ふらり一人旅 ~ 魅惑の東京、卒業旅行だけど主役そっちのけで遊びたい編㉙ ~ | つっちーの“ひとりでよがって”

つっちーの“ひとりでよがって”

つっちーがひとりでアレコレとよがってます。
よかったらあなたもよがってね。

では続きです。

わたしは江戸時代の滑稽本である『東海道中膝栗毛』が大好きです。
「滑稽」本というだけあって、主人公である弥次さん・北さんがお伊勢参りに向かう道中の出来事が面白おかしく描かれており、めちゃくちゃ面白いので超おススメです。
で、同作に登場する宿場、いわゆる東海道五十三次において様々な名物料理が描かれているのですが、中でもわたしが『川崎の奈良茶飯』『丸子のとろろ汁』に並んで食べてみたいのが『桑名の焼き蛤』です。

この日訪れた『むぎとオリーブ』様では、その桑名産ハマグリを使ったラーメンを食べることができるのです。
で、注文したのがこちらの『蛤SOBA』。

 



さっそくいただきます、どれどれ。
おー、これは美味しい!
ハマグリの風味が口の中に広がった瞬間、4年3か月越しの思いが叶ったことを実感しました。
ついでと言っては何ですが、『スパイスカレー』という小ぶりなカレーライスも注文しており、お腹一杯になってお店を後にします、ごちそうさまでした。
これで目的⑦も達成。

残る目的はただ一つ、東京駅でのお土産購入です。
ここから東京駅まではそんなに遠くないから歩いて帰ろう、ということになりました。
JRの線路まで行きあたって線路沿いに進めば東京駅まっしぐらだろうと思い、スマホナビで線路の方角だけを確認し、あとは脳内ナビの指示通りに歩きます。
途中、娘の希望で2か所の商業ビルに立ち寄りつつ、やがて有楽町駅にたどり着きました。

ここから先、高架下の飲食店街を通っていたところ、あちこちに楽しそうなサラリーマングループの姿が。
あっ、今日は花金かー、と、この3日間仕事を離れていることで曜日の感覚がマヒしている自分に気づきました。
大都会東京で働くことは大変なことも多々あるだろうけれど、その分仕事から解放される束の間の幸福感は格別なのかもしれません。

そんなことを思いながら歩き続けたところ、東京駅丸の内駅前広場に出ました。
ライトアップされた東京駅をバックに家族写真を撮った後、東京駅構内の数あるお土産売り場を物色し、職場用に2個のお菓子を購入。
2日間お休みをいただいたので、1個/日×2日=2個、というわけです。
息子は息子で、翌週末お友達の家にお泊りに誘われているため、お土産を持参したいとお菓子を購入しておりました。

これで目的⑨を達成し、本日の私的な目的完全制覇です。
この日はもうホテルに戻ることになり、京葉線改札を抜けて列車に乗り込みます。
幸いにも東京駅から扉付近の座席に座ることができましたが、息子は座れず扉の前に立っておりました。
途中、「代ろうか?」と聞きますが、頑なに首を横に振ります。
わたしの腰を気遣ってくれていたのかどうかは定かではありません。

腹のガス充満にはこの日も苦しめられたものの、19時台の列車だったためか舞浜駅からのディズニー組の乗車も前日に比べたら大幅に少なく、身体的にも気持ち的にも随分楽な状態で海浜幕張駅に到着。
ホテルに向かう途中のミニストップで翌日の朝ごはんを購入し、20時半過ぎにホテルへ帰着しました。

疲れをとるためにすぐお風呂に入りましたが、明日には家に帰り日常が戻ってくるのかと思うと、風呂上りには急激な東京ロスに襲われました。
すこぶる憂鬱な状態でボーっとしていたところ、風呂から上がった息子は当たり前のようにゲーム開始。
わたし的には、息子と二人で知らない街を歩き回るのは超楽しかったのですが、息子には「楽しかった今日の出来事についてパパと語らう」という選択肢は皆無のようです。

そんなこんなで、東京ロスを抱えつつ3日目が終了。
旅も大詰め、次回はいよいよ最終回です。