小さな頃から感覚過敏だった私は
ちょっとしたことでもパニックを起こしていました。
そんな私に菩提寺のお坊様は
「瞑想」のやり方を教えてくれました。
当時は、それが瞑想であるとは知らずに
気持ちが楽になる方法として
不安になると行っていました。
「こころがザワザワし始めたら
静かに座って目を閉じて
ゆっくりと息を吸ったり吐いたりしてみなさい。
そうしていると、
体が空気になったように感じますよ。」
とお坊様は話してくれました。
当時の私は、
お坊様と母親から言われることは
感覚的にスムーズに理解できました。
私はお坊様に言われた通り
遊び場のお墓の石の上に座って
試してみました。
いつの間にか
半分寝ているような起きているような気持ちになり
何も感じなくなりました。
どの位時間が経ったのか分かりませんが、
ふと頭の上がホワッと暖かいことに気づき
我に返りました。
頭に手をやると、
慌てたすずめが飛んで逃げて行きました。
頭には驚いて残していったすずめの糞。
私は大声で叫んで
お坊さまの所に走って行き、
すずめのことを話しました。
お坊様は驚いたように
「エライですね。
あなたは自然と一体になれたんですよ。
誰でも出来ることではありません。」
と、私の頭を撫でてくれました。
成長してからも、
心がザワザワすると同じようにしていました。
発達に課題のある人にも
瞑想の効果は大きいです。