20世紀後半金更紗(インドネシア・スマトラ島・スバギ)のご案内 | 呂藝のブログ

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こんにちは、呂芸ブログ中の人です。

本日は20世紀後半にインドネシア・スマトラ島で織られました金更紗のご案内です。

金更紗とは金を用いた更紗のことを指し、中でもインド・ジャワ(インドネシア)など東南アジアの更紗には卓越した「金更紗」が多く見られます。

素材としては金泥・金粉・金箔とあり、泥描きや塗布、印捺などの手法で金を更紗文様のすべてに重ねたり、または文様の輪郭線に重ねるなども加飾が施されエキゾティックな装いに絢爛豪華さが加わり、見る人の心を魅了する更紗と言えましょう。

 

 

 

この金更紗は巾107㎝×260㎝あり、鋸歯文様と呼ばれるギザギザ文様と茜色にも迫力があります。

 

 

鋸歯文様の更紗をスマトラ島ではスバギといいますが、元はインド・コロマンデル海岸よりインドネシア・スマトラ島に輸出されていた古渡更紗と言われております。ただインド更紗の鋸歯文様はもっと文様的といいますか、スバギのように鋭いものではなく茜色もスマトラ島の方が彩度が高く赤みが強い感じがします。そのためスマトラ島で伝統的に好まれていた鋸歯文様をインドにオーダーする形で輸入されたもの、自ら染織して作製されたものがあります。

 

 

スバギは縁取りの美しさも特出すべき特徴の一つです。ろうけつ染めやブロック木版による捺染と手描きと様々な手法でメリハリの効いた文様構成と茜色と黒のコントラストを作り出します。ここに金泥による豪華さが加わり文様に更なる深みを与えております。

 

巾もありますので、リメイク素材としても秀逸かと思われます。ここ数年、服飾デザイナー・ファッションデザイナーの方が古布を用いた新しいコンセプトの服をデザインされているのをよく拝見致します。また無機質な空間をデザインするにも有機的な古布は向いているように思えます。

 

現在店頭にて展示中です。お近くにお越しの際は足を運んで頂けましたら幸いです。

 

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