月に一回フェンシングの練習会に参加して半年。
家での練習の成果が出始め、試合形式で勝つことがあるのです。
屋外で動きを確認しながら体に覚えさせ、スピードを増したいのですが、金属製の剣を振り回しているところを他人が見れば、恐怖に襲われパトカーを呼ばれてしまいます。
筋肉などまだ追い付かないので右肩の後ろが痛い。
ドジャースの山本由伸と同じ‥‥なーんて。
湿布を貼るとホセ君も貼ってほしいという。
ホセ君も一緒になってフェンシングをやっているらしい。
宇宙人に剣に変身してもらい、相手にもなっている。
そう、何でも変身できる宇宙人です。
地球人の知識では概念すら追いつかない。
「ホセに湿布なんか貼れるわけないだろ」
「ちぇっ」
そもそも物質世界にいるのではないのだから。