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タミヤ TA08 PRO 改善講座
完成したマシンを眺め、チェックしていた時から思っていて、そして各シェイクダウンの様子の動画等を見ていて、やはり・・・と思っていたインプレッションが聞こえてきたので、ようやく?!のご紹介です
そう一ヶ月前のこの写真を撮った時に感じていた事
「アップストップ効いてない?!」
シャーシをグイグイと押したりフルボトムさせようとした時にいつもとは違う感覚があって、なんだろう?!と違和感を抱えていました
気が付いたのは、スプリングリテーナーがダンパーシリンダー下端に当っている事
フルボトムするより先、もしくはほぼ同時にリテーナーがシリンダーに当っています。
もちろん、他色々な部分のガタだったり撓みだったりでシャーシが地面に当たるまで動きはします。
(諸条件によって異なる場合もあると思います)
シャーシをフルボトムさせた状態で、タイヤ(アクスル軸)を持ち上げようと動かしてみて下さい。ストロークに残り代が無いと思います
(他マシン(TA07等)と比較すると分かり易いかも)
パイロンに触る・乗ると挙動が乱れるとか、ギャップに弱そうとか、転倒し易いという声が聞こえてきたりしましたが、個人的にはコレが原因の一つでは?!と思ってます
動画を見ていても、シャーシのフロント下面を擦っている跡が殆ど無かったりしてて、これはアップストップとして効いちゃってる一つの要因かな?と(他にも理由あるとは思いますが)
コーナーで内側のタイヤがパイロンに乗ったりするわけですが、その際に↑↑で確認して頂いたストロークの残り代が無いと、マシン全体を突き上げてしまう事になるので、挙動は乱れやすくなりますよね
という事で、対策をしよう~!というわけです
具体的にはココです
【ダンパーエンドの樹脂を削る】
ココを削る事によって、スプリングリテーナーの位置を下げ、シリンダー下端までの距離を増やそう!という狙いです。
元々、14.4mmあるダンパーエンドの樹脂パーツ。
1mm削りました。
僕は紙やすりでやりましたが、お客さん達はリューターを使ったりもしていましたね。
リテーナーが乗る部分なので、なるべく平らに削りたいけど中々難しいです。が、そんなに物凄く高い精度でなくても良いかと思ってます。
1mmだけですが、だいぶ短くなった感じします。
ダンパー長は元々の長さと同じにしました。1mmプラスになりますね。
削った分で精度が・・・と気になる方はダンパー組立て後の全長で測れば良いと思います
一つ注意点としては、1mmダンパーエンド樹脂を削った為、ダンパーシャフトの掛かり量が減りました。
ネジ部が1mm長いチタンコートシャフトの方が良いかもしれません
もう一つの注意点としては、スプリングリテーナーが下がった分、リアはロアアームのダンパー取付樹脂パーツに当たるという事
どのダンパー取付位置にしても干渉しないよう削っちゃいましょう
フロントは何も干渉しないので大丈夫です。
フロントの動き具合。 pic.twitter.com/rauEper3d7
— ホビーショップ ロックウェーブ (@rockwave_rc) July 15, 2021
リアの動き具合。 pic.twitter.com/u6uPlFbzAg
— ホビーショップ ロックウェーブ (@rockwave_rc) July 15, 2021
カットすると、こんな具合にストロークは増えます。
既に当サーキットで走行されている方や、屋外アスファルトで走行されている方にトライして頂いたりしていますが、挙動の乱れは軽減されたようなので、一定の効果はあると思います
そんなに難しい加工では無いので、気になる方はトライしてみて下さい
これでまた一つ、TA08PROの気になる部分が解消されるはずですよ~
皆様のご来店お待ちしております