東日本大震災・原子力災害伝承館を訪問 | 学法石川イノベーション探究コースの日常(公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業の報告)

学法石川イノベーション探究コースの日常(公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業の報告)

これからの時代を生き抜く生徒たちに必要な資質・能力を身につけるために最先端の取組にどんどんチャレンジ。公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業「高等学校における学びの個別最適化と学びのSTEAM化を活かした学習プログラム」の報告。

公益財団法人福島県学術教育振興財団の助成事業の一環で東日本大審査・原子力災害伝承館を1年2組の生徒が訪問させていただきました。

 

今の生徒たちは震災時はまだ3歳ということで、震災は既に歴史的な出来事として認識しております。

 

我々からするとつい先日の出来事ですが、もうあれから13年になろうとしているのですね。

 

災害前の原子力発電所がどういう施設として地元に受けとめられていたかを初めて知ったようです。

 

 

 

避難所の様子が伝わる資料が多く展示されておりました。

 

また、当時の学校の黒板がそのまま残されており、現在も学校に通う生徒からするととても身近な出来事に感じられたようです。

 

 

 

何よりも災害後の復興の道のりがこれまであまり考えたことがなかったようです。

 

 

フィールドワークへ

その後、奇跡的に残った、そして建物と校内にいた児童全員が避難をした請戸小学校を見ながらお話を伺いました。

請戸小学校とは

 

当時校内にいた児童たちの避難経路や、なぜ全員が助かったのか、そして被害にあわれた方々の数を知り、驚きを隠せないようでした。

 

 

浪江町の復興がまだ進行中であることを町並みから学びます。

 

 

 

語り部さんからのお話

昼食時間を挟み、語り部さんからのお話を聞きました。

語り部さんは大熊町から郡山へ避難された方。

 

当時の、そして現在の大熊町についてお話をしていただきました。

 

 

ワークショップ

最後にワークショップを通して今日の学びを振り返ります。

 

生徒の感想(感想)

  • 当時のものがそのままあったことで、言葉にできないけれど実際に感じられるものがあった。 このような伝承館があることは、震災について詳しく知るきっかけになると思うから、復興の1つとして良いものだと思う。
  • ・地震や津波の悲惨な状況が、ボロボロのランドセルやぬいぐるみから伝わってきた。 ・津波の高さが思っていたよりも高くて驚くと同時に怖くも感じた。
  • 実際に津波に流されたものや壊れた物が展示してあり、震災の様子がそのまま見れるようになっていて、驚いた。そのときの、映像の一部や津波の高さなどが知れて、改めて震災の恐怖を思い知った。子供の、学校で使われていた用具が置いてあったが、その本人は今どうなっていいるのか気になった

フィールドワーク

  • 復興はほとんど完了しているイメージがあったが、実際にみてみるとまだまだ復興を進めている途中だと言うことに驚いた。大平山霊園では、請戸小の助かった要因が知れて、考えが深まった。また、お墓には新しくて綺麗な花がいくつも供えられていたところから、今も家族の不幸で苦しむ人達がいることに気づいた。
  • 日常生活の中でも避難経路の確認や助け合いが大切になってくると思った。 一瞬の判断が生死を分けていて驚いた。
  • 誰も住んでいない家や津波や地震の被害を受けた家などを実際に見てすごく静かな町に感じました。亡くなった方の名前を見てたくさんの方が被害にあったことを改めて感じました。 町全体が東日本大震災をあらわすようなものになっていてこれからもっと復興が進んでたくさんの人が戻って賑やかな町になって欲しいと感じました。
  • 2年くらい前に行った時より建物が増えていた気がしました。でも工場などがほとんどで家が少なかったのでまだ復興には時間がかかりそうだと感じました。

語り部さんのお話を聞いて

  • 自然災害は今の様々な技術で軽減することができる。だから人の行動次第で命を守ることも出来ること。 まずは自分がしっかりして、次に周りとのコミュニティをもつこと。
  • 原発事故によって何十年も避難生活を送ると、その街に戻る、戻れる人は少なくなってしまうという事実が悲しいなと思いました。
  • 「遠くの親戚より近くの他人」という言葉を聞いて近所の人とコミュニケーションを取ろうと思いました。

今後の人生にどう活かすか

  • 震災の記憶を後世に伝えて同じことが起きた時にすぐ行動できるようにしたいと思いました
  • 震災はないに越したことはないないけれど、東日本大震災があったからこそ、できる防災があると思います。人と震災について話したり、ハザードマップより自分が助かる道を事前に見つけておきたいです。そして、後悔しないようにします。 今回のこの校外学習で学んだり感じたことが、沢山あったのでまたの機会で伝承館や請戸小にきたい。 私は将来医療従事者になって、多くの人の命を助けたいと改めて感じることができました。
  • フィールドワークや語り部の話を聞いて、自分から早急に判断、行動すること、共助、近助、公助が大切だとわかった。そのようなことができるためには、避難の準備、地域の人とのコミュニケーションが必要なため、自分でそれをやってみようと思った。自分の未来では、震災の影響を受けた人の助けを少しでもできたらいいなと思った。
  • 自分は大丈夫と思わないで避難は早くして周りの人と協力することが大事だと感じました。 また、伝承館で聞いて初めて知ったことなどがたくさんあったので覚えてることを後の世代に繋がるのも大事だと感じました。
とても貴重な体験をさせていただきました。
ありがとうございました。