AOC バタール・モンラッシュのワイン その1 | ろくでなしチャンのブログ

AOC バタール・モンラッシュのワイン その1

     AOC バタール・モンラッシュのワイン その1

           AOC Batard Montrachet 
                       Commune Puligny Montrachet 
                     Commune Chassagne Montrachet 
5

県    名    コート・ドール Cote d'Or

地 区 名    コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune

栽培面積       白 11.86ha
             Commune Puligny Montrachet 6.02
ha
             Commune Chassagne Montrachet 5.84ha

基本収量       40hl/ha 
最低アルコール濃度  1.5%
葡萄品種       シャルドネ
飲 み 頃       5年~15年 良年物はさらに長く20年まで楽しめる。

格 付 け         Grand Cru

村名ワイン
 〇 AOC バタール・モンラッシュ Grand Cru(基本収量 40hl/ha) 

 格落ち

 〇 AOC ピュリニ・モンラッシュ Premiers Crus(基本収量45hl/ha) 
 〇 AOC シャサーニュ・モンラッシュ Premiers Crus(基本収量45hl/ha) 
地方名ワイン

 〇 AOC ブルゴーニュ (基本収量 60hl/ha) 


901-1

              802-1

 ワインの特徴
 さまざまな Climats の違いはあるものの、共通点はある。黄金色でエメラルド色の輝きがあり、年月とともに黄色が強まる。ブーケはバター、焼きたてのクロワッサン、シダ、ドライフルーツ、スパイス、蜂蜜である。ストラクチャーとハーモニーが完全に溶け合っているので、ボディとブーケの見分けもつかないほどである。なめらかでしっかりして、辛口で優しく、包み込むようで奥深い。一貫した特徴のなかにたくさんの魅力を備えている。  ブルゴーニュ ワイン委員会


 テロワール/Terroir
 1億7500年前のジュラ紀の地質である。東と南向きの斜面で標高265~290m ( Chevalier )、250~270m( Montrachet )、 240~250m ( Bâtard, Bienvenues, Criots )。 Montrachet では硬い石灰岩の上に深くない表土があり、赤い泥灰土の帯が横切っている。 Chevalier は土地は痩せて石が多い。泥灰土と石灰質・泥灰質の上にできた軽いレンジヌである。 Bâtard は麓に近く、より厚く、粘土の多い褐色の石灰岩土壌にある。
  ブルゴーニュ ワイン委員会

 根拠法 
2011年11月30政令第2011-1724号に於いて、AOC Batard Montrachet に続きGrand Cru表記が認められています。


 特 徴 モンラッシュの特級畑

モンラッシュ~あふれる果実味、オイリーで肉厚。

バタール・モンラッシュ~モンラツシュの私生児(Batard)と言われ、芳醇で  

  ボディが厚い。

シュヴアリエ・モンラツシュ~バランス良く、上品で洗練の極致。

ビアンヴニュ・モンラッシュ~モンラッシュの末っ子と言われ、やや軽く、複雑で

 まろやか。精緻なワイン。 
クリオ・バタール・モンラッシュ~軽く、ミネラル豊か。

   フランスAOCワイン辞典

Batard(庶子) Montrachet(禿山)
 昔バタール・モンラッシュははるかに広大で22.4haほどもあった。1939年に原産地呼称の統制が行われるまえ、バタールは6つの古区画から作り出されていた。
 バタール・モンラッシュ~Batard Montrachet 9.5ha
 レ・クリオ~Les Criots 1.49ha
 ビアンヴニュ~Bienvenue 6.02ha
 ブランショ・ドス~Blanchot Dessous 2.02ha
 ヴィド・ブルス~Vide Bourse 1.41ha
 レ・アンスニエール~Les Encegnieres 1.94ha
 である。このうち、ブランション・ドスとレ・アスニエールは今日トャサーニュ・モンラッシュの村名格で、ヴィド・ブルスは同じく1級に格付けされている。
 バタールはこの仲間のうちでもっとも肉厚、肉感的なワインで、濃厚で丸みのある味わいには、モンラッシュさえ及ばない。シュヴアリエに対してはバタールは品格に欠けている。
 バタールの美点は、シロノブルゴーニュでこれほど凝縮した蜂蜜の匂いを持つものはほとんどなく、又(良品に限るが)、これほど粘土の強いワインも稀である。その重厚な果実味で並び立つのは、ひとりコルトン・シャルルマーニュだけだが、バタールのほうにはピュリニゆずりの、張りつめた感じがある。
 畑が大きく所有者が多いことで、バタール・モンラッシュはほかの「ハイォン付」モンラッシュよりも量が多い。ただ残念なことに、優れたバタールならではの充実感に乏しい代物も大変多い。これはバタールという畑の区画を広くとりすぎたせいもあるし、ネゴシアンが凡作交じりのバタールを何種類もブレンドして、採算のとれる量に仕立てているせいでもある。そういうわけで、私はバタール・モンラッシュを買うのはかなり慎重に構えることにしている。とはいえ、最高のバタールはよろこびそのもので、濃厚、芳醇で飲みごたえがあり、しかも寿命が長い。優れたものなら10年の熟成に値するし、そのあかつきには瓶から太陽の光を飲む心地がするだろう。

  ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマー

 

AOC バタール・モンラッシュのワイン  その2 こちらへ

AOC バタール・モンラッシュのワイン  その3 こちらへ

Cote de Beaune AOC索引 こちらへ

 

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