海底1万メートルの位置にある魚人島に、太陽の光と酸素を届ける「陽樹イブ」。地上で受けた光をその根に灯し、その樹の根の呼吸は空気をも海底へ供給する神秘の樹です。
そして、その「陽樹イブ」は世界で1本しかなく、魚人島の真上、「レッドライン」の海軍本部や天竜人が住む「聖地マリージョア」まで続いています。
そして、「宝樹アダム」は世界に数本しかなく、たとえどんなに激しい戦争を繰り返しても、何が起きても倒れないと言われている最強の巨大樹です。
「サウザンドサニー号」は、この「宝樹アダム」で作られています。
そして、この二つの樹から連想できるのは旧約聖書の「創世記」に書かれている「アダムとイブ」。エデンの園に住むアダムとイブが、蛇にそそのかされて神に禁じられていた「禁断の果実」を食べてしまい、神の怒りをかいエデンの園を追放されるという話です。
そして、この「陽樹イブ」と「宝樹アダム」が「悪魔の実」のなる樹ではないかと推測されています。
食べると能力を得るかわりに、海に嫌われカナヅチになってしまう「悪魔の実」。まさしく「アダムとイブ」が食べた「禁断の果実」を思わせます。
そして、世界に1本しかない「陽樹イブ」と世界に数本ある「宝樹アダム」は繋がっていて、どのように生成されるかはわかりませんが、最終的には「陽樹イブ」に悪魔の実が成るのではないかと推測されています。
そして、ドレスローザ編でドフラミンゴが、聖地マリージョアにある重大な国宝の存在を言っています。その「国宝」とは、悪魔の実が成る樹「陽樹イブ」ではないかと考えられています。
また、マリージョアの「国宝」については古代兵器の一つ「ウラヌス」との説もあります。「ウラヌス」は気候を操る兵器と言われていて、グランドラインやカームベルトなどの特殊な気候条件を「聖地マリージョア」で操っているのではないか？とも言われています。
さらに、魚人島の占い師「マダム・シャーリー」の予言で「麦わらのルフィに魚人島が滅ぼされる」との発言がありました。
これは、ルフィにより魚人島に太陽の恵みと酸素を届ける「陽樹イブ」が倒され、「聖地マリージョア」の壊滅と、それによる魚人島に「陽樹イブ」の影響がなくなり、多くの魚人たちも普通の人間と一緒に陸地で暮らすのではないかとも考えられます。
さらに「ビッグ・マム」の過去編において、巨人族の島「エルバフ」が描かれました。島の中に巨大な樹が描かれています。これが「宝樹アダム」である可能性が高いと思われます。
「リトルガーデン」にて100年に及ぶ決闘をしている「ドリー」と「ブロギー」。彼らの武器「テリーソード」と「ブルーザーアックス」は100年に及ぶ決闘の中で酷使しても壊れる事はありませんでした。それは「宝樹アダム」を元に作製されているからでは？
そして、今後の航海に於いて「サニー号」がボロボロになり「エルバフ」の「宝樹アダム」で修繕する展開があるかもしれません。その時に「ウソップ」の「エルバフの村に行きたい」という夢が叶うと思われます。
