『蒼き狼 地果て海尽きるまで』 | 路上文化遺産と消火栓

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町を路上観察すると路上や木造建築物に、昭和レトロを感じます。
マンホールの蓋や、ホーロー看板、木製牛乳箱などが見つかります。
ここでは、路上文化遺産と消火栓・防火水槽を取り上げます。

『蒼き狼 地果て海尽きるまで』

 

反町隆史主演の「蒼き狼 地果て海尽きるまで」を、3月3日全国超拡大ロードショーの初日に、109シネマズMM21横浜で観てきました。 

 

この日は、東京・有楽町で安倍首相が昭恵婦人とともに、私と同じ時間帯で鑑賞されていました。 

 

この映画の原作は、森村誠一氏の小説「地果て海尽きるまで 小説チンギス汗(上下)」で、モンゴル建国800年記念作品として、角川春樹氏製作で総製作費30億円をかけ、史上最大の「モンゴル帝国」を築いた男 チンギス・ハーン(テムジン)の非常に困難に満ちた生涯を描いていました。

 

テムジンが13歳のとき、敵対するタタール族に族長の父親が毒殺された少年時代、テムジンの出生が父親のモンゴル族の血筋ではなく、敵方のメルキト族の種だといわれ、そのことで部族に見捨てられ、財産もなく、家族の絆を守るため実弟まで殺した少年時代、ジャムカとアンダ(盟友)の誓い、ボルテとの結婚、ボルテがメルキト族に略奪され救出後に生まれた長男のジュチが辿る過酷な運命、そしてモンゴルを平定し、そこでチンギス・ハーンと名乗り、その後、金国を攻略開始するまでの波乱万丈な生涯を描いた映画でした。
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私は、日本経済新聞朝刊に連載中の堺屋太一氏の小説「世界を創った男 チンギス・ハン」をここ2か月ほど毎日、読んでいます。 
しかし、最初から読んでいなかったため、テムジン(チンギス・ハーン)と宿敵ジャムカとの関係が見えていませんでした、この映画を観て両者が何故、敵対関係になったかの理由がわかりました。 

この映画は日本人が主演、共演で、撮影はすべてモンゴルロケというものの、やはり日本映画を感じさせられました。

 

映画ではモンゴル軍の兵士が多数出演した騎馬戦での壮絶な戦いや、エキストラ27,000名をも動員した即位式でのできる限り本物にこだわって撮影されていましたが、出演者が普段からテレビなど見慣れた存在だったことからも新鮮味に欠け、壮絶な戦いのシーンでは、やはり外国で製作した映画の迫力さには勝てないと感じました。

 

モンゴルへは日本からの航空便の本数も少ないないのですが、映画の予告ではHISが羽田からのモンゴルツアーを募集するとのことでした。

 

みなさん、この映画を機会にモンゴルへお出かけくださいませ。