コロムビアのポータブル蓄音機を入手したのですが、No15のサウンドボックスをよく見ると、裏側から分解しようとして、赤ゴムが割れています。
写真では分かりづらいですが、こじ開けようとして途中でやめたので、斜めになっています。
しかも弾力を失って硬化し、崩れ易い状態にもなっています。
このままでは使えず、捨てるのも勿体ないですので、なんとか修復出来ないものか、やってみました。
問題の裏側は、赤ゴムが固着していますので、ビスを外して、硬くなったゴムをパーツクリーナーや556などで溶かしながら外しました。
ヘラで固着した赤ゴムを削ぎおとして洗浄しました。結構、完全に落とすのに根気がいりますが、ここは我慢です。
次に用意したのは、薬品の瓶などに使う赤ゴム栓です。下径が43mmのもの。これ自体は1個が175円とお手頃価格です。これをカッターで必要な厚さに切って加工しました。
赤ゴム栓が下径40.5mmのもので、42mm位のところを使う位がベストかと思いました。
表は、ガスケットを虫ゴムに交換して、トンボを取り付けました。
これで、サウンドボックスの修理も一通り完成です。
見た目も問題なく実用で使えますので、捨ててしまうよりは、ゴムの削除や部品のリューターで削るなど手間はかかりますが、新たに歌口を入手する前に自前の修復方法としてはありだと思いました。
突然で恐縮ですが、話は変わって前回の続きです。明治期の二つの時計をオーバーホールしていましたが、漸く完成して、現在、時間の追い込みをしています。
年末年始は、精力的に時計などの修理をしていきたいと思っています。
時間が出来ましたら、状況をまたアップしますね。
12月は、もう1回アップして、新年を迎えたいと思います。皆さん良いお年をお迎えください。