先日、「プーと大人になった僕」を見に行きました。
公式HP
→https://www.disney.co.jp/movie/pooh-boku.html
↓上記サイトより
会場はラッキーセブンでした。
相当に話題になっていますし、いろんな店でグッズもかなり売られているのでご存知の方も多いかと思います。
5月には、(自称)日本最速の映画PV紹介と称して、台湾で流されたPVを日本語訳にしました。
残念ながら台湾版のPVは無くなってしまいましたが、公式HPに同じものが公開されているのでそちらをご覧ください。
(注意:PVと本編字幕では、少し翻訳内容が異なりますが、映画内容に支障はありません)
クマのプーさんというと、可愛いキャラだけではなく、まるで禅僧のような意味深なセリフでも有名で、書籍もたくさん出されています。
今回キーワードになるのは、「何もしない」ということです。
この一見するとワケの分からない「何もしない」とは、一体どういうことでしょうか??
あまり詳しく書くといけませんので、映画を見る時のポイントをかいつまんで紹介するにとどめておきます。
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クリストファーロビンも森の仲間たちも、大人のような、せせこましいことはせず、心のままに楽しむ毎日。
「何もしないと、最高の何かに出会える」
それが、心のままに生を楽しむ秘訣でもありました。
しかし、いつまでもそれを続けるわけにはいきません。
ロビンは全寮制の寄宿舎に入るため、プーたちと遊んだ100エーカーの森を離れることになりました。
結婚し、戦争を経て子供も授かり、「大人」になったロビンは、当時、お金持ち専用だった旅行鞄メーカーに勤め、主任にまで上り詰めました。
しかし社長の息子(専務?)はロビンに、更なる経費削減を求め、休日も会議のために出勤させられます。
せっかくの休日は、本来であれば妻と娘と一緒に、子供のころ遊んだ家へ遊びに行く約束だったのに。
会社(実際には社長の息子)から様々な「判断」を迫られます。
・何が邪魔なのか
・どこを削れば経費が浮くか
・誰をクビすればいいか
悩むロビンはベンチで、頭を抱えてしまいます。
「どうしよう、どうしよう・・」
ふいに、聞こえた懐かしい声。
「なにが、“どうしよう”なの?」
振り返ると、そこにはあの黄色いクマが。
「プー!?なんでここに!?」
数十年ぶりの再会です。
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プーは森で友達が突然いなくなってしまって森中を探し回りました。
考えられるところは全て探しました。
しかし友達はどこにもいません・・・。
疲れはてて、困っていました。
「どうしよう・・・」
森中を歩きまわって、あと残っているのは、もう何十年も前にクリストファーロビンがくぐってきた、あの木のドアだけです。
行ったことがない、初めてのところへ足を踏み入れるのは、本当に怖いものです。
ですが、プーは歩みを進めます。
勇気を振り絞って木のドアをくぐり、見知らぬ土地へ出ました。
何度ロビンの名を呼んでも来てくれません。
森で歩き回って疲れはてて、知らぬ土地まで来て、もう元気がありません。
ベッドのようなベンチで、プーは寝てしまいました。
しばらくすると、懐かしい声が聞こえます。
「どうしよう、どうしよう・・」
すぐにわかりました。
クリストファーロビン!
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プーと再会したロビンですが、それでも会社の経費削減はせねばなりません。
焦るロビンに、プーは言います。
「僕は毎日、“何もしない”をしているよ」
しかし、何もしなければ、何も起きないままで終わってしまいます。
何かを得るためには、何かをせねばならないのです。
ただ、その「何かをする」の「何か」が問題なのでした。
――――――
ここでいう「何かをする」とは、
・+(得になる)、-(邪魔になる)を選別する事
・邪魔になるものは切り捨てる
・必然的に、犠牲と闘争・分離を生み出す
ということです。
それに対して、プーが「したこと」、つまり木のドアをくぐったのは、新たな発見、問題の解決のために、
「(それまでの自らを超えて)踏み出した」
のです。
幼いころのロビンやプーの言う「何もしない」と言うのは、
判断(自分に得かそうでないかを選別すること、ジャッジすること)をしない
ということです。
決して、ただご都合主義的に、
・嫌な事、面倒なことはやらない
・欲しいものだけほしい、
・やりたいことだけやりたい、
・嫌な事は避けたい
ということではないのです。
――――――
クリストファーロビンは自分を取り戻すことが出来るのでしょうか。
家族との絆を取り戻すことが出来るのでしょうか。
プーや友達との友情を取り戻すことが出来るのでしょうか。
魂のままに輝いていた自分という光を取り戻すことが出来るのでしょうか。
映画の最後、自分に都合の良いものだけを残して後は捨てるという「判断」から離れたロビンは、経費削減でも起死回生・大逆転のアイデアを見つけます。
全人類必見!
ぜひご覧になってみてください。(^-^)