長崎市へ行った幾つかある目的の一つは、古いマンホールの蓋を探すほかに、送水口のオールドプレートを見つけることでした。
長崎市内では古い水道小蓋を探すため、主に路地を歩いていましたので、官公庁がある街の中心街の散策は数時間ほどでした。
この送水口のオールドプレートは、予想どおり1953(昭和28)年3月31日に竣工した長崎県庁本館の玄関先にありました。
この送水口のオールドプレートは、予想どおり1953(昭和28)年3月31日に竣工した長崎県庁本館の玄関先にありました。
オールドプレートはSIAMESE.CONNECTIONと表記され、メーカーはMURAKAMI
CO.LTDでした。
CO.LTDでした。
これとまったく同じ扇形プレート、送水口のデザイン、メーカー名が英語表記されたオールドプレートを、2年ほど前に横浜の横濱ビルで見つけていましたので、長崎県庁本館でも同じオールドプレートを見て驚きました。
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これは長崎訪問記第12弾&送水口第3弾です。 |
今回は『長崎の送水口 オールドプレート』です。 |
★1 長崎県庁本館のオールドプレート★ |
この建物は、日建設計工務が設計し、清水建設が施工し、1951(昭和26)年2月20日に 起工し、1953(昭和28)年3月31日に竣工しました。
長崎県庁本館玄関先の赤紫色矢印で示した場所で、オールドプレートを見つけました。
この場所に、重厚なオールドプレートがありました。
オールドプレートをご覧ください(再掲も含む)。
鎖も錆びつき、緑青も見られて、オールドプレートの貫録は十分でした。
このオールドプレートはSIAMESE.CONNECTION(送水口)と英語表記され、メーカー名はMURAKAMICO.LTDでした。
SIAMESEとCONNECTIONの間にピリオド(ドット)を付けるのが、村上製作所の特徴です。
英語表記にピリオドがあると、送水口と翻訳されなくても、販売が国内用であれば、問題ないように思いますし、この表示もメーカーの考えた売りだったのかもしれません。
このオールドプレートが現役かどうかは、不明です。
後段で紹介する横濱ビルのオールドプレートとの大きな違いは、ネジ式の蓋が付いていること、でした。
このオールドプレートが現役かどうかは、不明です。
後段で紹介する横濱ビルのオールドプレートとの大きな違いは、ネジ式の蓋が付いていること、でした。
※ 新県庁舎整備の経緯によれば、新県庁舎の完成時期を平成29年秋頃予定し、跡地事業の着手も長崎市と検討を進めていくようです。なので、このオールドプレートもなくなる運命かもしれません。 |
★2 横濱ビルのオールドプレート★ |
この建物は、村田政眞設計事務所が設計・監理し、大成建設が施工し、1950(昭和25)年12月に竣工しました。
横濱ビルのオールドプレートは1階外壁に、使われていないオールドプレートが2箇所あるのを2013年6月に見つけました。
長崎県庁本館のオールドプレート(再掲)と比較して、ご覧ください。
設置された年代も、デザインも同じで、使われた鋳型も同じでしょう。字体も大きな違いはありません。大きな違いは、横濱ビルのは蓋なし、明らかに現役でないのが、長崎県庁本館のオールドプレートとの大きな違いです。
これらのオールドプレートには、いずれも村上製作所のロゴ(白矢印)が付いていませんでした。
この送水口は長崎市内で撮ったものです。キャップもなし現役ではなさそうです。
こちらも同じく長崎市内の村上製作所製送水口です。
赤いアクリルキャップが目を引きます。
赤いアクリルキャップが目を引きます。
※ 明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」は、「国際記念物遺跡会議」から5月4日、「登録が適当」と国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告されました。
長崎市関係では、旧グラバー住宅、高島炭鉱、長崎造船所が登録申請されています。
ドイツのボンで開催中のユネスコの世界遺産委員会は7月5日、日本が推薦した「明治日本の産業革命遺産」(福岡など8県23施設)を世界文化遺産に登録することを決定しました。
皆様、長崎市内でオールドプレートを見ませんか!? |
長崎訪問記は、第1回長崎の白ポスト、2回大崎神社の境界石、3回丸山公園の龍馬像と八重桜、4回醤油の琺瑯看板、5回旧グラバー住宅の花、6回長崎市水道の小蓋と猫、7回長崎市の花 あじさいのマンホール、8回津田式手押しポンプと長崎かんぼこ、9回カステラ元祖 松翁軒、10回長崎がボウリング日本の発祥地!、11回西部ガスと東邦ガスのガスプレートがあります。 |
送水口は、第1回座間キャンプの送水口、2回福岡市の消火栓と送水口があります。 |
福岡訪問記は、第1回明太子オムライスとNTT話電蓋、2回明治屋レリーフと旧門司市マンホール、3回国際友好記念図書館と桜、4回八幡製鐵のマンホールとトタン板の琺瑯看板、5回海鮮丼と量水器(処理水)、6回戸畑市マンホールと御馬橋、7回おポンプ様と松原水、8回戸畑市量水器と止水栓、9回福岡市の消火栓と送水口、10回九州電力のマンホールがあります。 | |
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