村上春樹さんの新作「街とその不確かな壁」を、紀伊國屋書店で予約して発売日に買ってきました。
村上ファンの私にとっては、直球でド真ん中のストライクで、とても面白かったです。
でも、読み進むうちに「あれっ なんか前に読んだような…」感じがして…
「世界の終わりとハード・ボイルドワンダーランド」を読み返してみました。
村上作品には、しばしばパラレルの世界が同時進行するパターンがあります。
現実の「こちらの世界」と異次元の「あちらの世界」です。
その「あちらの世界」が、この二つの小説に同じ物語として出てきます。
高い壁に囲まれ外に出ることのできない街。
その図書館で古い夢を読む少年 …
( 上の街の地図は「世界の終わりとハード・ボイルドワンダーランド」の挿画です )
またまた、続編につながるような終わり方でしたが、きっとこれで完結しているのでしょうね。
とても面白かったです。
紀伊國屋書店のフライヤー
ありがとうございました。
村上春樹作品は性的描写が多いので、ノーベル文学賞を取れないと聞いたことがあります。
今回はそのような描写はほとんどないですが、でもそんな批判自体がアカハラではないでしょうか… ?
社会性が条件なら、社会文学賞などと名前を変更したら、と、個人的には思いますけどね …