男はつらいよ おかえり寅さん | フッキーの日日是好日

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私の感じた毎日を時には熱く、時には個人の主観(あくまで個人的意見)で書きたいことを書こうと思い、ブログをすることにしました。

 

今、話題の映画
「男はつらいよ50 おかえり寅さん」
https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/movie50/
を昨日鑑賞してきました。

館内は高齢者の皆様で、ほぼ満席。
隣には、小さい子どもさんを連れていた若い家族がおられましたが、時折家族の笑い声が聞こえてきたので楽しんでおられたのでしょう。

久しぶりに正月の顔である寅さんの四角い顔を見た時には、とても懐かしさを感じ、時には笑い、時にはシンミリとし、一夜明けても爽やかで心地よい風を感じています。

以下ネタバレ



寅さんの甥っ子である満男君(吉岡秀隆さん)の視線で映画は描かれます。
満男君は現在小説家であり、奥様を病気で亡くされていて中学生の娘さんと2人暮らし。
そんな中、とある書店で諏訪満男先生のサイン会が開催されます。
そこで初恋の人、及川泉さん(後藤久美子さん)と偶然に再会し、満男君と泉さんのほのかな恋が蘇ります。

あの寅さんが嬉しそうに話をしていた"とらや"の茶の間での温かな風景は、今では年老いた博さん(前田吟さん)とさくらさん(倍賞千恵子さん)が引き継いでくれています。

家庭環境が複雑であった泉さんを後方からしっかり支える満男君、やはり寅さんの甥っ子らしく優しさが溢れていました。

泉さんが家族の元に帰る成田空港での場面は必見!
満男君の青春に一区切りつけたシーンだったように思います。
まるで「銀河鉄道999」でのメーテルと鉄郎の別れのような感じです。
後藤久美子さんは、23年ぶりの登場なのに、その美しさは変わらずというのが凄いです。

泉さんと別れて部屋に戻り、新作に取り組む満男君。
おじさんである寅さんのことを思い出しながらのエンディング。

寅さんだけが昔のままで登場しますが、英雄はその姿を変えない。これで良かったと思います。


生きること、愛すること、旅すること。スクリーンの向こう側に、自分の大切な人たちの顔が浮かんでくるような素敵な映画でしたニコニコ