラ 3% プティ・ヴェ 6% 新樽率85%
2016年 カベソー60% メルロー33% カベフラ 2% プティ・ヴェ 5% 新樽率80%
2017年 カベソー61% メルロー27% カベフラ 4% プティ・ヴェ 8% 44.34hl/ha
2018年 カベソー64% メルロー30% カベフラ 3% プティ・ヴェ 3% 新樽率80% 18ケ月熟成
2019年 カベソー61% メルロー27% カベフラ 4% プティ・ヴェ 8%
2020年 カベソー64% メルロー31% カベフラ 3% プティ・ヴェ 2%
2021年 カベソー60% メルロー26% カベフラ 9% プティ・ヴェ 5%
2022年 カベソー58% メルロー34% カベフラ 4% プティ・ヴェ 4%
特 徴 ボリュームと深みがあり、上質なタンニンと凝縮した果実味。
香 り ブラック・カラント、タバコ、西洋杉、黒果実、トリュフ、土、燻煙、甘草、クレームド・カシス、
プラム、カラメル、
飲み頃の続く期間/ 収穫後8年から20年~ボルドー第4版
飲む時期、予想される成熟度、デカンティング時間
Chateau Leoville Poyferre はタニックです。10年から15年後に美味しくいただけます。セラーリングをお勧めします。もちろん、それはヴィンテージによって多少異なります。良年には15年から35年の間に熟成のピークを迎えるでしょう。
若いヴィンテージは2時間~4時間程のデカンティングがお勧めです。これにより、ワインは香料を柔らかく開きます。古いヴィンテージは、堆積物を取り除くのに十分なデカンティングをほとんど必要としないでしょう。 出典 The Wine Cellar Insider
マリアージュ
Chateau Leoville Poyferreは、子牛肉、豚肉、牛肉、子羊肉、鴨肉、狩猟肉、ローストチキン、ロースト蒸し煮、グリル料理など、あらゆる種類の古典的な肉料理と一緒にお召し上がりいただけます。Chateau Leoville Poyferreは、アジア料理、マグロ、マッシュルーム、パスタなどのボリュームたっぷりの魚のコース、チーズとの相性抜群です。
1980年代は品質にムラ、☆1990年代より向上、1980年に醸造設備の最新化、セカンドワインの導入、新樽比率の向上
評 価 ボルドー第4版より 重要なヴィンテージ+補記
古いヴィンテージ
1970年代の記録は恐ろしくひどい。たいていのヴィンテージが60点台半ばから80点台前半なのだ。1960年代の記録はさらに哀れだが、例外は優良な1961年物である(87点、最終試飲1999年9月)。偉大なワインとみなされて博物館入りしているもののうち、ボルドーの評価の高いヴィンテージで、レオヴィル・ポワフェレに80点台半ば以上の点を付けられるものはない。1959年、1955年、1953年、1945年もそうである。
○ 1982年 PP94
偉大な Leoville Poyferre で、1990年と同じくらい荘厳だが、よりがっしりとした、より筋肉質なものとなっており、高いレベルのタンニン匹敵する、同じくらいけた外れのレベルのエキス分や濃厚さがあり、未だに若々しい深みのある紫色をしている。タンニンはどうやら最近のヴィンテージのものほど磨きがかかったものではないようだが、とても凝縮感のある重々しいワインなので、明らかにこの野蛮なタンニンの構造を克服できそうだ。非常にフルボディで、凝縮感がある。このヴィンテージの掘り出し物らしい部分もある。最終試飲2002年9月。 予想される飲み頃 現在から2025年
○ 1982年 PP94 Robert Parker Wine Advocate June 2009
1982年は素晴らしいワインで、鮮やかな努力と、濃厚な紫色の色と、クレーム・ド・カシス、プラム、チェリーノート、見事な集中力、パワーのボートロード、甘いタンニン(サン・ジュリアンの中で最も甘くて味がちな)、長い仕上げを誇っています。完全な成熟に近いが. 予想される飲み頃 2009年から2034年
〇 1982年 VP94 Neal Martin Vinous.com Dec 2019
1982年 Leoville Poyferre は、長い間私のお気に入りのサンジュリアン・ワインの1つであり、これは失望しません。色が濃く、桑、ラズベリー、溶けたタール、バラの花びらの香りのゴージャスな花束と、イチジクを軽くたたくことで少し異国情緒があります。口当たりはミディアムボディで、細かいタンニンとかなり濃い黒い果実があり、後半には青い果実と融合します。このサンジュリアンには素晴らしいバックボーンがあり、杉とグラファイトが新鮮で説得力のある仕上がりに向かっています。ボトルはピークに達したばかりですが、大型フォーマットはさらに何年も続くでしょう。 予想される飲み頃 2019年から2035年
