⛩【菊と稲荷】昔々、人は神を揺らして魂振る事にした。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

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<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 

 

21日に『八百万の神喜劇』に行く前に、

 

会場近くという事で探した神社。

 

 

 

それが玉造稲荷神社

 

 

 

 

菊「着いた!……あってるよね。ここで」

 

街中にある御神域。

 

 

 

 

「中」 そう。そんな感じ。

 

 

 

 

なんとなく端っこではなく、

 

「中」に配置されているような感覚がここにはあった。

 

 

 
 
10:00ちょい過ぎで、私の到着した時には
 
境内には参拝者はいなかった。
 
 
 
 
本殿にお参りをまず。
 
そしてぐるっと摂社末社をお参りする。
 
 
 
 
子狐1「せっかく人がいないんだから、今のうちに取材したら?」
 
 
菊「あ。そうだね。本殿行こう!」
 

 

 

 
 
奥深くに本殿。
 
 
 
窓の格子の向こうには緑で、
 
慣れた感じの自然がありつつも厳格な距離感。
 
 
 
 
ここはなんと鎮座2000年以上。
 
 
 
 
歴史の枠から外れそうなくらい
 
昔から祀られている神様がいらっしゃる。
 
 
 
 
菊「ここの勾玉……鏡像で向き合ってる。
 
なんか新鮮……」
 
 
 
 
勾玉二つの配置といえば、陰陽マークのように組み合わされたデザインが思い浮かぶ。
 
 
だからここの鏡像になった並びは、なんだか面白かった。
 
 
 
 
菊「眷属さまが狐さんじゃないけど、稲荷大神秘文もあげさせて頂こう」
 
 
貸切の拝殿で、改めての参拝時間。
 

 

 

 
 
 
玉なるものは 神の恵み
 
 
 

 

 

 
菊「……玉。恵。……カミ……」
 
 
 
 
 
そこに現れた神の姿。
 
 
 
それはこれまで現れた宇迦之御魂神とは違っていた。
 
 
 
 
 
菊「宇迦之御魂神さま。初めまして……」
 
 
 
 
宇迦之御魂神(以下:宇)「玉なるもの。
 
何を浮かべる」
 
 
 
 
菊「玉……丸いものですよね。
 
地球とか。あと丸いか分からないですけど、
 
魂とか……そんなものが浮かびました」
 
 
 
 
宇「魂か。
 
 
"卵" も丸いが、中には魂が宿っている。
 
"実" もそうだな。そこには植物の魂が宿り、
 
それを食した生物の魂を更新させる力となる」
 
 
 
 
菊「玉なるものは神の恵み……
 
まさにおっしゃる通りです」
 

 

 
 
宇「ここの勾玉の配置を興味深く捉えたようだな」
 
 
 
 
菊「あ、はい。鏡像なのが新鮮で……
 
動きが止まっている感じがして。
 
陰陽のような組み合わさり方だと、回転を感じるので……」
 
 
 
 
宇「ここは勾玉を創っていた。
 
勾玉には、神を映した。だから鏡映しとなる」
 

 

 

 
菊「神様をうつした……?」
 
 
 
 
宇「元来、神とされる鏡は丸い。
 
丸いものは安定している。
 
均衡がとれ、そこにあるだけで安心感を与える」
 
 
 
 
菊「はい……」
 
 
 
 
宇「その場から動かず、神は力を発揮していた。
 
だが人は、神と常に在りたいと望み、
 
丸く収まりのいい神の姿を動きあるものに変え、
 
その身に付けた」
 
 

 
宇「身につけるという事は、その神も動くという事。
 
揺れることは、魂振りとなる。
 
神もまた、人と共に移動する事で、魂振りが起こり神威が増す」
 
 
 
 
菊「……………」
 

 

 
 
「まがたま」という言葉は「勾玉」や「曲玉」と書く。
 
 
 
「曲」は意味がすぐに分かるし、
 
くるんと巻いた曲玉のそのデザインにも通じる。
 
 
 
でも「勾」という漢字がすぐに意味も分からなくて。
 
 
 
調べてみると「曲げる」の他に「取り込む」などという意味。
 
 
 
象形文字では、人がまるまって、お腹あたりに何かを抱いて隠すような、
 
守るような……そんなシーンから生まれた字。
 
 

 

宇「神をそこに映し、取り込んだ。
 
だから勾玉は強く美しい。
 
 
丸く収まっていた球体から
 
まるで何かが生まれるかのように出でる形。
 
それが勾玉。
 
 
神を己の身に付けるための道具であるが……」
 

 

 

 

 宇「己を守るためだけでなく、

 

そこに在る神を守る意味もある。

 

 

神の力は増やす事で薄まるものではない。

 

増えるに従い、純粋に力も増えていく。

 

すなわち神が強く、大きくなるということ」

 

 

 

 

菊「勾玉が生き物みたいに感じるのは、

 

そこに神様の魂が映って……移っているからなんですか?」

 

 

 

 

宇「生き物か」

 

 

 

 

菊「…………お魚みたいというか……

 

最初の頃の胎児みたいに可愛いって思うんです」

 

 

 

 

宇「可愛いはずだ。

 

人は神にとって子どもであるからな」

 

 

 

 

菊「………(ポッ)」

 

 

 

 

宇「神の子なのだから、神でもある。

 

その身の中には神も宿している。

 

 

人は皆、勾玉そのものだ。

 

神の姿を映した存在だ。

 

だから磨けば美しく輝く」

 

 

 

 

菊「…………」

 

 

 

 

宇「逆もまた然り。

 

人が映る。神にもな。

 

だから共に。

 

神と人は映しあいながら、ここに存在している」

 

 


 
向き合う同じ姿の勾玉。
 
 
 
 
2000年の歴史をもつこの御神域では、
 
神と人が常に映し、映されながら時を重ねてきた。
 
 
 
 
菊「古い古い神様なのにお稲荷さまなのは、
 
やっぱりこの向き合う勾玉のように、いつも一番そばで繋がっていた神様だからなんでしょうか」
 
 
 
 
宇迦之御魂神は少し笑った。
 
 
 
 
そっか。神様に時間の枠はないから、昔も今も
 
なんにも変わらないんだろうな。
 
 
 
 
昔々も、今この瞬間も。
 
 
 
 
稲荷神はすぐ隣に存在する
 
大きくて美しいエネルギーなんだ。
 

 

 

 

《続く✨》

 

 

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