去年の夏に交換したYZF-R3のタイヤですが、実のところ冬に入る前にスリップサインに到達していました。
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どうせ実家帰った時にしか乗ってないので、そのままダマシダマシ乗っていたワケですが…もう春ですね。
山も走れるようになりますね。ゆえに、
タイヤ交換が必要ですね。
POWER2CTのフィーリングはとても良く、リピートしたい気持ちはあるのですが、残念ながらライフがよろしくありませんでした。5,000kmより前でスリップサイン到達はさすがに短命でしょ。
ライフを期待するならばROAD5か6か、もしくは同クラスのツーリングタイヤじゃないとダメですね。ただし5万円前後の資金が必要になりますけど。
ここ最近の私のサイフはマジェスティ4D9のほうに持っていかれる事が多く、その状況はもうちょっと続きそうでして。ようするにYZF-R3の新品タイヤを買う余裕はありませぬ。
ならばまた戻るか…
中古タイヤに。
私は帰ってきた!
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てなワケで。とりあえずリヤだけは中古タイヤ使ってしのぐことにしました。
※フロントはまだしばらく持ちます。
以前からタイヤは探していて、
「サイズ160/60ZR17、製造年が2020年以降、溝がそこそこ残っている、格安」…で検索してたんですが、BT50とROADSMARTⅢばっかりでした。もっと新しい銘柄ももちろんありますが、例えばROAD5あたりになると状態の良いものは中古でも値が張ります。
スポーツ系の銘柄に至ってはあまりタマがないし、あっても終了寸前のものばっかりなので思ったほど選択肢は多くありません。
まあ中古タイヤなんで。実績の多い銘柄じゃないと数は出回らないですね。
現在の160タイヤ採用車と言えば、CB400SF・SV650・Ninja650・CBR400R・Z650RSあたりかな、どれもカッ飛ばす系の単車ではないのでツーリングタイヤの比率が高いのもムリはありません。
で。結局選んだのはこちら。
DUNLOP SPORTMAX
Roadsport2
160/60ZR17 2022年製
※送料もコミコミで3,900円で入手
この銘柄はお世辞にも人気があるとは言えず、ぶっちゃけKATANA純正以外でほとんど見たことがありません。
webでインプレ探しても件数は少なく、しかも低評価が多いんではなかろうか。
なんでよりによってそんな銘柄を選んだかと言いますと、同じDUNLOPのGPR300のフィーリングが気に入ってるんです個人的に。ライフが紙なので現在は選んでいませんが。
で、そのGPR300もやっぱりweb上での評判が良くないんです。て~ことは単に私の感性が世間一般とはズレているだけで、Roadsport2が良いと感じる可能性がある…かもしれない…だったらいいな…と考えたワケなのです。
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到着したブツを点検します。
格安品ですから。
まず目立つのがパンク修理痕1ヵ所(ただし焼付修理)そしてトレッドに深め切創が1ヵ所。
あとクッキリと5cm巾程度のセンター摩耗が進んでいます。バンク角ゼロで2,000kmくらい直線走らないとこんなんならんでしょってくらいの。
総じて見た目はひどく、もしも私でなければ「誰がこんなの買うか!」ってくらいのポンコツ。
もちろん出品情報にはそれら全て記載されています。そのうえで私は出品業者(今まで何本も買っている)を信用しているので躊躇なく買いました。
ただしこのタイヤで最高速チャレンジなんかしませんぜ。
アタリマエです。オトナなんだからそのへんの加減はちゃんとやります。あくまで信用するのは「中古タイヤと言う名の商品」としてであり、個別の品質は全く別の話です。
そこは自分の判断で。
粛々と交換。
POWER2CTくらい柔ければネタになりますが、Roadsport2は至って「ふつうのタイヤ」でした。特に書くこともないので関連する作業を紹介。
【タイヤ抜きのコツ】
ホイールからタイヤを抜くのに、最初の片側は簡単に抜けるのに、反対側がなかなか抜けずに苦労した人はかなり居るんではないでしょうか。
これは古いタイヤのビードがホイールリムに対して強烈なグリップを発揮するためで、古いタイヤの作業にもビードクリームをたっぷり使えば抜けやすくなります。
塗るのはココ。
ビードの「裏側」です。ちなみに嵌める時も同じで、ココに塗るか塗らないかで最後のひと嵌めの労力が変わってきます。
【スイングアーム裏の掃除】
スイングアームの内側は見えにくいし手も入りにくい、とても掃除がやりにくいところです。
しかしタイヤ交換でホイールを外した時は完全に丸見え。
もちろん掃除もラクちん。この機会を逃さず飛び散ったチェーンルブもろとも納得いくまで拭き取りませう。
※言うほどキレイになってない。
バイク屋にタイヤ交換を依頼する人であれば、追加料金を払って掃除をお願いしてもいいくらいです。
【ドライブスプロケットの点検】
ドライプスプロケットは普段でも容易に点検はできますが、真にじっくり見たければ地面に這いつくばって覗き込まねばなりません。これはけっこうツライし見る角度も限定されます。
しかしホイールを外してハブのみの状態であればあらゆる角度から見れるので、この機会を逃さずじっくり観察します。
む。ほとんど摩耗してないんじゃない?
装着後4万km以上経過していますがまだまだ使える。
ちなみにチェーンもスプロケと同時期に交換していますが、そちらは相応に消耗しています。ざっくり計算すると0.6%ほど伸びていました。近いうちに交換してやらねばなるまいて。
【ハブダンパー交換】
前回交換から3万km弱経過しており、既にホイールとハブの嵌め合いはスカスカになっていますので部品は前から手配していました。
乗り方にもよるんでしょうけど…私の場合はタイヤ交換3回か4回でスカスカになって交換を意識しますネ。もっと丈夫で硬いゴムでいいんじゃないかと思うんですが、そうするとチェーンやスプロケの負担が増えてくるんでしょうか。
ハブダンパーは新品の場合に限り嵌め合いがかなりカタく、奥まで入り切らない事があります。YZF-R3のスイングアームはアクスルシャフトを緩めると少し拡がりますけど、それでも収まらないくらい。
なのでダンパーとハブのリブが当たる面に少量のシリコングリスを塗って嵌めこんでいます。
【リヤキャリパーの保持】
たいていどんな単車でもリヤホイールを組み付ける際のリヤキャリパーの保持にはひと工夫必要です。
ホールドプラグなどの補助工具を使うのが有名ですね。
でもキャリパーベースにはスライド溝があり、スイングアーム側の突起と噛み合う構造になっています。つまりスイングアームに接してさえいれば前後以外の位置が決まります。
したがって任意の位置にタイラップで縛るだけでもう落ちません。
余談ですが自分で単車をいじるのならタイラップのほかにも25mm巾マスキングテープがあると便利です。
タイヤ交換の時だけでも「スイングアームのエンドキャップの脱落防止」「ホイール丸洗い時にベアリング内に水が入らないよう養生」「プラプラになってるABSセンサーケーブルを邪魔にならない位置に仮固定」などなど出番はたくさんあります。
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試運転も無事に終わりました。
※写真撮らずに試運転180kmを走ってるので差し引いた数字
リヤのみ交換
(前回 2023/07/16 ODO:121,278㎞=6,441㎞で交換)
ちなみにPOWER2CTよりRoadsport2のほうが明かに実際のタイヤ幅が太いです。
ほんのチョッピリ迫力が増しましたが、他の人が見ても絶対気付きませんよね~。