かんしくふ ちしんてんしん
  みふねのね ふみんしんてん しちふくしんか

(寒士九分 地心天心 神船の音 富民進展 七福神が)

解説

寒士(かんし)は「貧しい人。」、地心(ちしん)は「地面の中。」「地球の中心。」、天心(てんしん)は「空のまん中。中天。」「天帝の心。また、天子の心。」、神(み)は「霊的な力をもつものの意。‘山祇(ヤマツミ)’‘海神(ワタツミ)’など他の語と複合して用いられる。」、音(ね)は「おと。」、富民(ふみん)は「人民を富ませること。また、富んだ民。」、進展(しんてん)は「事態が進行して、新たな局面があらわれること。また、物事が進歩・発展すること。」、七福神(しちふくじん)は「福徳の神として信仰される七人の神。大黒天・恵比須 (えびす) ・毘沙門天 (びしゃもんてん) ・弁財天・福禄寿・寿老人・布袋 (ほてい) の七神。」の意味です。

余談

この歌は、霊界物語の下記部分を読んで、それをモチーフに書いた歌です。

『霊界物語 第24巻 第3篇 危機一髪 第9章 神助の船』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


雑感

この第9章の下記部分は、霊界物語ファン的に言えば、ちょっと留意すべき所なのではないか?

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誰が何と云つても艮の金神、坤の金神、金勝要神、一番地になるのが日の出神、四魂揃うて、誠の花が咲くお仕組、何程言依別が瑞の御霊でも、玉照姫が木花咲耶姫の分霊でも、玉照彦が三葉彦の再来でも、到底四魂の神には肩を並べる事は出来ますまい。

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一応、ここでも「艮の金神」「坤の金神」「金勝要神」「日の出神」「言依別」「玉照姫」「玉照彦」と、七つの神様の名前が出て来ているが……。

そういや下記に、七福神の話があったな……。

『霊界物語 第65巻 第5篇 讃歌応山 第26章 七福神』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


そして下記によると、七福神とは神のあらゆる美徳をあつめたもの、とある。

『三鏡 玉鏡 668 七福神』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


また大本神諭、伊都能売神諭にも「七福神の楽遊び」という言葉が出て来る。

『大本神諭 大正6年旧11月23日』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


『伊都能売神諭 大正8年3月12日』(「霊界物語.ネット~出口王仁三郎 大図書館~」さん)


七福神は宝船に乗ってやって来るけれど、神のあらゆる美徳がこの地上に顕現されれば、宝が手に入る、つまり全人類皆が、食いっぱぐれのない状態になる、ということなのだろうと思う。

また、お宝というと、下記記事を思い出す。

『(54)入蒙を考える(その一) ―みろくの世の宝―』(「霊界物語勉強室」さん)


とはいえ、日本が他国に攻め入って、そのお宝を日本が使う……というのは、ちょっと違う感じがする。

三韓討伐は、カラと日本の戦いの雛形だったのではないか。つまり体主霊従(カラ)と霊主体従(日本)の戦いで、霊主体従(日本)が勝つ、ということだろう。

わざわざ外国の地を日本の国が出張っていって統治しなくても、要は外国人も皆、食いっぱぐれのないような地球世界にすればいいのだ。

それには「人類みんな食いっぱぐれない世界」の、その霊(ひ)の本(もと)となる型、やり方、手本を出すだけで良いものと思われる。

それさえ出せば、後は外国が勝手に真似てくれるわけで、日本がわざわざ「外国のお宝」を管理しなくても、他国にあるお宝は、その当の他国に任せて、ただ「人類みんな食いっぱぐれない世界」のために、それぞれ使ってもらえば良いだけの話のはずである。

だから「宝」(体)が主ではなくて、「人類みんな食いっぱぐれないやり方、考え方」(霊)が主である、ということを示すだけでよいのだ。

そして、その「人類みんな食いっぱぐれないやり方、考え方」とは、善人悪人分け隔てなく、無料で誰にでもそのエネルギーを与えているお天道様(=太陽)のあの姿に倣って、税金を撤廃して、何もかも無料にする代わりに、皆がタダ働きする「日の光の政治」「与える政治」のやり方だと思う。

下記参照。