○ 1982年 PP96 William Kelley Wine Advocate Dec 2022
1982年 Leoville Poyferre は、40歳になっても見事に飲み続けており(今年は3本のボトルを楽しんだ)、ローム質の土、葉巻の包み紙、甘草、黒トリュフ、鉛筆の削りくずの概念が混ざり合った甘いカシスフルーツの香りがグラスから漂っています。フルボディで幅広で豪華で、深く肉質のコアに続くビロードのようなアタックで、それは寛大で包み込み、活気のある酸と細かい粉末状のタンニンで、バックエンドグリップの痕跡を提供します。今日、これはサンジュリアンのヴィンテージワインの称号の強力な候補であり、デュクリュボーカイユーとレオヴィルラスカーズが唯一のもっともらしいライバルです。 予想される飲み頃 2022年から2032年
○ 1983年 PP91
1983年のスーパースターの一つである。ばらけたりし始めてはいない。暗いガーネット色をしており、甘いノーズはプラムリキュールと混ざり合った甘草、ブラックカラント、雑草の様な煙草、エルブ・ド・プロヴァンスを思わせる。まろやかな、魅惑的なワインで、ある程度の豪勢さがあり、酸は弱く、果実味はゴージャ。せる。飲み口はまろやかでミディアムボディで凝縮感は良好。フィニッシュにはいくらか甘いタンニンも見られる。完全に熟成している。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 2010年まで
○ 1986年 PP87
暗いプラム/ルビー色をしており、既に縁にはいくらかのピンク色が見られる。ボディはミディアムで、いくらか埃っぽい、ざらつくタンニンがあるが、甘い、スパイシーな、プラムの様なノーズは、ブラックカラント、ミネラル、森の下生えも思わせる。飲み頃の高原部に達しており、多分少なくとも10年から15年はそのままだろう。優良だが興奮させられない作品だ。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 2010年まで
○ 1989年 PP88
暗いルビー色で、コーラ、ブラックカラント、土、ハーブ、バニラの甘い香りを持つ。ミディアムボディのワインで、いくらか気になる頑強なタンニンや、やせた、とげとげしいフィニッシュはあるが、香りは風味よりはるかに成長している。とは言え、センセーショナルな1990年や、1990年代半ば以降のポワフェレと比較すると顔色をなくす。 最終試飲2002年10月 予想される飲み頃 2018年まで
〇 1989年 VP91 Neal Martin Vinous.com Sep 2019
1989年 Leoville Poyferre は、何年も味わっていないヴィンテージ。それはコショウの実、松、杉とオレンジの皮と混合された赤い果実の非常に魅力的な花束を持っていて、30歳で若さの兆候を示しています。口当たりはミディアムボディで、丸みを帯びた開口部があり、成長期には非常に贅沢です。多分それは私が最後にワインを味わったときに私がもっと切望した側面です。今では、テロワールとティピシテをいくらか覆い隠しています。通気により、長さが向上し、長くなりますが、木炭がかった仕上げの精度をもう少し高めたかったのですが。 予想される飲み頃 2019年から2030年
○ 1990年 PP96
過去25年における深遠な Leoville Poyferre の1つである。色は未だに縁いっぱいまで濃い、光を通さないルビー/紫色のまま。ノーズは偉大な純粋さのある、ジャムにしたかのような、甘いカシス果実と混ざり合ったほのかなエスプレッソ、バニラ、白い花、ミネラルを思わせる。非常にフルボディのワインで、酸は弱く、タンニンは極めて強いが、素晴らしいエキス分があり、層を成す個性を持っている。けた外れのレオヴィル・ポワフェレだ。2002年に3度試飲した限りでは、丁度閉じこもりつつあるかもしれない。最終試飲2002年9月。 予想される飲み頃 現在から2030年
○ 1990年 PP96 Wine Advocate June 2009
