動画でよがる ~ 年末年始、あれも観たいわこれも観たいわ、てゆーか誘惑多すぎじゃね?編⑨ ~ | つっちーの“ひとりでよがって”

つっちーの“ひとりでよがって”

つっちーがひとりでアレコレとよがってます。
よかったらあなたもよがってね。

みなさん、こんばんは。
いよいよ今年の年末年始特別編も本日で最終回、前回に引き続き、香港その他中華圏映画特集で有終の美を飾るアルヨー!!

最後くらいは、いつものようなダラダラとした前書きは省略するアルネ。
その分、万里の長城を彷彿とさせる長文にはご容赦アルネっ。
ついでに、中国四千年の歴史の深さを感じさせるネタバレにもご容赦アルヨーーっっ!!

〇ゴールデン・ジョブ(香港)
ぬぬぬっ!?
この映画のパッケージには「製作総指揮ジャッキー・チェン」との文字が・・・。
二度あることは三度あるというが、それでもジャッキーが携わった作品をスルーするだけの理由はないし、なにより俳優陣のメンツがなかなか豪華。
以下、登場人物の名前を演じる俳優の名前に置き換えてご紹介します。
少年時代にオイタをしていたイーキン・チェン、ジョーダン・チャン、マイケル・ツェー、チン・ガーロウ、ジェリー・ラムの5人の義兄弟。
彼らの正義感や絆に心打たれたエリック・ツァンが身元を引き受けて義理の親となり、大人になった5人は義賊のような活動をしております。
ある日、難民キャンプの子供たちに提供する目的で新薬を盗んだはずが、トラックに積まれたのは大量の金塊。
これは密かに借金地獄に陥っていたマイケルの裏切りによるものでした。
驚いた他の4人、その場で金塊強奪に絡んでいた外国人マフィアと銃撃戦になりますが、ジョーダンが誤ってエリックの脚をピストルで撃ってしまいます。
マイケルは姿をくらまし、散り散りに逃げていた途中でイーキンは逮捕され刑務所に収監、ジョーダンはエリックを撃ってしまった罪の意識から浮浪者のような生活を送ることに。
そんな中、エリックは日本の熊本で隠居生活を始め、ご近所の倉田保昭とお友達になりました。
一緒に生活している娘は、ジェリーといい仲になっています。
イーキンの出所を迎えに行ったチン、ジョーダンを探し出し共にエリックの元へ帰りますが、車椅子生活をしているエリックの姿にジョーダンは涙を流し、マイケルを捕まえるためみんなで作戦を練ります。
しかし逆に罠にハメられたあげく、エリックとお友達倉田はマイケル一味に殺され、娘は連れ去られてしまいました。
怒りに燃える4人はマイケルの居場所を突き止め、ケリをつけるのでした。
それにしても、5人と義父は深い絆で結ばれていることが随所に示されていたのに、ここまで落ちぶれるか、というくらい裏切り後のマイケルは救いようがないヤツとして描かれています。
しかしラストバトルの際、裏切る前に「俺が道を踏み外したらお前の手で殺してくれ」と伝えていたジョーダンにわざと撃つように仕向け、満足げな表情を浮かべて死んでいきます。
そしてラストシーンでは、難民キャンプの子供たちの元へ毎月密かに新薬を送っていたことが判明するという、ウルっとくる事実が判明。
三度目の正直という言葉どおり、直近で観た「ジャッキーが出演せずに製作だけ携わった映画」三本目にして、ようやくハズレ作品に当たらずに済みました。

〇西遊記 女人国の戦い(香港・中国)
年明けにGYAOで視聴した映画。
ドニー・イェンが悟空を演じた「モンキー・マジック 孫悟空誕生」と同じシリーズの第3弾らしいが、未鑑賞の第2弾と今作で悟空を演じるのは、第1弾で牛魔王を演じたアーロン・クォック。
サル度が抜群に高かったドニーには及ばぬながら、アーロンもなかなかのサルっぷりでした。
それにしてもですよ、「女人国」だなんて、架空の国にしとくのはもったいない、実際に存在したら「行きたい旅行先ランキングぅ」で文句なしの1位に輝きそうな、夢が大いに膨らむとともに股間もみるみる膨らみそうな素敵な国だとは思いませんか?
実際、映画の中でもですよ、男がいないため女人たちはガードが非常に緩く、胸チラや美脚が盛りだくさん。
スケベキャラで知られる猪八戒だけでなく、チラリズム万歳かつ無類の脚フェチであるわたしにとってもウハウハな国であり、どうにかして映画の世界にお邪魔できないものかと頭をフル回転していたため、途中のストーリーが頭に入っておりません。
しかしながら女人たちは好戦的、男である三蔵と妖怪3匹は侵略者とみなされ、悟空の活躍がなければ危うく命を落とすところでした。
ふぃー危ない危ない、迂闊にも映画の中へ旅立っていたとすれば、美しい女人たちに囲まれて天にも昇る思いを体験するはずが、実際には恐ろしい獄卒たちに囲まれて、地獄のあらゆる責め苦を永遠に体験する羽目になっていたであろう。
そういえば、原作の西遊記にも女人国が登場し、その地に流れる川の水を飲んだ三蔵と八戒が妊娠して大騒ぎ、というシーンがありましたので、この映画の女人国の方々も、同じような方法で子孫を残すものと思われます。
また、原作では何が何でも童貞を死守しようとする三蔵が、本作では女人国の陛下に恋をしてしまい、陛下も陛下で、初めて見た男という生き物に一目惚れすることから、一応ラブストーリー的な話になっておりますが、なんと、三蔵を演じた男優さんと陛下を演じた女優さんは、本作製作後に実際に結婚したそうな。

