AOC オーセイ・デュレスのワイン その1
AOC オーセイ・デュレスのワイン その1
AOC Auxey Duresses
県 名 コート・ドール Cote d'Or
地 区 名 コート・ド・ボーヌ Cote de Beaune
栽培面積 赤 96.21ha 内プルミエ・クリュ 25.83ha
白 39.37ha 内プルミエ・クリュ 2.8ha
基本収量 赤 40hl/ha
白 45hl/ha
最低アルコール濃度
赤 10.5% プルミエ・クリュ又は区画名付き 11%
白 11% プルミエ・クリュ又は区画名付き 11.5%
葡萄品種
赤 ピノ・ノワール、
シャルドネ、ピノ・ブラン、ピノ・グリ以上3種で15%以内
白 シャルドネ、ピノブラン
飲 み 頃 赤 5年~10年
白 3年~5年
村名ワイン
◯ AOC オーセイ・デュレス(基本収量 赤40hl/ha、白45hl/ha)
◯ AOCオーセイ・デュレス・コート・ド・ボーヌ(基本収量40hl/ha)
歴史的経緯により、赤ワインに限りコート・ド・ボーヌ全16村はコ
ミューン名+コート・ド・ボーヌを名乗れる。
地方名ワイン
◯ AOC ブルゴーニュ (基本収量 赤55l/ha、白60hl/ha)
ワインの特徴
淡くも濃くもない鮮明なルビー色。このバランス感はブーケにもあてはまり、黒い果実(カシス、ブラックベリー、ブルーベリー)と花の香り(芍薬)が豊か。アタックは繊細でソフト、控えめだが、豊満で非常に心地よい。若いときには多少収斂性を感じることもある。しかしタンニンはすぐになめらかになり、テクスチャーはビロードのようで、動物やなめした革、スパイスの香りがある。
明るく、透明な麦藁色が特徴。フレッシュ・アーモンド、レネット種のリンゴの香り。素焼きやミネラルの香り(火打石)もある。口に含むとふわっと膨らみ、食欲を刺激される。若いときは溌剌としていて、熟成を経て質感が豊かになり、オイリー感が増す。余韻が長い。 ブルゴーニュワイン委員会
テロワール
自然ははっきりと赤ワインを産する地区と白ワインを産する地区を分けた。Volnay と Monthélie から続くブルドン山は非常に小石の多い泥灰岩と石灰岩の基盤で、東と南東向きのclimatである Les Duressesで真価を発揮する。非常に石灰岩の多い Climat du val は南向きである。 La Chapelle では泥灰岩が石灰岩に勝る。メリアン山の秀逸な土壌は白ワインの Meursault と Puligny を楽園と化した。 ブルゴーニュワイン委員会
根拠法
2011年12月5日政令第2011-1766号に於いて、AOCAuxey Duressesに続きpremier cru表記が認められています。
Auxey についてはオーセイ、オセイ、オセと様々です。それだけメジャーではなく名称すら定着していないAOCです。赤ワインは主にモンテリー側で栽培され、白ワインはムルソー側の斜面で栽培 。
オセイ・デュレスの赤はかつてヴォルネやポマールのニセモノとして売られ、白はムルソーに化けていたようだ。かつてこの手のいかさまがありふれていた。ということは、オセイ・デュレスの赤がヴォルネやポマールに成りすますほど上等だったということである。だが、これ以上の比較は無理だ。オセイの赤には固さと粗さがあって、とても真のヴオルネにはなれないし、ポマールというには華やかさがなさすぎるからだ。事実オセイの赤は、隣り合うモンテリもさることながら、ベルナン・ヴエルジュレによく似ている。白のほうにはムルソーらしきハシバミの実の匂いがあるが、ムルソー直系の品格はない。
赤白によらず、そのワインはとっつきにくいうえに細い。白は隣接するムルソーほどにはふくよかではないし、すぐに楽しめもしない。赤は細いばかりか、文字通り和らぐということを知らない。つまり現代受けするワインではない。そういうのは、まず親しみやすく、発売時点(その前ではないにせよ)でその資質が無理なくはっきりわかるものが望ましい。
赤なら収穫年からせめて5年、できれば7、8年待ちたい。白はもっと近づきやすく、4年くらいで楽しめるようになるが、作柄によって10年は育つ。ブルゴーニュワインがわかる マット・クレイマー
AOC オーセイ・デュレスのワイン その2 こちらへ
AOC オーセイ・デュレスのワイン その3 こちらへ
Cote de Beaune AOC索引 こちらへ