名曲百選第七章(18)「10代の代弁者」というパブリックイメージが決定付けられた名曲 | 日々の生活(くらし)に音楽を♪

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俺の初恋はRock'n' Roll 俺の傍らには何時も音楽があった。

3月も中旬、早いですね。

先日 撮ってきた写真です。

 

ふきのとうが枯葉の間から顔を出していました。

 

 

久しぶりにカワラヒワさんに会いました。

 

 

コゲラさんは、いつものように木を突いています。

 

 

白鳥のお母さんとダイサギさんのツーショット。

世間話でもしているのでしょうか。

 

 

エナガさんが、木の皮を咥えていました。

おそらく巣作りに使うのでしょう。

雛が産まれて、エナガ団子を見てみたいです。

 

 

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3月ですので、もう一曲 卒業関連の曲を載せたいと

思います。

 

卒業/尾崎豊

 

1985年にリリースされ、オリコン20位と尾崎豊さんにとって初のチャートインとなった曲です。

この曲で尾崎豊さんを知った人も多いと思いますし、

「10代の代弁者」というパブリックイメージが決定付けられた曲でもあったと思います。

 

私も昔、渋谷陽一さんの「サウンドストリート」で初めて聴いた時、凄いインパクトを感じたのを思い出します。

 

卒業ソングと言われる曲は たくさんありますが、

そのほとんどは、学生生活が終わってから何年も経った人達が、学生生活を思い出し書いた曲が多いです。

ですから、どうしても甘酸っぱいような思い出や卒業することでの別れの切なさを歌った感傷的な曲が多いです。

 

しかし、この尾崎豊さんの『卒業』は、その当時、

リアルタイムで卒業していく側の気持ちを歌ったものです。

なので、この曲には甘酸っぱいような思い出や感傷は

ありません。

あるのは 10代の尾崎さんの作為も何もない偽らざる心の叫びだけです。

 

信じられぬ大人との争いの中で

許しあい いったい何 解りあえただろう

うんざりしながら それでも過ごした

ひとつだけ 解っていたこと

この支配からの 卒業

 

規則で生徒を縛りつけ支配しようとする学校と教師、それに反発する生徒。

皆が皆 同じでないと気がすまないのか、生徒の個性を潰してしまうような、間違った教育が平然と行われていたような気がします。

そんな支配から卒業したかったのでしょう。

 

あと何度自分自身 卒業すれば

本当の自分に たどりつけるだろう

 

卒業というのは学校でのことばかりではなく、生きていると色んな苦悩や壁に突き当たりますね。

それを乗り越える事も、人生においての一つの卒業と言ってもいいと思います。

生きている限り、それは続きますね。

人生というのは生涯をかけて壁を乗り越えながら本当の自分にたどり着くための旅なのかもしれません。

 

 

尾崎豊さんと言うと思い出すのは、昔 書店に行った時に『尾崎豊物語』というコミックを見つけました。

 

 

尾崎豊さんの歌は もちろん好きでしたが、漫画になっていたとは知らなくて 書店でページをめくっていたら、本の最後の方で、意外な方が登場していて驚きと嬉しさのあまり購入したのを思い出します。

 

 
 

尾崎さんが単身でニューヨークに行くわけです。 

プロデューサーの須藤晃さんも、その尾崎さんの様子を見にニューヨークに行きます。 

そして、歌詞が思うように書けなくなってしまった

尾崎さんに心を痛めます。       

そんな尾崎さんを励ます為に 偶然ニューヨークに来ていた友人二人と会わせます。 

それが浜田省吾さんと辻仁成さんです。

漫画の浜田さんの顔は微妙ですが、尾崎さんを励ますセリフは浜田さんらしいです。

須藤さんの配慮により、浜田さんや辻さんに励まされた事が、尾崎さんが立ち直るきっかけのひとつになりました。

 

卒業

 

作詞 尾崎豊

作曲 尾崎豊

校舎の影 芝生の上 すいこまれる空
幻とリアルな気持 感じていた
チャイムが鳴り 教室のいつもの席に座り
何に従い 従うべきか考えていた
ざわめく心 今 俺にあるもの
意味なく思えて とまどっていた


放課後 街ふらつき 俺達は風の中
孤独 瞳にうかべ 寂しく歩いた
笑い声とため息の飽和した店で
ピンボールのハイスコアー 競いあった
退屈な心 刺激さえあれば
何でも大げさにしゃべり続けた

行儀よくまじめなんて 出来やしなかった
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解っていたこと
この支配からの 卒業


誰かの喧嘩の話に みんな熱くなり
自分がどれだけ強いか 知りたかった
力だけが必要だと 頑なに信じて
従うとは負けることと言いきかした
友だちにさえ 強がって見せた
時には誰かを傷つけても

やがて誰も恋に落ちて 愛の言葉と
理想の愛 それだけに心奪われた
生きる為に 計算高くなれと言うが
人を愛すまっすぐさを強く信じた
大切なのは何 愛することと
生きる為にすることの区別迷った


行儀よくまじめなんて クソくらえと思った
夜の校舎 窓ガラス壊してまわった
逆らい続け あがき続けた 早く自由になりたかった
信じられぬ大人との争いの中で
許しあい いったい何 解りあえただろう
うんざりしながら それでも過ごした
ひとつだけ 解ってたこと
この支配からの 卒業

卒業して いったい何解ると言うのか
想い出のほかに 何が残るというのか
人は誰も縛られた かよわき子羊ならば
先生あなたは かよわき大人の代弁者なのか
俺達の怒り どこへ向うべきなのか
これからは 何が俺を縛りつけるだろう
あと何度自分自身 卒業すれば
本当の自分に たどりつけるだろう


仕組まれた自由に 誰も気づかずに
あがいた日々も 終る
この支配からの 卒業
闘いからの 卒業

 

今回は 尾崎豊さんの『卒業』を お届けいたしました。

 

今年 卒業された方、される方、皆さんの未来が輝かしいものであるよう心から願っております。

 

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