こうした通勤ラッシュと言うものが生まれたのは、
正確な事はわかりませんが、
少なくとも、1970年代には、
現在と同じような形での通勤時の混雑と言うものが
起きていたことがわかります。
特に当時だと、現在よりも遥かに混雑していたようで、
本当にホーム一杯に人がいて、
驚くほど多くの人が毎日通勤の混雑にはまっていたということがわかります。
現在でも同じような光景が見られますが、
しかし、人の多さというもので見ると、
当時の方が多かったようです。
これは、電車の他に地下鉄などの移動手段があまり
発達していなかった為に、
どうしても皆が同じ移動手段を使うようになったということに
原因があるようですが、当時としては、地方からどんどん都会に
人が出てきている時期であり、都心部の人口が
大幅に増加した時代でもありますね。
現在でも都市部の人口というものは
増加し続けていますが、しかし、当時は
集団就職と言うようなもので、
集団で地方から東京に就職のためにやってくるという
事が行われていたので、人口の増加というと、
相当なものがあったようです。
これに対応するということで、住まいを見ていくと
郊外のニュータウンの大規模建設ということに
繋がっていきました。
この大規模な開発は、物凄く大きなもので、
東京都内のみならず、大きな都市ではどこでも行われていたことで、
全国各地で、同じようなニュータウンと言うものが作られて、
それまでの日本の住まいとは大きく異なるものが生まれてきました。