大きなスクリーンで映画を観ようよ!-Sound of Music

 TVで久しぶりに「サウンド・オブ・ミュージック」を観ました。

 オーストリアの美しい景色、素晴らしい歌の数々、やっぱり名作はいつ観てもステキですねぇ!

 「ドレミの歌」「ひとりぼっちの山羊飼い」「エーデルワイス」など数々の名曲を口ずさみながら見てしまいました。

 厳しく育てられてる7人のトラップ家の子供たち。そこへ家庭教師としてやってきたマリアが、この家庭に笑いと愛を取り戻してくれるというストーリーですが、本当に大事なのはもう一つのテーマ「祖国」です。

 トラップ大佐はオーストリアという国を心から愛しており、ナチス・ドイツに併合されるなど絶対に許せないという信念を持った方でした。「エーデルワイス」は、そんな祖国愛を歌った曲です。

 トラップ家でのパーティーのシーンで、オーストリアの国旗をかかげていました。そしてトラップ大佐のタイもオーストリアのナショナルカラーだったのが印象的でした。

 この映画が製作されてから45年も経つのだそうですが、この物語が伝えてくれるものは、ちっとも色褪せませんね。
大きなスクリーンで映画を観ようよ!

 堺雅人主演ということで気になっていたこの作品、期待していたよりずっと面白い作品でした。

 加賀藩に仕えていた猪山家、父と息子が得る給料はそこそこのものでしたが、武家としての体面を守るために多額の借金があることが判明!

 これではいけないと、息子の直之さんが提案したのは、徹底した家計の見直しでした。

 使っていない家財道具はすべて売り払い、食事も質素なものに変え、つつましく生きることを選択した猪山家の暮らしぶりは、ただ貧しいのではなく、できる範囲で暮らしていこうという実に考え抜かれたものでした。

 世間に対する見栄を捨てきれない父、愛着のある着物を手放したくないと駄々をこねる母、そんな2人に、「猪山家をつぶすようなことがあってはなりませぬ。どんなことをしても家を存続させなければならないのです。」と言い続ける直之さんはとても立派でした。

 そして、奥方の駒さんのセリフにも泣かされました。「貧乏と思うと暗くなりますが、工夫だと思えば楽しゅうございます。」限りのある予算の中で、少しでも美味しいものを家族に食べさせようと努力するところは、これぞ内助の功ですね。

 おばばさま(直之の祖母)の存在も素敵でした。趣味は数学の問題を解くことってところが、数学が得意な猪山家を象徴していてかっこよかったなぁ!

 息子、直吉くんへ対しては、とても厳しく教育をした直之さんでした。成人した彼は父に反発し、家を出るのですが、最終的には父のおかげで今日の自分があるのだと分かったのです。

 日本人は、どうもお金に関しては余り考えたがらない人が多いのですが、猪山家のようにきちんとお金のことを考えるってことの大事さを再認識しました。

監督:森田芳光
脚本:柏田道夫
原作:磯田道史
キャスト:堺雅人、仲間由紀恵、松坂慶子、中村雅俊、草笛光子、西村雅彦、伊藤祐輝、嶋田久作、宮川一朗太、小木茂光、茂山千五郎


 風景の美しさ、静けさ、美味しそうな食べ物、心優しい人たち、思わずこんな所に住んでみたいなぁという気持ちになってしまう映画でした。

 ウィスキーしか置いていないバーを営むセツコさん、コーヒー店のタカコさん、そして、豆腐屋のハツミさん。みんなすてきな人なんだけど、その上を行くステキな人がマコトさんです。

 素敵なカゴを持ってお買い物をしていたり、お風呂屋さんの子守をしていたり、かと思えば1人で飲みに行ったり、こういう自由な生き方っていいなぁと少し憧れてしまいます。

 毎日の暮らしに疲れてしまうのは、こういうのんびりした時間が足りないからかなぁなんて思います。

 とても柔らかな考えを持っているマコトさんの言葉を、この映画の登場人物の中で一番若いジンくん(永山絢斗)は、どんな風に受け止めたのでしょうか?