〇Mr.Long/ミスター・ロン(台湾・日本・香港・ドイツ)
主演は台湾の俳優チャン・チェン、冒頭の舞台は台湾で、日本に舞台を移した後も台湾人不法滞在者との絡みがあるなど、てっきり台湾・日本の合作と思いきや、どこにもそれらしさはありませんでしたが香港とドイツも合同製作とのこと。
「レッドクリフ」の孫権役で日本でも有名と思われるチャン・チェン、彼は本作を含め殺し屋系の役がとっても似合います。
本作でも冒頭で5~6人を華麗に瞬殺して惚れ惚れしたのですが、次の任務で日本に行き、ターゲットの腹をナイフでえぐろうとしたところ、なぜかナイフがポッキリと折れてしまい、捕まって袋叩きに遭います。
うーん、さきほどのカッコよさから一転、ヘタレ臭がじわじわと漂ってきました、まだ開始からわずか10分程度ですが、主人公死亡により早くもエンディングに突入しそうな勢いです。
ここで、ヤクザの身内と思われる男が親分を刺してドタバタする間にチャン・チェンは命からがら逃亡し、無事に映画継続となります。
ところが、逃げ延びた先の田舎町で少年に助けられてからは、ハートウォーミング映画に様変わり。
少年とその母、そして本人が名前を名乗るシーンはなかった気がするけど「ロンちゃん、ロンちゃん」と馴れ馴れしく呼ぶ世話好きな住民たちと触れ合ううちに、殺し屋らしさは薄れていき、麺料理の屋台を開いて細々と暮らしていきます。
途中、屋台にヤクザが現れ、世話好きおばちゃんの一人が銃で撃たれたうえに自らも腹を撃たれますが、これは夢でした。
しかしいつかはそうなるのではという不安を抱えつつ、台湾の仲間が準備してくれた帰郷のチャンスを捨てて少年親子と家族のような日々を過ごしていたところ、元々シャブ中だった少年の母は、そのきっかけとなった男に見つかって追い詰められ、自殺してしまいます。
その男はチャン・チェンが仕留め損ねたターゲットと繋がっていたことから、彼の住居にターゲットと仲間たちがやって来て、平穏な日々は終わりを告げることに。
住民たちが暴行される中、ついに怒りが爆発したチャン・チェン、殺し屋としての腕は錆びておらず、十数人いた悪者たちをいとも簡単にやっつけてしまいました。
しかし彼の正体を悟った住民たちから「出ていけ」と追い出されてしまいます。
シーンは変わって再び台湾、ボスから新たな依頼の話を受けつつ窓の外に目をやったところ、通りを挟んだ向かいには少年と住民たちの姿が・・・。
いかん、このシーンを思い出したら涙が出てきました。
チャン・チェンはめっちゃカッコいいし、話の展開にもメリハリがあるし、殺し屋がそんな簡単に居所を探し当てられてどうすんだ、というツッコミを入れたくなるのを差し引いてもラストは感動的。
超おススメな映画です、ぜひぜひご覧ください!!

長かったアルが、今回はここまでアルヨ―、辛抱強くお付き合いいただきアリガトアルネー。

というわけで、今年の年末年始特別編はこれにて終了です。
GYAOという新たな鑑賞手段を得た今回、せっかくレンタルで鑑賞したのに直後にGYAOで配信された、ということが何度かありました。
今後も同様のことが頻繁に起こりそうです。
けちんぼなわたしは、そのたびに損した気分になることでしょう。
さてさて、来年はどうなることやら。

ではわたしが生きていればまた来年、嫌々でもお付き合いいただけると幸いです。
ごきげんよう。
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