荒玉水道町村組合の量水器が中野に! | 路上文化遺産と消火栓

路上文化遺産と消火栓

町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

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荒玉水道の量水器は美しい!



荒玉水道の量水器です。


荒玉水道の路上文化遺産は、マンホールウォークシリーズと、『荒玉水道町村組合』の記事を含めると、今までに12回報告をしています。

第1回板橋宿にある荒玉水道の止水栓 、2回荒玉水道町村組合の水止栓を北区西ヶ原で発見!、3回超レアな荒玉水道町村組合の制水辨を発見!、4回中野で荒玉水道町村組合の止水栓を2枚発見! 、5回荒玉水道の地上式消火栓を発見!、6回荒玉水道のマンホールを発見!、7回荒玉水道の消火栓の蓋を見っけ!、8回荒玉水道の止水栓を高円寺北3丁目で発見!、9回荒玉水道の止水栓を阿佐ヶ谷で発見!、10回荒玉水道複排気辨の蓋を見つけ!、11回荒玉水道泥吐室のマンホールを発見!、12回桃園川緑道脇で荒玉水道泥吐室のマンホールを発見!に続き、13回目は『荒玉水道町村組合の量水器が中野に!』です。

こちらも併せてご覧くださいませ。
※ この他にも荒玉水道町村組合の止水栓、水止栓を都内で発見しています。



★1 荒玉水道量水器の発見までの経緯★
荒玉水道町村組合の量水器は、マンホールウォーカーのバイブルである林丈二氏の著書“マンホールのふた 日本篇”(1995年12月10日初版第三刷)38ページに『区画量水器・消火栓・制水辨』が組み合わさった蓋として、紹介されています。

馬明はこの超お宝な複合蓋を見つけるため、本で紹介された豊島区千早町1丁目27番地の“牛込グリル”を探しに行きました。

しかし、近所の方のお話で住所は地番変更され、“牛込グリル”のオーナーも亡くなり該当地にはお店もありませんでした。目的の蓋もすでに撤去されていました。

一方、@KMB_ojiさんが去年6月に赤羽で荒玉水道の家庭用量水器を見つけていました。

最近になっては、@rzeka_52さんが同じ量水器を、私が座間の向日葵祭 新田宿会場へ行った8月21日の午後に中野で見つけています。



★2 荒玉水道の量水器の発見★
馬明は23日朝から、私が生まれ育った中野で荒玉水道の量水器を探すため、中野駅北口で下車し、あると予想される北口周辺の商店街や住宅街をくまなく歩きまわりました。

散策すること2時間後、念願の荒玉水道の量水器をやっと見つけました。
ここにありました。詳細の地図は省きますが、場所は中野5丁目の早稲田通りです。
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この写真は周辺環境をカットしてますが、荒玉水道の量水器の隣に散水栓があります。
これも探される方には大きなヒントになります。

なお、私が探した時はこのような情報もなく、あったのは量水器の写真と、越境蓋が近くかどうか不明の情報だけでした。

これは正面から撮った荒玉水道の右書き量水器です。
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量水器には荒玉水道町村組合の紋章が二つありました。
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これと同じデザインの東京都水道局の量水器もあります。これは一度だけ見ました。

拡大した量水器の紋章部分を左右ご覧ください。
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ここに設置されてから、およそ80年以上経ちますが、紋章はほとんど摩耗もせず、きれいに残っていました。

こちらは荒玉水道の右書き量水器と東京都の右書き量水器の寸法を、恒例の竹製物差しと100円硬貨で比較した写真をご覧ください。
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量水器の地紋は同じくダイヤ型でした。二つで違っていたのは量水器のフォントと紋章でした。
量水器を比べると、個人的には紋章のデザインの美しさと、フォントの歴史ある重みから、荒玉水道の量水器に軍配を上げました。

荒玉水道の蓋は、路上文化遺産DB“荒玉水道町村組合”に登録されています。


念願の量水器を見つけた後に食べたランチはレバニラ炒めです。
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レバは小さく、もやしが目立ったランチでした。税込680円でした。



※ 次回は赤羽で最初に見つかった荒玉水道の家庭用量水器をご覧いただきます。




皆さん、『荒玉水道の量水器』をご覧になりませんか?