絶対に壮観な、1990年 Leoville Poyferre は、その2つのレオヴィルの隣人のいずれかよりもはるかに進化しています。その不透明な梅/ガーネットの色は、煙、木炭、クレーム・ド・カシス、花の豪華な花束を伴っています。肉質と豪華な、それはポメロールの質感と魅力を持つセントジュリアンのように出くわします。この美しさは完全な成熟に達しています。 予想される飲み頃 現在から2029年
○ 1994年 PP87
暗いルビー/紫色をしており、香ばしいバニラやブラックカラントの果実の香りがある。このミディアムボディのワインは、ふくよかさは良好で、タンニンはほどほど、伝統的な内向的な感じもする。未だに若々しく、タンニンとバランスする果実味もある。最終試飲2000年3月 予想される飲み頃 2015年まで
○ 1995年 PP90
1996年ほど内向的ではないが、光を通さないほど濃い紫色をし、タニックで、成長しておらず、濃厚で、凝縮感のあるワインで、あと2年から3年はセラーで寝かせる必要があるはずだ。トースト、ミネラル、ブラックカラント、微妙な煙草を思わせる。複雑だが若々しい香りがある。力強い、濃厚な、凝縮感のあるカシスやブルーベリーの風味は1996年より少しばかり柔らかいが、それでもグリップや構造がたっぷりの、大柄なワインだ。最終試飲2002年9月。 予想される飲み頃 現在から2030年
○ 1996年 PP93
このすばらしい1996年は、超大作の1990年以降にこのシャトーで生産されたワインとしては2000年と並んで,紛れもなく最上のものである。ミディアムからフルボディで、縁いっぱいまで濃い黒/紫色をしており、ノーズは西洋杉、ジャムにした様な黒系果実、燻煙、トリュフ、微妙な新樽の趣が感じられる。口に含むと、印象的な果実のエキス分、タニックな、フルボディノ構造、古典的な力強さやフィネスが見られる。クラスに置いておけば置くほど印象的なワインになっていった。エキス分やコクの点では内向的で、重々しく、センセーショナルなワインと証明される事だろう。最終試飲2002年9月 予想される飲み頃 現在から2028年
〇 1996年 VP87 Neal Martin Vinous.com Dec 2019
1996年 Leoville Poyferre は一貫性のないパフォーマーであり、この元シャトーマグナムは、今は引退した所有者のディディエキュベリエが紙の上の素晴らしい左岸のヴィンテージをいじくり回すまれな例であるという私の恐れを和らげるために何もしません。カベルネ・ソーヴィニヨンが9月の雨の後に熟すのに十分な時間があったことを考えると、まるで溝に落ち着くことが不可能であるかのように、ノーズに少しばらばらで葉が多いことがわかります。味覚はかなり男性的で日焼けしていて、ほんの少し乾燥しています。特徴のない「真面目な」 Leoville Poyferre は、フィニッシュに向けてより多くの肉体と緊張の恩恵を受けるでしょう。できた。より良いですか?
○ 1997年 PP90 Wine Advocate # 128 Apr 2000
ヴィンテージの星、この上品な、セダリー、ブラックカラント、甘いチェリーの香り、濃いルビー色のラスケースは、新しいオーク、ミディアムボディ、広大な、熟した、濃縮された味、グリセリンの多く、および例外的な純度の美しい投与量を示しています。酸味が低く、すでに美味しいです。
○ 1998年 PP88
暗いルビー色をした、ミディアムボディで、森の下生え、ブラックカラント、ミネラル、チェリー、バニラの香りがする。甘い、リッチな、スタイリッシュなワインだが、傑出した点数を付けるには深みに欠けている。最終試飲2002年3月。 予想される飲み頃 2015年まで
○ 1999年 PP89
花、ジャムにした様なカシス、甘いオーク、トリュフを思わせる香り高いブーケがねこの熟した古典的な中量級のクラレットのグラスから飛び出す。パワフルと言うよりエレガントなワインで、強烈な果実味があり、賞賛に値する葡萄の完熟感やバランスや、長いフィニッシュがある。見事なセクシーなワイン。最終試飲2003年1月 予想される飲み頃 2017年まで
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シャトー・レオヴィル・ポワフェレ
Chateau Moulin Riche 等 その5 詳解はこちら
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