今週は雨や曇りの日が続いていますね。
先日、撮ってきた写真です。
このピンクの花は、アメリカナデシコでしょうか。
可愛らしい花ですね。
セグロセキレイが近くに飛んで来て、地面を突きはじめました。
枯れた草の根のようなものを咥えています。
おそらく巣作りに使うのでしょう。
イモカタバミの花が たくさん咲いていました。
雨上がり、アヤメの花に残った雨粒。
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今回は、この曲を選んでみました。
バチェラー・ガール/大瀧詠一
1985年に稲垣潤一さんのシングル用に大瀧詠一さんが提供した曲で、大瀧さん自身によるセルフカバーです。
始まりの激しい雷と雨の音は、カスケーズの『悲しき雨音』へのオマージュでしょうか。
歌いだしの歌詞とメロディーが秀逸で聴く人の心を 一瞬で掴みます。
雨はこわれたピアノさ
心は乱れたメロディー My Bachelor Girl
路上に叩き付ける激しい雨の音が、壊れたピアノの不調和音に聞こえ、それを心の激しい乱れや動揺に喩えているわけですね。
さすが松本隆先生という感じです。
見事な歌いだしのフレーズだと思います。
この2行で、どういう歌か想像できますね。
後の歌詞は、どうして心が乱れたか、に対する説明のようなものです。
つまり、彼女から別れを告げられ、失恋と言う大きなショックに心が乱れる様を、路上に叩き付ける激しい雨と壊れたピアノの音に喩えたわけです。
そして最後の歌詞。
忘れるよ 二人には小さすぎたぼくの傘
どしゃ降りに 消えていく
君の強い 背中 きっと きっと
忘れるさ
まだ子供っぽい自分とバチェラー・ガール、つまり独立した大人の女性を対比して描きながら、自分には届かない恋だから忘れようとしてる姿が描かれています。
短い歌詞ですが、きっちりまとまった素晴らしい歌詞だと思います。
ゴージャスな音の万華鏡、ナイヤガラサウンドも全開ですね。
特にこの曲では、ピアノとストリングスが効果的に使われています。
ボーカルのエコーのかけ方も絶妙です。
有名な稲垣潤一さんのバージョンも載せたいと思います。
バチェラー・ガール/稲垣潤一
稲垣潤一さんのバージョンも 彼独特の歌声でいいですね。
1984年の大瀧詠一さんのアルバム『EACH TIME』用に作られた曲で、大瀧さんご自身のシングル候補の曲でもあったのですが、ある理由で、『EACH TIME』のアルバムからも外され、稲垣さんへの提供となりました。
後に大瀧さんご自身もシングルでリリースされています。
松本隆さんも気合を入れて書いた歌詞なのだそうです。
Bachelor Girl
作詞 松本 隆
作曲 大滝詠一
雨はこわれたピアノさ
心は乱れたメロディー My Bachelor Girl
向かい合う傘の中 君は横に首を振った
これ以上逢えないと 予想通りの辛い答えさ
すれ違うバスが 水たまりはねてく
雨はこわれたピアノさ
舗道の鍵盤を叩くよ My Bachelor Girl
顔色も変えないね くずれかけたぼくを見ても
冷ややかなやさしさの 裏に別れを用意してたね
雨曇の裏の青空は見えない
雨はこわれたピアノさ
心は乱れたメロディー My Bachelor Girl
君が欲しいと つぶやくだけで
すべてなくした
でも言わずにはいられなかった
淋しい
雨はこわれたピアノさ
舗道の鍵盤を叩くよ My Bachelor Girl
忘れるよ 二人には小さすぎたぼくの傘
どしゃ降りに 消えていく
君の強い 背中 きっと きっと
忘れるさ
今回は、大瀧詠一さんと稲垣潤一さんの
『バチェラー・ガール』 をお届けいたしました。
1980年代のシティポップの名曲の一つだと思います。