「潜在意識(無意識)は自分と他者の区別がつかない」とよく言われています。
主語を理解できないという言い方もされますね。
このことについて、個人的に考察してみます。
例えば、誰かにした言動や行為は自分にしたことのように潜在意識は判断する、などです。
もし、誰かに意地悪をしたり傷つける言動をしたとして。
自分が自覚できる顕在意識では、自分と他人の区別がつきます。
ですが、潜在意識は自分と他人の区別がつかないので、誰かを傷つければ自分も傷つけるのと同じということになります。
だから誰かを傷つけることに後味の悪さや罪悪感を感じるわけです。
同時に自分も傷つけているので。
しかし、こういう反論もあるかもしれません。
「私は誰かを傷つけても罪悪感もないし、別に傷つきません」と。
こういう人もいると思います。
誰かを傷つけても平気だし自分が傷ついたりもしない。
罪悪感も感じないし、むしろ快感を感じるという人も中にはいるでしょう。
これは、あくまで「顕在意識において」です。
自分が自覚できる顕在意識では、別に平気だし傷つかないとしても、潜在意識は自分で意識できない領域です。
なので、自分の顕在意識で平気だとしても潜在意識はわからないです。
いわゆるサイコパスも、罪悪感を感じないといわれますが顕在意識においてだと思います。
これだけだと浅いので、もう少し考察してみます。
潜在意識に嘘はつけない
「自分に嘘はつけない」という言葉があります。
誰かを欺けても、自分を欺くことはできないという意味合いです。
ですがこれも「私は自分を欺けるし嘘をつける」という人もいるでしょう。
これも、顕在意識においてはです。
顕在意識を騙したり嘘をつくことはできます。
潜在意識というのは自覚できない無意識的領域です。
ここは思考や感情とは違う、情報の倉庫のようなものです。
パソコンでいうプログラムのようなものでしょうか。
パソコンの中にアプリなど含めて様々なプログラムがあり、そのプログラムがあるから任意の操作ができます。
プログラム自体に意思、思考や感情はないですよね?
ただ、任意の操作により、プログラムが動くだけです。
潜在意識も、そんなイメージかなと。
そして潜在意識の中には膨大な情報が入って(プログラムされて)ます。
自分が知らない情報すらも膨大に入ってます。
顕在意識とは違う領域です。顕在意識では把握できないといっていいです。
そして、潜在意識には、「集合意識」も含まれます。
個人のパソコンにより入ってるアプリや様々なデータが異なるように。
ただ共通したプログラムもあるというイメージです。
個人だけの意識(情報、プログラム)ではないということです。
「誰かを故意に傷つけるのはネガティブな不調和なこと」という認識や感覚は、集合意識で共有されたものです。
やはり、誰かを故意に傷つけるというのは調和ではなく、不調和なことでありネガティブなことです。
愛や調和とは離れてますよね。
別に平気だし傷つかない、何も感じないという人はいるでしょうが、不調和でネガティブという観念や感覚は必ずあります。
もし快感があってもそれはネガティブなものであり、調和した愛の感覚とはかけ離れています。
「自分さえ良ければいい」というのは不調和です。
罪悪感を感じなくても、悪いことをしてるという「認識」はどこかにあるはずです(巧みに自分を欺くことができて自分では自覚がないとしても)
その共有した集合意識の情報、観念から逃れることはできないということです。
パソコンに組み込まれたプログラムに嘘をつくことはできないのと同じです。
自分に嘘はつけないとは
潜在意識に嘘はつけないということです。
潜在意識は、集合意識も含む膨大な情報場の領域です。
プログラムのようなものです。
「潜在意識は自分と他者の区別がつかない」とは、潜在意識には自我がないということかなと思います。
顕在意識は、自我とも言い換えられます。
潜在意識はプログラムや情報場でしかなく、個人的な思考感情、意思もないです。
そして潜在意識にプログラムされた、共通認識からは逃れられません。
「誰かを傷つけるのは不調和でネガティブなこと」という共通認識がプログラムされているので、それが自動的に作動します。
そして不調和でネガティブな自分のセルフイメージが潜在意識にインプットされます。
いわゆる二極化というのも、地球が二つに分かれる、目覚める人と眠る人に分かれるという表現をされますが「自分の意識(潜在意識も含め)が現実に反映する」というスピリチュアルの基本原理のことでもあります。
調和した意識であるほどより調和した世界になるし、不調和な意識であるほどより不調和な世界になっていく(反映される)というだけのことです。
それがこれまでより顕著になっていくのが、二極化といわれている時代の変化かなと思います。
なので、自分では平気だし他者と区別したつもりでも、潜在意識の共通認識により、他者を傷つければ不調和なセルフイメージが自分にインプットされます。
そして、それを繰り返すほど不調和だと潜在意識にインプットされ、現実に反映されていくわけです。
その意味で、他者にしたことは自分にしてるのと同じようなことです。
今回はあえて、ネガティブな例を出して書きましたが、もちろん逆も同じです。
他者にポジティブに働きかければ、それも自分にしているのと同じでもあるということです。