監督:松本佳奈
脚本:白木朋子、たかの いちこ
出演:小林聡美、小泉今日子、加瀬 亮、市川 実日子、永山絢斗、光石研、もたい まさこ
2010/日本/105分
大きなスクリーンで映画を観ようよ!

 ミミ伯母さんに育てられていているジョンは、自分の母親が実は近くに住んでいるということを知ってしまい、彼女に会いに行ったのです。

 母ジュリアはジョンの事を大歓迎してくれました。ジョンも、そんな母親を少しずつ好きになっていきました。

 この映画に描かれていた物語は、これまでに本で読んだり、話に聞いたりしていたので、「ああ、あれはこんな場所だったんだなぁ、こんな立場だったんだなぁ」なんて思いながら見ていました。

 ジョンの子供時代の話といえば必ず登場するミミ伯母さんとジョージ伯父さん。そして実母のジュリア、こういう人間関係だったのだと改めて知り、ジョンの人間形成にとって、これが起点なんだなぁと実感しました。

 子供のころのジョンはガキ大将だったんですね。不良仲間を引き連れてバンドを作った時も、「お前はベース、俺は真中でギターとボーカル」みたいに決めちゃうし (#^.^#)

 クォーリーメンのステージを見に来たポールとの出会いのシーンにはドキドキしちゃいました。ジョン役の Aaron Johnson もステキだけど、ポール役の Thomas Brodie Sangstar が良かったなぁ。

 ジョンより2歳年下だし、不良でもないし、でも音楽の事となったら誰にも負けないという自信に溢れたポールになりきってました。

 映画の最後に流れた "Mother" は悲しい曲ですね。この映画を観た後だと余計にそう感じてしまいます。ジョンの人生は母親を失ったことの悲しみに耐えること、母親を追い求めることだったのだと。だからこそヨーコに惹かれたのだということも。

 ビートルズ・ファンだったら無条件に薦めてしまう映画ですが、そうじゃない人はこの映画を観てどう感じるんだろう?そういう方の感想を聞いてみたいです。
大きなスクリーンで映画を観ようよ!

 「すべては滅びても、詩と歌は残る・・・」 Jim Morrison

 初めてドアーズの音を聞いた時、とても不思議な気がしました。確かにロックなんだけど、何か違う・・・ ベースがいないし、リードギターが目立つわけでもないし、ドラムスは不思議なリズムを刻んでいて、何と言っても耳に残るのはオルガンのフレーズ。

 そんなバックを従えてジム・モリソンはマイクスタンドを握りしめ、語るように歌うんです。

 この映画の最初に「この作品の中で使われている映像は、すべて当時のものです」というクレジットが出るのですが、これほど沢山のきれいな映像が残っているとはねぇ。ジムとレイはUCLAの映画学科にいたのだそうで、だからこそ私生活の映像まで残っていたのでしょうね。

 エド・サリバン・ショーに出演した時に、この言葉だけは言い換えてくれと言われていた「Higher」を知らん顔して歌ってしまったジム。衣装も言葉も計算して、自分のイメージを作り上げ、圧倒的なオーラを持つスーパースターになり、それに押しつぶされてしまったジム。

 どのシーンを見てもカッコいいんですが、突然倒れるシーンが多いのに驚きました。演出として倒れることもあれば、酔っ払って倒れることもありました。

 結局は酒とドラッグで死んでしまったジムにばかり脚光が当たっていたのですが、実は後ろの3人も凄かったのだと、この映画で気付かされました。何をするか分からない、いつ倒れるかもしれない、そんなジムに合わせていた彼らがあってこそのドアーズだったのですね。

 ドアーズというグループの不思議な魅力を再確認してしまいました。

 この映画のナレーションはジョニー・ディップです。彼の声が、映像ととてもマッチしていました。