◆嫌煙の仲は離婚の始まり◆
  
 〈〈新酷語辞典より〉〉

『犬猿の仲』
〔寄ると触ると喧嘩三昧の間柄〕

『嫌煙の仲
〔煙たがって、寄り付こうともしない疎遠な間柄〕

《《折り紙で犬vs猿》》

「私は犬猿の仲かしら」

「お宅はどう?」

「そうね、うちは嫌煙の仲よね。だって主人がそばにいるだけで嫌だもの」

「でも退職金が出るまでの辛抱よ」

《《《《😱》》》》

 日本でも離婚率の高さが際立ってきた。この数年はコロナ離婚も加わり急増の兆しにあるという。人口1000人に対する全国の平均離婚率は1.69である。都道府県別では/高い順に(1)沖縄県2.52(2)福岡県1.94(3)宮崎県1.92、そして(4)大阪府と北海道が1.89で続く。一方、離婚率が低いのは(1)新潟県1.28(2)富山県1.29(3)秋田県1.33(4)山形県1.34(5)石川県1.36・・といった順位であった。

〈年次別、婚姻と離婚件数〉
(厚生労働省「人口動態統計(確定数)の概況」/2025年)

 長年、我が国では離婚は少数派であり、ことに女性に対しては「出戻り」と称して蔑視する傾向にあった。それが今、(離婚の)言い出しっぺの過半数は妻側からとされ、取り残された亭主族の晩年が大きな社会問題になってきている。

 とにかく何も出来ない。炊事洗濯のみならず生活の術を全く知らない。仕事人間だった者ほど深刻らしい。家庭を顧みなかった天罰か、人徳の欠如かはともかく、孤立による認知症疾患も日々激増というから恐ろしい。


〈同居期間別離婚件数の推移〉

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❋〈このように離婚に至るまでの同居期間は5年未満(28.7%)が最も多く、そして20年以上(21.7%)と続く。言わば『はやぶさ離婚』か『熟年離婚』に選別されている様子が見て取れる〉

 〈婚姻率、離婚率の年次別推移〉
(厚労省の人口動態統計に基づく)
 明治以降、日本人の離婚率は約8%で推移していた。それが(上表の通り)1980年頃から急増する。2000年以降の低下は、少子化で急減した婚姻数に対しての数値であり、離婚率で見る限り上昇の一途であることに変わりはない。いわば、2024年の離婚数(185.904組)は、同婚姻者の3組に1組が別れたのに等しいことになる。

 離婚急増の要因は女性の社会進出や自立に伴う思考の多様化にある。だが、視点を変えた、もうひとつの仮説が面白い。住居の洋風化であり、ことに対面キッチンにあるというのだ。

 こうした生活様式は1980年頃から急速に普及した。居ながらにして全体を見渡すことができる。人気ドラマを見逃すこともない。こんな便利なものはない、と思いきや、そうでもないらしい。独立型キッチンの時代には想像もしない光景を目にしてしまう。

 コロナ対応でテレワークにシフトするにつれ在宅時間は増えるばかり。家事に追われる傍らには、いつだって亭主族の醜姿が見える。鼻屎をほじりつつ、ソファーに横たわるふしだらな風体たるや、アンコウそのものではないか。しかも辺りは散らかし放題で片付ける気配もない。イライラは限界に達する。「おーい、お茶!」の命令でもあろうものなら堪ったものではない。堪忍袋の緒は切れ、この日を境に大惨事世帯大戦(嫌煙の仲)へと突入してゆく。

 これが事実かどうかは分からない。だが、生活様式の洋風化と時を同じくして、離婚も増えていることだけは確かだ。やはり、女性の社会進出や自立に伴う思考の多様化のみならず、和式離れもひとつの要因といったところか。

 出生率の低下で激減する人口にあって非婚化が更なる悪循環を生む我が国の実態。しかも、やっと婚姻に漕ぎ着けたと思いきや『はやぶさ離婚』では、もうどうにもならない。少子化なんて生易しいものではない。無子化社会が到来するのだ。出生率(1.0)は一世代毎の半減を意味する。現在の出生率は限りなくこれに近い。このままでは22世紀を待たずして機能不全に陥ってしまう。自然の節理とはいえ、この国に未来はあるのだろうか。

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「で、お宅はどうなの?」

「ドキッ!!🌚」

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〈働き方改革で在宅時間が増えるってことは〉

「新婚早々、オイラも追い出されるのかなー」 

「ゾウ~!」