AOC ビアンヴニュ・バタール・モンラッシュのワイン その1
AOC ビアンヴニュ・バタール・モンラッシュのワイン その1
AOC Bienvenues Batard Montrachet
Commune Puligny Montrachet
県 名 コート・ドール Cote d'Or
地 区 名 コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune
栽培面積 白 3.7ha
基本収量 40hl/ha
最低アルコール濃度 11.5%
葡萄品種 シャルドネ
飲 み 頃 5年~15年 良年物はさらに長く20年まで楽しめる。
格付け Grand Cru
村名ワイン
〇 AOC ビアンヴニュ・バタール・モンラッシュ
Grand Cru(基本収量 40hl/ha)
格落ち
〇 AOC ピュリニ・モンラッシュ Premiers Crus(基本収量45hl/ha)
地方名ワイン
〇 AOC ブルゴーニュ (基本収量 60hl/ha)
ワインの特徴
さまざまな Climats の違いはあるものの、共通点はある。黄金色でエメラルド色の輝きがあり、年月とともに黄色が強まる。ブーケはバター、焼きたてのクロワッサン、シダ、ドライフルーツ、スパイス、蜂蜜である。ストラクチャーとハーモニーが完全に溶け合っているので、ボディとブーケの見分けもつかないほどである。なめらかでしっかりして、辛口で優しく、包み込むようで奥深い。一貫した特徴のなかにたくさんの魅力を備えている。 ブルゴーニュ ワイン委員会
テロワール/Terroir
1億7500年前のジュラ紀の地質である。東と南向きの斜面で標高265~290m ( Chevalier )、250~270m( Montrachet )、 240~250m ( Bâtard, Bienvenues, Criots )。 Montrachet では硬い石灰岩の上に深くない表土があり、赤い泥灰土の帯が横切っている。 Chevalier は土地は痩せて石が多い。泥灰土と石灰質・泥灰質の上にできた軽いレンジヌである。 Bâtard は麓に近く、より厚く、粘土の多い褐色の石灰岩土壌にある。 ブルゴーニュ ワイン委員会
根拠法
2011年12月7日政令第2011-1822号に於いて、AOC Bienvenues Batard Montrachet に続きGrand Cru表記が認められています。
特 徴 モンラッシュの特級畑
モンラッシュ~あふれる果実味、オイリーで肉厚。
バタール・モンラッシュ~モンラツシュの庶子(Batard)と言われ、芳醇でボ
ディが厚い。
シュヴアリエ・モンラツシュ~バランス良く、上品で洗練の極致。
ビアンヴニュ・モンラッシュ~モンラッシュの末っ子と言われ、やや軽く、複雑でま
ろやか。精緻なワイン。
クリオ・バタール・モンラッシュ~軽く、ミネラル豊か。
フランスAOCワイン辞典
Bienvenues(ようこそ) Batard(庶子) Montrachet (禿山)
ブルゴーニュの白の中ではもっとも精妙なものを感じさせるワインである。バタール・モンラッシュよりも軽くて繊細なため、よい作り手にあえば、精緻な味わいと優れた気品とで、同じ手のバタールをしのぐだろう。ラモネ、ルフレーヴ、ソゼ、ペルノという志操堅固な作り手が畑の多くを占めていることも幸いしている。
ところがビアンヴニュは手に入らない。葡萄畑は3.686haしかなく、年産1200ケ-スがやっとである。だがこれを数本見つけ出せれば、ビアンヴニュこそがもっとも非の打ちどころのないピュリニ・モンラツシュで、1級を超えるワインだということが了解できるだろう。ブルゴーニュでもひときわ優美な白だが、モンラッシュより熟成が早く、8年ほどで力を余さずに発揮するので、12年、15年と待つには及ばない。ただし冷涼なセラーにおけば、10年以上に渡り生気をとどめる。また、飲み頃になるのも早く、3年しか経たないビアンヴニュでも、その優れた個性を他の特級より伸びやかに見せてくれる。
ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマー
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Cote de Beaune AOC索引 こちらへ