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これを聴いて死ねっ

ヘヴィメタルやハードロックを中心に作品紹介を行うサイトです。


「Demons To Some. Gods To Others」 2012

スウェーデンのデスラッシュバンドBleeding Utopiaの1stアルバム。
初期のThe Haunted辺りを彷彿とさせる、甘さ控えめでいかつさを前に持ってきた硬派なデスラッシュをプレイしています。リフとか聴いても本当にオーソドックなものばかりなんですが、ブラストで一方的に捲くし立てたり、サビでテンポを落としてクリーンヴォイス、なんて言う近年の常套手段を使わずあくまで直球勝負を仕掛ける姿勢を大いに評価したい。突っ切る疾走感の中で絶妙に放たれる泣きメロが良いアクセント。ヴォーカルのPeter Tägtgrenに似た凶悪さもまた熱い。まさしく曲の良さが光る一品。



「Darkest Potency」 2014

2ndアルバム。のっけからゴツいブラストを炸裂させてきてむむっ!?となりましたが、基本的には相変わらずの正統派デスラッシュです。時にはメロウな展開を持ち出しながらも、よりパワフルな音像となった。加えて、前作と比較すると自分達の空気と言うものがしっかりしてきており、単なる先人達の模倣の一言で切り捨てさせない頼もしさを感じる音へと成長しています。ダークさが強調されているせいかThe Black Dahlia Murderみたいに聴こえたりも(持ちあげといてなんですが)。
ヴォーカルは一層Peter Tägtgrenに接近しており、高低使い分ける迫力はかなりのもの。6曲目はどっかで聴いた事ある感満載でありつつやっぱ必殺チューンです。
前作に続き高クオリティのデスラッシュ作でおすすめ。


「The Son of Odin」 1986

イギリスのヘヴィメタルバンドElixirの1stアルバム。
幾分ゴージャスなNWOBHMと言った出で立ちで、主役は歌ではなくリフなのだ、と言う姿勢が全く持って清く正しいヘヴィメタルです。86年当時でも既に旬を過ぎたサウンドだったと思いますし、さしてガツンとくる曲もありませんけれど、「無骨」「骨太」などの言葉がバシッとくるこの正々堂々としたスタンダードさは悪いものでは無い。メタルは走っている時が一番カッコイイと私は思っていますが、それを素直に感じさせてくれる4曲目辺りは実に心地よいです。憂いあるヴォーカルもグッド。

「Wolfenzeitalter」 1995

ドイツのブラックメタルバンドTha-Norrのアルバム。
淡々と進行するタイプのプリミティブブラックメタル。邪悪と言うよりオカルティックな空気があり、ロウな音質の中をダークで怪しげなリフとギャーギャーしたブラック声が響き渡る。基本メロディックではありませんが、所々では叙情的な展開も見せます。大音量で聴くと結構クルものがあります。逆に言えば小音量ではあまり楽しめない。8曲目のキーボードによる80年代ホラー映画のオープニングみたいなインストがなかなか良い。
それにしても、このジャケットカッコ良くないですか?ジャケ買いしてしまったクチなんですが、とても気に入っていてこれだけでもう80点ぐらいあげたいです。

「The Burning」 1995

スウェーデンのデスラッシュ/メロディックデスメタルバンドCrown of Thornsの1stアルバム。
The Crownの改名前のバンド名です。後のデスラッシュ路線への布石となる曲も存在しますが、ここで聴く事が出来るのは激しさと叙情性のせめぎ合いが繰り広げられる非常にアグレッシブなメロデス。次作と比較するとデスメタル成分多めで、メロディックさのあるデスメタル、と言う表現の方が適切かも。薄っぺらい音質がB級臭いものの、Janne Saarenpaaのドラミングを初めとした演奏には既にただならぬ気迫が込められており、例えるならゴテゴテに武装した鬼の形相の機関車パーシーみたいな出で立ち。メロディ面でも当時のメロデスとしては抜きんでたものがあり、ホントに非凡な才能を持った人達なのだと改めて認識させられます。



「Eternal Death」 1997

2ndアルバム。前作と基本的な路線は同じですが、アグレッション、メロディ共に段違いのレベルアップを果たしています。ダイナミックかつ突進力が尋常では無く、その姿は向かうところ敵無しの怒れる鬼神の如し。大音量で聴くと死にます。曲ごとの主題もより明確となり、叙情的なイントロから一気に激走開始する1曲目、官能的なギターと炎のブラストが炸裂する3曲目、流麗なメロディラインに溢れるロック魂が素晴らし過ぎる6曲目と名曲揃い。7曲目は約2分間ノンストップでブッ飛ばす激烈デスラッシュチューン。捨て曲なんて存在しません。
メジャーな評価を得るのは改名以降ですが、今作も全く外す事など出来ない90年代屈指のメロデス名盤。初期衝動とはこれだ。

「Wild Power」 2009

スペインのヘヴィメタルバンドSteel Horseの1stアルバム。
力強いリフがグイグイと曲を牽引する男の正統派ヘヴィメタル。訛りのあるオヤジ声のヴォーカルが歌うキャッチーかつ哀愁を孕んだメロディが如何にもスペインらしい。熱い野郎コーラスだって勿論完備。パワフルなだけでなく、ギターソロのグッと来る流麗さも聴きどころ。大きく自己主張はしないが、ガシッと屋台骨を支えるドラムやベースの働きも忘れてはならない。何処を切り取ってもヘヴィメタルって良いなと言う素直な気持ち、初心を思い出させてくれる真っ直ぐな鋼鉄サウンドです。コレを否定する奴はヘヴィメタルを聴く資格など無い。
2ndも出ていますが、残念ながらバンドは既に解散しています。