家族皆んな元気で、平穏無事に一年が過ぎようとしていることに感謝しつつ、大晦日も時計を修理しながら、年越しです。
状態のとてもいいイングラハムの八角時計を倉庫から出してメンテナンスしています。
振りベラを継ぎ足すか、あるいは加工して作るかの選択です。
時計がいい状態ですので別の部品を継ぐのではなく、オリジナルの振り竿を叩いてペラを作る事としました。
機械は分解してオーバーホールしました。
ゼンマイ清掃油引き、ホゾ詰め、磨きといつもの作業です。
時計の箱もさる事ながら、機械も錆はあるものの、状態は良好です。とても100年以上経つ機械とは思えない綺麗なままで残っています。
このまま、時間を追い込みながらしばらく様子を見ることにしました。
さらに、同時並行で、アンソニアの八角掛時計もメンテナンスしています。
また、文字板は白で補修がされています。時代の古い紙コピーの文字板で、黒い影が出た部分を白で補修したようです。
こちらも一旦紙を剥がしてオリジナルの文字板を出して見ましたが、手書きのローマ数字が消えたり塗装が剥げていたりで使えません。
この当時のアンソニア時計は、文字板にマークがないものが多く単にローマ数字のみの文字板がオリジナルのようです。
全ての塗装を落としたのちに、新たにローマ数字の紙文字板を貼って作成しました。
色褪せ加工をして時間はかかりましたが、新しい文字板に修復しました。
大晦日は、この機械をメンテナンスしながら年を越したいと思います。
皆さんも良い年をお迎えください。