AOC モンラッシュのワイン その2 | ろくでなしチャンのブログ

AOC モンラッシュのワイン その2

      AOC モンラッシュのワイン その2

          AOC Montrachet 
                         Commune Puligny Montrachet 
                         Commune Chassagne Montrachet 

 
 注目の生産者
〇 Bochard Pere et Fils~ブシャール・ペール・エ・フィス
 シュヴアリエ・モンラッシュとともにブシャールの作る最高(であってほしい)ワイン。だが濃密度が十分でないことが多く、もっとよくなれると思う。とは言え仕上がりは優れている。ブシャールのワインは秀作年のものを求めるのが賢明だろう。ドメーヌ名を冠して、ドメーヌ・デュ・シャトー・ド・ボーヌとして売られる。
            ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
3-1
 
〇 Domaine Marc Colin~ドメーヌ・マルク・コラン
 ここのモンラッシュは未試飲だが、報道から期待が持てる。葡萄の木は1940年の植え付けで、他のワインにも感心したので、ここのモンラッシュにも注目かる次第である。ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
3
 
〇 Domaine Delagrange Bachelet~ドメーヌ・ドラグランジュ・バシュレ
 いくつかの作柄を試したが、モンラッシュにはしらけた。軽くて癖のない味は深みが全くない。モンラッシュであるからには奥深い味わいを求めるのが自然だが。
          ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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〇 Domaine Rene Fleurot Larose~ドメーヌ・ルネ・フルーロ・ラロズ
 数少ない機会の中、フルーロ・ラロズのモンラツシュからはあまり気がそそられなかった。いろいろと向上しているのかもしれないが、いまのところワインには深みがない。いくつかの樽はネゴシアンのラブレ・ロワに売られ、ここではたしかにフルーロより上手に育成管理を行っている。
 1991年ドメーヌ・ルフレーヴに一部を売却し、1994年シャトー・ド・ピュリ・モンラッシュに残りの区画を売却し、以後このドメーヌのモンラッシュはない。  
          ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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  こちらはドメーヌ・フルーロ・ラロズのワイン。ルネの息子ニコラのワイン。
 
〇 Domaine Gagnard Delagrange~ドメーヌ・ガニヤール・ドラグランジュ
 良いモンラッシュだが素晴らしくはなく、それなりに個性と奥行きはあるものの、限界も見える。1982年産は作柄にしては濃度もすぐれ、パイナップルやキノコを思わせる芳香と、金属質の硬い余韻があった。モンラッシュの作り手としてはいいほうで、見るべきものがある。 ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
3-14
 
〇 Domaine des Contes Lafon~ドメーヌ・デ・コント・ラフォン
 深く響き渡るような味わいは力強く、底知れない。これこそあるべきモンラッシュの姿である。ラフォンなら見事なモンラッシュを作るだろうと期待するし、実際そのとおりとなる。並みのヴィンテージのものであっても、多くの生産者による良年のモンラツシュより優れている。いまでも81年産を思い起こすが、このときはラフォンのムルソー・ペリエールが上回ってしまった。ただし、普通こういうことはない。
           ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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〇 Marquis de Laguiche/Joseph Drouhin~マルキ・ド・ラギッシュ/ジョゼフ・ドルーアン
 ル・モンラッシュの最大地主ド・ラギッシュ家がこの葡萄畑の一部を所有するのは1776年以来のことである。ワインはジョゼフ・ドルーアン社により醸造・販売が行われている。このモンラッシュは賛否はあるがもっとも著名なもので、目にする機会も多いが、筆頭に上ることは少ない。深みが足りないことが多いからだ。1982年産はあまりにも薄くてとうていグラン・クリュとはみなしがたく、ましてモンラッシュとは思えない。与しやすい作柄であればよいワインもできるのだが、特別な物は稀で、モンラッシュとしては2級品である。
       ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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〇 Domaine Jacques Prieur~ドメーヌ・ジャック・プリュール
 このドメーヌは恵まれた立場にありながら、本当に長い間、高名高価なくせに実力のともにわないワインを漫然と造り続けてきた。その最たるものはモンラッシュである。ヘクタール当たりの収量が30ヘクトリットルにとどまってもねワインは濃度が足りない。ワインの作りのせいか、葡萄の台木のせいか、他にも理由があるかもしれない。酷過ぎる。 ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
 注 1988年にネゴシアンのアントナン・ロデが参画後改善。
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〇 Domaine Ramonet~ドメーヌ・ラモネ
 ラモネのモンラッシュを口にすると、他のモンラッシュに何が不足しているかが明らかになる。つきつめればフランス人がいうセヴ【樹液又は精気の意】がある。つまり、しなやかで濃く、こってりとしている。ラモネの評判は限りなく、畏敬の念をもってペール・ラモネ(ラモネ爺さん)と呼ばれる(1994年ご逝去)。ワインを造るのは息子アンドレだが、ずっと前に品質を確立したのはピエールである。
           ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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USAラベル  10
 
〇 Domaine de La Romanee Conti~ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ
 今造られているモンラッシュの模範作は、ラフォン、ラモネ、DRCの3つである。いうまでもなくDRCのそれは最も高価で、しかも入手が難しい。1ケース手に入れるには、輸入業者は同じ収穫年のDRCの赤ワインを50ケース買わなければならない。だから小売店に1本でも並ぶとき、目を疑うような値段が付くことが普通である。DRCのモンラッシュは蜂蜜、シナモン、石、バター、燻香などの香りと味わいが一斉に溢れ出し、その舌触りは低収量のなせる業に他ならない。これこそモンラッシュの雄叫びである。こんなワインはどんな葡萄からも出来るはずがない。
          ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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〇 Domaine Baron Thenard~ドメーヌ・バロン・テナール
 マルキ・ド・ラギッシュの名とともに、もろっとも広く行き渡っているモンセッシュ。1985年まではネゴシアンのルモワスネによる専売といってよく、ラベルも同社との連名だった。いまでもルモワスネはこのモンラッシュを扱うが、クルテイェつまり仲買人になることが多く、それにつれてテナールのワインは他のネゴシアンにも買えるようになっている。ルモワスネの瓶詰と言えば、たしかに良いモンラッシュだが、別格とまでは言えない。ワインは、コート・シャロネーズのジヴリにあり醸造所で造られる。味の深みとはりはかなりのものだが、舌触り、恰幅の良さ、精緻さが今一つ足りず、これがためにラフォン、ラモネ、DRCのそれに後れを取る。とはいえ多くのモンラッシュより優れてはいるが。
         ブルゴーニュワインがわかる マツト・クレイマー著
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その他のエチケット
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モンラッシュのワイン その1 詳解はこちら

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