酩酊状態においては、脳の痛覚神経が麻痺し、痛みを感じないという。
身体の痛みと、心の痛みの違い。
身体の痛みとは、身体に対してこれ以上負荷が掛からないようにする為に与えている警告。
その痛みについて、真剣に考えることは割合的に少ない。
身体の大怪我をあまりしたことないせいかも。
心の痛みは、常に存在していて、
ある程度のものなら、時間が経てば完全に治ってしまう身体の治癒能力とは違っていて、
脳の中のメモリーに、消去したくても出来ないような、奥のところにずっと残っていて、
完全に無くなることは叶わない。
ピーク時には、心のペインの伝染が、日常生活に影響を及ぼすので、
非道徳的行為や不健康状態に近づいていき、
自殺願望や家出衝動に駆られてしまう。
思い出そうとできるのは、楽しい時、眩しい時。
反芻するのは、悲しい時、何も持っていない時。
私は、遠回りした。
早朝の、川沿いの道を歩く。
桜は完全に散ってしまっていて、道の所々にはゴミが散乱している。
夜に歩いていると、暗くて気付かないものだったり、どうでも良いものが、
朝になるとやけに目立ってきてしまう。
そして、また同じことを繰り返し続けていく。
意識は保っている。ただ、眠気だけが迫っていた。
誰かと話している時は、気が紛れているのに、
自分と話している時は、禍々しさや愚かさに戦慄する。
そして、今宵も後悔の嵐。
毎日毎日、悩み続けていくうちに、やがてどこへ辿り着くのか。
終わりの無いように思える道を歩き続けていく内に、方向を間違ってしまったのだろうか。
朝は、嫌いじゃない。