豊かさマインドと欠乏マインド | 学法石川イノベーション探究コースの日常(公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業の報告)

学法石川イノベーション探究コースの日常(公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業の報告)

これからの時代を生き抜く生徒たちに必要な資質・能力を身につけるために最先端の取組にどんどんチャレンジ。公益財団法人福島県学術教育振興財団助成金事業「高等学校における学びの個別最適化と学びのSTEAM化を活かした学習プログラム」の報告。

豊かさマインドとは

 

自分が密かに気づいていたテストの解法を聞いたときに損をした気持ちになってことはないでしょうか?

 

このような具体例を複数提示することを通して、生徒が無意識に持ってしまっている「欠乏マインド」にまずは気がついてもらいます。

 

欠乏マインドとは、幸せの量には限りがあるので、それを奪い合わなければならないというパラダイムです。

 

一方、豊かさマインドとは、すべての人を満足させられる方法があると信じるパラダイムです。

 

この豊かさマインドは第4の習慣Win-WInを考える際に重要な考え方となります。

 

 

 

トルコと日本の関係について

 

この豊かさマインドを理解するために、「日本人とトルコ人」という事例を試聴しました。

 

100年以上前に、和歌山県近くの海で遭難したトルコ人の船員たちを地元の方々が自分達の財産を投げうってでも救ったというお話です。

 

そして、そのことが、その後の様々な災害時にも日本とトルコの有効な関係につながっているという話です。

 

自分の得のために、ではなく、幸せをみんなで分け与えるために、自分自身が進んで良いことをする。

 

それが結果的には自分自身の満足感を含めてためになるというのが豊かさマインドの考え方です。

 

 

 

 

担任の考え

僭越ながら担任自身の事例も紹介させていただきました。

 

自分がYouTubeで授業動画を出し始めた時などは、全くその後の自分の得などは考えず、あくまで誰かの役に立ちたいという気持ちで始めました。

 

その何気ない活動がその後の自分にとっての活躍の場面につながりました。

 

また、ボランティアで高齢者施設などを訪問した時なども、ただ自分が行くだけで利用者の方々が泣いて喜んでくれた学生時代の経験も紹介しました。

 

人のために何かをすることは自分のためになる。

 

だから、幸せを奪い合うのではなく、幸せをどんどんお裾分けすることが大切ということを紹介しました。

 

 

生徒の感想

  • 自分のしたことが100年後に恩返しとなって返ってくる事がすごいと思いました。人を助ける事で相手のためだけでなく、自分のためにもなるということを頭に入れて、私も積極的に人助けができる人になりたいと思いました。
  • 今まであまり気にした事がなかったけど、確かに大切な事であるし、人間関係を良くするためには必要不可欠なものだと思うので、日常生活で意識をしながら過ごしたいと思います。
  • 人を助けることは自分のためにもなるので、積極的にできたらなと思いました。そのためには、まずは自分のことがしっかりできていないといけないので、気を引き締めていこうと思いました。また、豊かさマインドなのかの見極めも大切だと思いました。
  • 社会に出ても、Win-Winの関係は会社や自分の利益につながると思うので、考えて行動したい。
 
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