津田式手押しポンプと長崎かんぼこ | 路上文化遺産と消火栓

路上文化遺産と消火栓

町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

馬明は博多・大博通りの歩道で、大変珍しい津田式二連ケーボー号を初めて見ました。

その前には、横浜の子安浜で単式手押しポンプの津田式ケーボー号を見つけています。
これと同じ津田式ケーボー号が、長崎市万才町でも見つかりました。
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この津田式ケーボー号から、近くの人が実際に水を出してくれました。
ご覧のとおり、手押しポンプを動かすと、水口から井戸水が流れます。今でも井戸水が重宝されています。


馬明の路上文化遺産と投資のブログをご訪問くださいまして、大変ありがとうございます。


ブログ開設から、6月5日で8年142日を迎えました。目標のブログ開設10周年まで1年223日です。




これは長崎訪問記第8弾&井戸シリーズ第5弾です。
今回は『津田式手押しポンプと長崎かんぼこ』です。 



★1 長崎の津田式ケーボー号★
長崎市内でレア蓋を散策中に、万才町の駐車場シスパーク出口側で、津田式ケーボー号を見つけました。
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後からわかったことですが、長崎県庁前の国道324号線(県庁坂通り)を歩けば、手押しポンプがもう一つあったようです。これは次回のお楽しみです。

津田式ケーボー号を、正面からご覧ください。
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後方に見える小さな赤い花の群落は、ヒメツルソバで、花言葉は「愛らしい」「気がきく」

この手押しポンプは、津田喜次郎が開発し、1941(昭和16)年に大臣認定を受けた、津田式ケーボー号です。ロゴマークは「大臣」です。 
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この津田式ケーボー号は、ご覧のとおり、今でも使われています(再掲)。 
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地域の人が、植木の水やりや、水不足のときにも使える、ありがたい井戸です。
昔はここも、つるべ井戸だったようです。

この単式手押しポンプは、現在も使われていて、生命が宿った立派な路上文化遺産と言えます。



★2 からすみと長崎かんぼこ★
津田式ケーボー号があった近くには、1859(安政6)年に創業した小野原本店があります。
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この小野原本店店舗兼主屋は、1926(大正15)年に建設された商家建築で、文化庁の登録有形文化財(建造物)に2007(平成19)年12月5日に登録されました。

この店舗は、鯔(ボラ)の卵巣を塩漬けし、塩抜き後、天日干しで乾燥させて製造した長崎名物からすみが有名です。
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この近くで、長崎かんぼこの揚げかんぼこが売られていました。
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ここから、アジとイワシを原料にした、長方形の揚げかんぼこを買って食べました。
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値段は130円だったと思います。他県の製品より混ぜ物が少ないのが特色のようです。 
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長崎は長崎かんぼこ、飛魚の出し汁を使った長崎おでんが名物で、次回が楽しみです。 

長崎おでん七箇条が、長崎らしくおもしろいです。





※ 明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」は、「国際記念物遺跡会議」から5月4日、「登録が適当」と国連教育科学文化機関(ユネスコ)に勧告されました。

長崎市関係では、旧グラバー住宅、高島炭鉱、長崎造船所が登録申請されています。



皆様、『長崎市内で散策』を楽しみませんか!?