〈東西に連なる棒状雲〉

(2月9日PM14:00頃〜)


(航路にはなく延々と滞留していたことから飛行機雲ではない)


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 今週の始め、久しぶりの積雪から大混乱に陥った首都・東京。大雪警報までが発令されている。雪だけではない。少し前(1月28日)には東京湾を震源にM4.8の地震があった。この地震では東京23区を中心に首都圏で震度4を観測している。能登半島地震から約一ヶ月。やや大きく揺れたことから驚かれた方も多かったのではなかろうか。


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【この数日、東京(湾)近郊で発生した地震】


★〈東京湾を震源とする地震〉

★〈その周辺を震源とする地震〉


1月26日、東京都23区、M2.6、最大震度1

1月28日、東京湾北部、M4.8、最大震度4

★1月30日、茨城県南部、M2.9、最大震度1

★1月31日、千葉県北東部、M3.0、最大震度1

★2月01日、千葉県北西部、M3.5,最大震度1

★2月07日、茨城県南部、M3.3,最大震度1

★2月09日、埼玉県南部、M3.8、最大震度2

★2月10日、茨城県南部、M4.0、最大震度3


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 首都直下地震の危機が叫ばれて久しい。海洋や島嶼部での発生を除けば、1931年の西埼玉地震以降、M7クラスの大地震には93年に渡って遇っていない。とりわけ南関東はそうだ。こうした中、千葉県北西部、ことに東京湾を震源とする地震が増えているのは気になるところだ。言うまでもなく東京は日本の要である。首都圏は大丈夫だろうか。

 首都直下に該当する大地震を年代順に列記してみよう。

◎トラフ型地震

東京湾での地震

○その他の地震

○1633年03月01日、寛永小田原地震、M7.0
◎1703年12月31日、元禄地震、M8.1~8.4
○1782年08月23日、天明小田原地震、M7.0
○1853年03月11日、嘉永小田原地震、M6.7

1855年11月11日、安政江戸地震、M6.9

1894年06月20日、明治東京地震、M7.0

○1895年01月18日、茨城県南部地震、M7.2
○1921年12月08日、茨城県南部地震、M7.0
○1922年04月26日、浦賀水道付近、M6.8
◎1923年09月01日、関東大震災、M7.9
(以下、余震は省略)
○1924年01月15日、丹沢地震、M7.3
○1930年11月26日、北伊豆地震、M7.3
○1931年09月21日、西埼玉地震、M6.9

※《海洋や島嶼部での地震は除く》


〈安政江戸地震の被害状況を伝える瓦版〉

(家屋倒壊による犠牲者は一万人とも)


 とりわけ警戒すべきは東京湾であろう。安政江戸地震や明治東京地震は東京湾を震源に発生している。人口のみならず、インフラまでが一極集中しており、危険性は当時の比ではない。被害総額は天文学的な数字になる可能性が高い。日本社会そのものが崩壊してしまうのだ。

〈安政江戸地震に於ける震度分布〉


〈画像はネット(清水建設)から借用〉

 大地震の前にはサイレント(ゆっくり)地震が発生するとされる。東京湾でも1989年に、この地震(東京湾でも巨大地震の危機/下記参照)が確認されている。本震ならM8.3から8.7に相当する巨大なものだ。まだ35年しか経っていない。いつあっても不思議ではないということか。


《 過去記事》


 戻って、冒頭の雲に関して、これって何だろう。よく見掛ける自然現象ではあるが、どうして出来るのだろうか。雲は季節によって様々な顔をみせる。風向きによっても形を変える。気圧や気温の変化も雲の生成に深く関わる。だが長時間同じ姿勢を保って滞留したり複雑な形状になるとこれだけでは説明が付かない。幾何学的な紋様なら尚のことだ。

〈UFO?雲〉
(過去写真より)

(本文と関係ありません)

 地球は巨大な磁石である。だから北極と南極が存在する。当然のこと磁場もある。そして“病巣”に従い位置を変え強弱を繰り返す。病巣とはプレートや断層のことだ。この歪みが気象の変化だけでは説明が付かない形状の雲を生成するのではないのか。言わば、下敷きに砂鉄を撒き、その裏側から磁石を宛がうのと同じ理屈だ。誰しも子供の頃やったことがあると思う。位置や角度、そして強弱を変えることで様々な紋様が浮かび上がる。これと一緒ではなかろうか。

 かといって地震雲を肯定するものではない。だが否定も出来ない。もし、風向きに逆行したり気象条件では考えられないような紋様であるなら、やはり磁場の影響を疑うべきかも知れない。中国だけではない。古来よりこうした宏観は世界各地に存在する。バイアスの可能性は高いものの、はて?? 皆さんはどう思うだろうか。

 因みに、棒状雲が磁場による応力とするなら東側は茨城から福島にかけて(の海域)、西側ならまたアノ一帯を指向しているが・・。

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《余談》


【危険極まりない除雪の路上投棄】


 久々に関東平野を白く染めた雪。東京には大雪警報までが発令された。だが、この降雪には、もう一つ困ったことがある。除雪に関するマナーのことだ。あまり雪の降らない地方ほど深刻かも知れない。そもそも雪国では生活道路の確保が最優先事項である。だから、積もった雪は路肩へ、歩道の雪も路際へと片付けられてゆく。でも首都圏は違う。歩道だけではない。敷地内の雪でさえ道路に投げ捨てる者が如何に多いことか。


 するとどうだろう。通行の妨げになるだけならまだしも、この時期、日陰なら路面凍結は数日に及ぶ。車のスリップだけではない。自転車の転倒事故だって誘発する。それも軽症ではない。命に関わるものばかりなのだ。果たして、どこまで認識しているのだろうか。たかが雪もされど雪。そもそも不法投棄であり道路交通法にも触れると思うのだが。